モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki
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ja
2019-04-27T20:27:36+09:00
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5スレ目>>782~>>803
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<p>782 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19:40:21.25 ID:7bYZ6KqBo
[1/22]<br />
イベント「真夏の肝試し大作戦!」<br />
設定お借りして投下します</p>
<p><br />
前回までのあらすじ</p>
<p>『斬っても斬ってもカピバラ』</p>
<p>参考<br />
>>452 (美穂と超ハンテーン)<br />
>>700 (真夏の肝試し大作戦!)</p>
<p>783 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19:40:50.32 ID:7bYZ6KqBo
[2/22]</p>
<p>私にとって今回の事はそれは一大事だった。</p>
<p><br />
昼間でも、外が夜みたいに薄暗い事だとか</p>
<p>テレビが付かなくなったとか、</p>
<p>電話が使えなくなったとか、</p>
<p>家の外の道で妖怪が騒いでるらしいだとか、</p>
<p><br />
そんな事よりも重大な事だ。</p>
<p><br />
肇ちゃんが倒れた。</p>
<p>784 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19:41:16.94 ID:7bYZ6KqBo
[3/22]</p>
<p>肇「うぅ・・・・・・・あぅ・・・・・・。」</p>
<p>美穂「肇ちゃん・・・・・・。」</p>
<p><br />
急に倒れたから、今はお布団で寝てもらってる。</p>
<p>病院には電話が繋がらないので、</p>
<p>お父さんが近所のお医者さんを呼んでくると言っていた。</p>
<p>たぶん今頃出かける準備をしているところだと思う。</p>
<p><br />
肇「うぅ・・・・・・。」</p>
<p><br />
前にも妖力の枯渇と空腹で倒れた事はあったけど</p>
<p>今回はそうじゃないのは、すぐにわかった。</p>
<p>だって、苦しみ方が全然違う。</p>
<p><br />
美穂「今朝、起きてきた時は何ともなかったのに・・・・・・。」</p>
<p><br />
いや、何ともなかったはずがない。</p>
<p>きっと、前倒れた時みたいに、何でもない顔で無理してたんだ。</p>
<
2019-04-27T20:27:36+09:00
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5スレ目>>770~>>777
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<p>770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08:47:10.05 ID:S3u6ofFeo
[2/10]</p>
<p>博士「(ん……あの娘……)」</p>
<p>龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。<br />
目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。</p>
<p>後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。<br />
だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。</p>
<p>博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。<br />
するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。<br />
……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。</p>
<p>博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」</p>
<p>「えっ!?」</p>
<p>往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。<br />
普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた。</p>
<p>博士「この刻印は……月宮博士の……」</p>
<p>彼の興奮の原因は、少女の身に着けたヘッドフォンに、行方が知れなくなって久しい知人の『証』を見出したためだった。</p>
<p>「(見紛う筈もない……これは間違いなく彼女の制作物だ)」</p>
<p>龍崎博士と、彼がこのヘッドフォンを制作したと考える人物──月宮博士は、かつては科学者として共に切磋琢磨してきた仲であった。<br />
月宮博士と短くない時間を過ごしてきた龍崎博士は、彼女が自分の気に入った制作物に特別な印を施すことを知っていた。<br />
