1スレ目>>59~>>72


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 夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」
 
菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」
 
相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。
  
 
今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。
 
着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。
 
夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」
 
菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」
  
 
夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」
 
菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」
 
夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」
 
菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」
 
夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんなナナちゃんが地球にいるのに『計画』実行したらこっちの星が危ないよ!」
 
菜々「アハハ…さすがに地球に200年も監察員として住んでいるとウサミン星で貴族だったの忘れそうで…。」
 
夕美「…私はまだ20年も住んでないなぁ…18年くらいかな?つまり大先輩!」
 
菜々「でも夕美ちゃんはナナより年上じゃ…?」
 
夕美「確かにそうだけど…1000年位は人格とか記憶とか無いに等しいよ?」
 
菜々「それでも年齢はたしかに年上d…!」
 
ドォーン!と、菜々の言葉を遮って地面が揺れる。
  
 
『グォォォォォ!憎い!俺より優れた奴が憎いぃぃぃぃ!』
『私の○○君ヲォォォ!何故ウバッタアアアアアアアアア!』
 
窓の外を見ると、気味の悪い、巨大な黒い不定形な化け物が、叫びながら腕のような部分で地面を揺らしていた。
 
急に地面から湧いてきた化け物に逃げ惑う人々。
 
菜々はポケットの携帯端末を取り出し、画面を確認する。
 
菜々「憤怒の『カース』です!付近のアイドルヒーローは菜々達のみ!」
 
夕美「え、嘘!?二人だけ!?」
 
菜々「はい!行きましょう!ヒロインパワーを見せつけるのです!」
 
夕美「…仕方ないなぁ!」
  
 
菜々「ピピッ!ウサミン星人No-2017-77、変身許可を要請します!」
 
夕美「地よ、草花よ、私に守る力を貸して…!」
 
菜々「ウサミン・ウサミン・メルヘンチェンジ!」
 
夕美「感じる、大いなる大地の力…!メタモルフォーゼ!」
  
 
『説明しよう!安部菜々はウサミン星からの観察員!娯楽という文化の無いウサミン星人に娯楽を与え、精神疾患とされていた人格を肯定した偉人!』
『人々の負の感情から生まれた魔物、「カース」や、悪い宇宙人から地球の文化を守るためにメルヘンパワー(自称)を母星からのエネルギーで増幅させて変身する!』
  
 
『さらにもう一人!相葉夕美は人格を持つ植物!地球の環境を監視するために名も無き植物の星から地球人に化けてやって来た!』
 『普段から植物と対話し、植物を操る事もできるが、植物達から一時的にエネルギーを借りることで、身体能力や普段の能力も向上するのだ!』
  
 
菜々「ラビッツムーン!見参!宇宙の星々に変わってオシオキです!」
 
夕美「私は自然の恋人であり、処刑代理人…ナチュラル・ラヴァース!」
  
 
菜々はぴっちりしたスーツの上にフリフリの魔法少女服を合わせた、全体的にピンク色と白のサイバーな戦闘服。耳はウサミン星人の特徴である長くてツルツルした白い耳が隠されずに出ている。
 
夕美は植物そのものをイメージした、緑と白でまとまった薔薇と蝶がモチーフの魔法少女のような服を着ていて、髪は伸びてさえいないものの、鮮やかな緑色に染まっている。
  
 
夕美「…地球人は…どうでもいいけど!植物を攻撃するのは許さないよ!」
 
菜々「夕美ちゃん…もっと素直になっていいんですよ?」
 
夕美「…地球人なんて、好きじゃないもん。それより早く倒そう?」
 
『ユルサネエエエエエエエ!俺のコレクション捨てやがってアノババアアアアア!』
 
菜々「確かに、耳にも目にも悪いですもんね!ウサミン・カッター!」
 
菜々が叫ぶと同時に右足がきらめいて衝撃波が飛び出し、黒い体を真っ二つに切断する。切断された下半身は霧散して消えるが、上半身からドロドロと黒いものがそれを補う様に出てきてしまう。
  
 
夕美「ナナちゃん、敵が大きすぎるみたい!核はどこだかわかる?」
 
夕美が腕から木を生やし巨大なハンマーのように叩き付けながら聞く。
 
カースには核があり、それを破壊しない限り周囲の人々の感情から再び復活するのだ。
 
菜々「探します!補助を!ウサミン・アナライズ…!」
 
菜々が今度は耳をきらめかせてその場に棒立ちになる。ゴーグルのようなものが現れ、サーチを始める。
 
棒立ちになった菜々を狙ってカースが腕を伸ばすが、夕美が地面を叩くと、アスファルトを裂いて大量の花が咲き、腕に絡みつき離さない。
 
さらに、足で地面を叩くと、大量の竹の束が飛び出し、もう片方の腕を妨害する。
  
 
ピピーッ!と大きな音が鳴り響き、菜々が叫ぶ。
 
菜々「こちらから見て左の腕!人間で言う二の腕に核が!」
 
夕美「了解!丁度掴んでいた方だね!」
 
腕に絡みついていた植物がさらに固くなり、さらに大きくなる。
 
夕美「やっちゃえ!」
 
肩と肘のあたりに草の蔓を集中させる。そしてそのまま、引きちぎった!
  
 
引きちぎられた二の腕から、真っ赤な顔位の大きさの核が飛び出す。
 
菜々がアナライズを解除して飛び出し、核に向かって技を放った。
 
菜々「ムーンウェーブ!」
 
菜々を中心に地面に魔法陣の様に光が発生し、そのまま光の柱となって核を貫いた。
 
菜々「お仕事完了☆」キラッ
 
夕美「うん、本部にも討伐連絡送ったよ。」
 
菜々「じゃあ、帰りましょうか!」
  
 
夕美「ハァ…ただでさえライブもして疲れてたのに、カースが出るなんて…。」
 
菜々「運が悪かったとしか…。」
 
夕美「ねぇ、前から思っていたんだけど…なんで皆、変身すると名乗りがいるの?そもそも私は服装に意味がないから変身する必要ない気が…。」
 
菜々「お約束!って奴ですよ~!それに、ユニットでやってるナナ達で、菜々だけ変身するってアンバランスですし♪」
 
夕美「…それに、戦闘中にあんなこと言うし…」
 
菜々「あんなこと…?ああ!」
 
菜々は、にっこり笑って言った。
 
菜々「夕美ちゃんは、アイドルしてから、地球人さんたちの事、そこまで嫌いじゃないでしょう?」
 
夕美「…そんなこと…。」
 
菜々「ナナ、夕美ちゃんの事、あのプロダクションのアイドルになる前、秋葉で踊りを踊っている時から知ってますもん♪」
 
夕美「…。」
 
菜々「ナナ、アイドル諦めてましたけど…あの舞台で楽しそうに踊る夕美ちゃんを見て…今、ここにいるんですもん。」
 
夕美「ナナちゃん…。」
 
菜々「さぁ、辛気臭い話は無しです!女子寮に帰りましょー!」
 
夕美「あ、待ってよー!」