そして、その印がこのヘッドフォンにも刻まれているのを見つけたのだった。</p>
<p>博士「(しかしなぜ、今になって彼女に由来する物が出てきた……?)」</p>
<p>月宮博士が謎の失踪を遂げて以来、龍崎博士はあらゆる手段を尽くしてその行方を調べたが、一切の手掛かりは見つからなかった。<br />
警察や関係機関も捜索を打ち切り、高名な科学者であった彼女も世間からその存在が忘れられて久しい。<br />
しかし長い年月を経て、降って湧いたように彼女の存在を伝える品とその所有者が現れたのはどういう事なの
2019-04-27T20:25:45+09:00
1556364345
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5スレ目>>756~>>764
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/479.html
<p>756 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03:40:57.70 ID:3R8NXU9G0
[1/10]<br />
がむしゃらに書いてたらもうこんな時間<br />
よし、投下してすっきりしてから寝よう</p>
<p>直接名前が出ているわけでは在りませんが、実質リンちゃんと肇ちゃんをお借りしています。<br />
時系列は「嘘つきと本音」開始直後くらいです。</p>
<p>757 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03:42:11.07 ID:3R8NXU9G0
[2/10]</p>
<p>――海皇宮。</p>
<p>サヤ「ヨリコ様ぁ、ただいま戻りましたぁ」</p>
<p>ヨリコ「ああ、いい所に帰ってきてくれましたサヤ」</p>
<p>サヤが帰還報告の為に海皇の自室を訪れると、携帯端末を片手にヨリコが出迎えた。</p>
<p>サヤ「どうかしたんですかぁ?」</p>
<p>ヨリコ「ええ。帰ってきて早々ですが、至急サヤに頼みたい仕事があるのです」</p>
<p>携帯端末を手放す事無く、ヨリコは少し興奮した面持ちで続ける。</p>
<p>ヨリコ「少し私用で地上へ行くので、護衛をお願いしたいのです。留守中の事は、参謀達に任せてあります」</p>
<p>サヤ「はぁ……」</p>
<p>ヨリコ「では、お願いしますね」</p>
<p>言うが速いか、ヨリコはテーブルの上にいくつか置いてある小箱の内一つを引っつかんで部屋を出て行った。</p>
<p>サヤ「……はぁ、まぁた地上の美術品ですか?」</p>
<p>足早についていきながら、半ば呆れ顔でサヤは尋ねる。</p>
<p>ヨリコ「はい。前々から目をつけていた品が、とうとうオークションに出品されるという情報があったのです」</p>
<p>海皇ヨリコは最近、地上の美術品に凝っている。最早部屋を埋め尽くさんレベルで。</p>
<p>持ってきた小箱の中身は、大方、あの傭兵への報酬と同じ大真珠だろう。</p>
<p>地上の通貨に換金して、オークションの軍資金にするつもりらしい。</p>
<p>ヨリコ「前回に出品された時は惜しくも手に入らなかったので、今度こそは……」</p>
<p>サヤ「……うふっ」</p>
<p>ヨリコ「……どうかしましたか
2019-04-27T20:24:16+09:00
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5スレ目>>735~>>749
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/478.html
<p>735 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 00:55:55.05 ID:JTBMxD540
[2/31]<br />
摩訶不思議な品物を扱うお店があるらしい。</p>
<p><br />
昔アコから聞いた話だ。<br />
私も最初はとんだ与太話だと笑い飛ばしていたが『現物』を見て驚いた。</p>
<p>それはなんてことない木製の丸椅子だった。<br />
しかし、その丸椅子は不思議なことに『芽吹く』丸椅子だった。</p>
<p>あの時の衝撃は忘れない。<br />
訝しむ私をニヤニヤとした笑みを浮かべて見ていたアコ。<br />
私がその丸椅子に恐る恐る腰掛けてみた。<br />
すると、私の座った丸椅子の脚が台座を貫き、私の背中に沿うように、成長した。<br />
成長した椅子の脚から枝葉が広がり背もたれになり、まるで樹木そのものが椅子となったのではないかと錯覚してしまうほどだった。</p>
<p>驚いた私が椅子から慌てて立ち上がると成長した枝葉も伸びた椅子の脚も静かに引っ込んでいった。</p>
<p>アコがスカベンジングによって入手した椅子だが、結局、私がアコから買い取ることになって不思議な椅子は私の愛用品になっている。</p>
<p>736 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 00:56:53.50 ID:JTBMxD540
[3/31]<br />
リン「結局お店の情報コミコミで結構持っていかれちゃったけどね…」</p>
<p>春菜「…それでこれからそのお店に行くんですよね?」</p>
<p>リン「行くんだけど…なんで春菜がついてくるの?」</p>
<p>春菜「…不思議な眼鏡とか魔法の眼鏡とかもありそうじゃないですか!」</p>
<p>リン「いや、無い……どうだろう?」</p>
<p>正直あまり自信はない。<br />
その前にそのお店がもしも一見様お断りなお店だったら入れないかもしれない。</p>
<p>春菜「ふふふ、期待が持てますね!」</p>
<p>私はスマートフォンをタップしてカピバラを模したアイコンに触れる。</p>
<p>リン「ハンテーン、道はこっちで合ってる?」</p>
<p>『てーん!てーん!』(この先300m先みたいだぞ)</p>
<p>私の
2019-04-27T20:23:10+09:00
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5スレ目>>716~>>729
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/477.html
<p>716 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23:15:28.69 ID:4OqnkOPCo
[3/16]<br />
とある山の麓には広大な樹海がある。</p>
<p>この樹海の奥には、とんでもないお宝が隠されているという伝承が残されている。それを求めて様々な人物が宝を取りに行った。</p>
<p>能力者や権力者、本当にいろんな人が、こぞってこの森の奥に行った。</p>
<p>そして、それを取りに行った人は誰一人として、戻ってくることはなかった。</p>
<p>協力な能力をもったものも、強い用心棒を雇ったものも、全員だ。その数なんと五百人。</p>
<p>彼らがどうなったかは、誰も知らない。</p>
<p>そしていつしか、この樹海には恐ろしい化け物が潜んでいるという噂がたつようになり、樹海を訪れる人間はいなくなった。</p>
<p>717 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23:17:22.88 ID:4OqnkOPCo
[4/16]<br />
そんな樹海の中に三人の男性がいた。</p>
<p>一人、は手に大きな斧を持った、大柄な男。</p>
<p>一人は、長い槍を背負った、長身の男。</p>
<p>一人は、一本の刀を腰にさしたどこか嫌な雰囲気をまとった男だ。</p>
<p>斧を持った男が言う。</p>
<p>「昼間だってのに薄暗くて不気味なとこじゃのう」</p>
<p>槍を持った男が神経質そうな甲高い声を出す。</p>
<p>「ちょっと変なこと言わないでくださいよ、斧Pさん。只でさえ化け物がいるって噂なのに」</p>
<p>槍を持った男の不安そうな台詞を聞いた斧Pが盛大に笑い出す。</p>
<p>「ガハハハハハハ!!槍P、お前まさかびびってんのか?!カッコわりぃなぁ!」</p>
<p>「そうだぞ槍P」</p>
<p>刀を持った男が口を開いた。</p>
<p>二人はハっとなって、刀を持つ男、刀Pを見た。この男は滅多な事では喋らない。喋るとすれば、それは人を殺すときだけだ。</p>
<p>718 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23:19:15.15 ID:4OqnkOPCo
[5/16]<
2019-04-27T20:21:41+09:00
1556364101
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5スレ目>>701~>>711
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/476.html
<p>701 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/08/11(日) 22:20:04.40 ID:MUXmzIE50
[4/16]<br />
「ハァ…ハァ…」</p>
<p>深夜。殆ど人も生物も寝静まった時間。着ぐるみのウサギの耳を揺らしながら、小さな少女が歩いていた。</p>
<p>彼女は仁奈。彼女は真夜中に里を抜け出し、森を超えて街へ向かっていた。</p>
<p>…もちろん徒歩で。実際の小さな少女なら無理だろうが、彼女は一応妖怪だ。疲労してはいたが全く無理というわけでもない。</p>
<p>実際、こっそり鈴帆に会いに行ったことは数回ほどある。後でこってり怒られるのだが。</p>
<p>しかし、今回の目的は鈴帆に会いに行くことではない。</p>
<p>「重い…ですよ…」</p>
<p>…それに、彼女の体は普段よりもまるで誰かもう一人をおんぶしてる様に重くなっていた。</p>
<p>割と近くにあった憤怒の街から里を守る為にカースが来ないようにしていた為、あまりにも厄をため込みすぎていたのだ。</p>
<p>「でも…いかないと…」</p>
<p>頭に響き渡るのは誰かの声。</p>
<p>『聞コエルカ我ガ『核』トナル者ヨ…我ガ『力』ノ所ヘ行クノダ…サモナクバ貴様ノ大切ナ人間ヲ殺シテヤル…』</p>
<p>大切な人はたくさんいる。みんながいなくなるのは嫌だ。だから声が導くままに街へ向かって仁奈は歩いていた。</p>
<p>702 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/08/11(日) 22:20:45.56 ID:MUXmzIE50
[5/16]<br />
そしてあずきもまた、奇妙な声に言われるがままに街を彷徨っていた。</p>
<p>『核』と会わなければ大切な人を殺すと言われたのだ。</p>
<p>「…あれ?」</p>
<p>広い広場に出ると、ウサギの耳を揺らして小さな女の子がふらふらと歩いていた。</p>
<p>「ハァ…お…ねぇ…ハァ…さん…」</p>
<p>「だ、大丈夫!?」</p>
<p>時間帯・虚ろな目・荒れている呼吸・千鳥足のような足取り。何もかもが明らかにおかしい。</p>
<p>「おもい…ハァ…です…よ…」</p>
<p>すぐに駆け寄り体を支えようとしたが、あまりにもその体は冷たく
2019-04-27T20:20:38+09:00
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5スレ目>>676~>>688
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/475.html
<p>676 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 18:50:40.36 ID:zbiALpK30
[2/13]</p>
<p>『―――続いてのニュースです。今現在も緊迫している、通称「憤怒の街」について新たな動きがあったと見られます』</p>
<p>憤怒の街から、そう遠くない別の街。</p>
<p>その街の小さな通りにある一つの店、「アンティークショップ・ヘルメス」。</p>
<p>
周りの建物から比べると少々古臭いつくりに見える店構えであり、尚且つ決まった日に開店している事は少ないため相当な物好きが店を開いているのであろう、というのが周辺住民の考えであった。</p>
<p>しかしそんな店構えに反して店長たる人物は若く、またそろえている品物も不思議な物ばかりであるためリピーターも一定人数存在している。</p>
<p>そんなアンティークショップの中庭に、店主である彼女の姿はあった。</p>
<p>「……ふぅ、今日も美味しいですわね」</p>
<p>グラマラスな肢体を強調するようなコルセットにスカート、そしてそれとは少々合わない銀細工の腕輪や首飾り・チェーンに繋がれた数々のアクセサリー類。</p>
<p>しかし、片手に紅茶が注がれたカップを持つその姿はどこか中世の上流貴族を思わせる気品に溢れている。</p>
<p>一口飲んだカップをテーブルに置き、傍らに置いてあった携帯端末を覗き込む。</p>
<p> </p>
<p>677 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 18:52:43.35 ID:zbiALpK30
[3/13]</p>
<p>「……ふふ、星花も変わらないですわね。一度決めたことは絶対に曲げようとしない……確かにそういう子ですわ」</p>
<p>そこには、一般人ではまず知り得ることのできない情報。</p>
<p>―――日本有数の財閥である涼宮財閥、その当主の一人娘が家出したという旨の文が表示されていた。</p>
<p>「まぁ、変わらないという点ではあの子も同じですわね」</p>
<p>更に視線をテーブルの向かい側―――ほんの数刻前まで飲み手が居たであろうティーカップへと移す。</p>
<p>「何も知らない様でいながら、それでいて核心は見逃さない。間違いなくあの子も『榊原
2019-04-27T20:19:10+09:00
1556363950
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5スレ目>>656~>>670
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/474.html
<p>656 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 15:09:56.94 ID:DSeWe+fJo
[2/18]<br />
無事に朝食を終え、ヘレンたちはハンテーンたちの回収準備を始めた。<br />
帰還命令を出し、指定した場所へと来るのを待つ。</p>
<p>たどり着きさえすれば、一瞬にして船内へと引き込めるように。<br />
労う意味での食事。ケガがあればそこを修復できるよう、さらに強化の準備も進めている。<br />
直接彼らの元へと向かうことをしないのは、その自信の表れか。</p>
<p>ヘレン「準備は?」</p>
<p>マシン「順調です、マム。彼らには帰還命令を出しました……アバクーゾは追われているようですね」</p>
<p>アバクーゾからの返信は救難信号のようだ。<br />
視界データをリンクしてみれば秘密を暴かれたらしき女が憤怒の表情を浮かべて空を駆け、アバクーゾを追いかけている。</p>
<p>表示ディスプレイを拡大し、ヘレンにも分かるようにとマシンが操作すると画面が目の前へと移動する。<br />
しばらくその光景を眺めていたヘレンだったが毛を刈られつつも攻撃を避けられているのを確認すると、ディスプレイを閉じた。</p>
<p>ヘレン「ふむ……問題ないわ」</p>
<p>マシン「かしこまりました、マム」</p>
<p>657 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 15:10:27.83 ID:DSeWe+fJo
[3/18]<br />
ヘレンが「問題ない」と判断したのにはいくつか理由がある。</p>
<p>ひとつは既に回収の準備ができていて、目的の地点へ到着さえできればいいということ。</p>
<p>致命傷を受けるほどの強烈なダメージはなく、毛を刈られてこそいるがそれは新たなサンプルを集める程度の意味しかない。<br />
アバクーゾ自身の速度もあり、ギリギリではあるが間に合うだろうという判断が下された。</p>
<p><br />
ふたつめは追いかけている女の能力が強力とは言えないこと。</p>
<p>どうやら物質を操作する能力のようだが、アバクーゾとてヘレン特性の怪人。<br />
あの程度の破壊力ならば完全に破壊されてしまうことはない。</p>
2019-04-27T19:59:15+09:00
1556362755
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5スレ目>>625~>>647
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/473.html
<p>625 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08:27:24.30 ID:1VZRnrdlo
[2/26]</p>
<p>~前回までのあらすじ~</p>
<p><br />
その日、櫻井財閥党首サクライPは、驚くべき街の声を耳にした。</p>
<p>子供「櫻井財閥なんてだっせーよなっ!」<br />
子供「ユズちゃんが一番可愛いよな!」<br />
子供「財閥なんていらないよっ!」<br />
子供「帰ってユズちゃん応援しようぜっ!」</p>
<p>サクライP「・・・・・・なんて事だ。」</p>
<p>立つんだ!サクライP!</p>
<p>サクライP(どう考えても桃華の方が可愛い)</p>
<p>――</p>
<p>626 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08:28:00.33 ID:1VZRnrdlo
[3/26]</p>
<p><br />
サクライP「初代の強欲の悪魔でございますか?」</p>
<p>桃華「ええ、それをこれから叩き起こしに行きますわ。」</p>
<p><br />
世界の果て、人々が忘れてしまったある遺跡。</p>
<p>その様な場所に『強欲』の親子は来ていた。</p>
<p><br />
桃華「まったく、久しぶりにPちゃまと会えましたと言いますのに」</p>
<p>桃華「ゆっくりとお茶を飲むこともできませんのね。」</p>
<p>桃華「長期休暇を利用してのハワイ旅行の予定も急遽中止になりましたし・・・・・・。」</p>
<p>サクライP「私の不徳が致すところです。申し訳ございません。」</p>
<p>桃華「いいのですわ、Pちゃま。これも仕方の無いことですもの。」</p>
<p><br />
財閥を立て直す為に、サクライPは各地を駈けずり回り、</p>
<p>未だに完全に財閥の信頼を取り戻すには至っていないものの、</p>
<p>この頃はサクライPにもある程度、時間に余裕はできたようだ。</p>
<p>しかし、その隙間の時間、</p>
<p>本来であれば、娘とゆっくりお茶でも飲みながら過ごすための時間を、</p>
<p>このような場所で迎えることになったのは、『強欲』の悪魔の要望のためである。</p>
<p><br />
桃華
2019-04-27T19:51:49+09:00
1556362309
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5スレ目>>609~>>618
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/472.html
<p>609 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/10(土) 22:02:06.80 ID:K8eBLBnD0
[2/12]</p>
<p>??「何故なのですか? 何故わたくしだけが……」</p>
<p>とある大きな屋敷の一室で、少女が執事風の男に詰め寄る。</p>
<p>執事「それは危険だからでございます。旦那様も奥様も、星花お嬢様の事を思えばこそ……」</p>
<p>星花「危険なのはみな同じでしょう? それなのにわたくしだけ安全に護られているというのは、<br />
納得いきませんわ。わたくしにも、戦うための力はありますのに……」</p>
<p>執事「ご自愛下さい、星花お嬢様。確かに貴女様は戦えます。しかし、だからといって必ずしも<br />
戦う必要は無いのでございます。GDF、アイドルヒーロー同盟、ナチュルスター等……<br />
既に戦っている者は大勢おります。お嬢様が危険を冒す必要なございません」</p>
<p>やがて星花は俯き、力なく呟く。</p>
<p>星花「……わかりましたわ」</p>
<p>執事「ご理解いただけてなによりでございます。では、お夕飯の準備が整いましたら、まだお呼びに伺います」</p>
<p>そう言って執事は部屋から出て行った。</p>
<p>星花「…………ごめんなさい、お父様、お母様」</p>
<p>執事が部屋から離れていくのを足音で確認した星花は、ケースからバイオリンを取り出した。</p>
<p>星花「星花は……悪い子になります」</p>
<p>星花がバイオリンを構え、演奏を始める。</p>
<p>すると、部屋の隅に鎮座してある大きな鉄の人形が、鈍い音を立てながら動き出した。</p>
<p>星花「……ストラディバリ、開演。……では、お願いいたしますね、ストラディバリ」</p>
<p>ストラディバリ『レディ』</p>
<p>ストラディバリと呼ばれた人形は握りこぶしを作り、壁に向けて叩き付けた。</p>
<p>轟音と共に壁は崩れ去り、大きな穴がぽっかりと開いている。</p>
<p>星花「ありがとうございます。では、ストラディバリ。わたくしを連れ出して下さいな」</p>
<p>ストラディバリ『レディ』</p>
<p>ストラディバリは星花をヒョイと抱き上げ、壁の穴から飛び降りた。</p>
<p>そして着地
2019-04-27T19:50:23+09:00
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