4スレ目>>642~>>646

名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/23(火) 04:44:27.82 ID:tSzYjhHW0 [2/8]
人間の進歩とは、やはり面白いものだ。

都内の一室に構えた部屋の中で、購入したコンピューターで人間の世界の情報を入れなおし、流行歌を小耳に挟む。

悪魔や神はさぞ偉そうに、金貨や楽園を見せびらかすが、それを作り上げたのは一体何処の人間だったのか、覚えているのだろうか?

フレデリカ「ふぅ……」

机の上の珈琲練乳入りを飲み込み、頸をゴキゴキと鳴らす。

銀行に金を売り飛ばし、手に入れたお金で都内のビルヂング…ビルディングを購入し、テナント募集で資金繰りし。

自分は地下の部屋で、世界の進歩を見つつ優雅に過ごす……というのもいいけどね。

フレデリカ(やっぱり、暇じゃあないかい?)

ワーキングチェアーに腰掛け、ボケーっとしていると何となく散歩したくなってくる。

やはり生き物の体というのは、一日に何時間か外を出歩き健康的に生きる義務がある。

例えば株屋や、公認会計士、スパームマニア(Notスパム、オエッ)、木こり等ありとあらゆる人種に対してである。

自分で見つけて拾ってきた、面白い枕に抱きつきながら、そんなことを考える。

この枕に仮に名付けるなら、『猛反発枕』だろうか。

試しに1mの高さから落とすと、1mの高さに戻ってくる枕だが、見た目や触り心地、感触は枕そのものなのだ。

相反する性質から、奇妙な物体だと思いつつ回収、自室の枕代わりに使っているのである。

コレを作った奴はどんなやつだったのか、今では痕跡が一つすら見つからないが、取り敢えず使えるものは使っておく。

何しろ名前も無い、恐らく拾う人も居なかったんだから問題はあるまい。

フレデリカ(外に出ようかな…)

少し前に情欲女に唾を付けられた女の子に、お守りを持たせたレストラン……もっとも、あとで知った情報で、ただのフランチャイズ店だったのだが。

それにしても、フランチャイズ店ですらアレだというのだから、世界の料理というのはどんどん洗練されているのがわかる。

昔とは大違いだ、何しろ鶏肉の丸焼きがご馳走だという時代もあったのだから。

街には活気が溢れ、洗練された雰囲気が流れている。

世の中は広いが今は情報が少ない、もっと情報を集めなくては。

フレデリカ「うーん……いい朝日、と見たくない顔が見えるなぁ」

キヨラ「あらあら、お久しゅうございます、フレデリカさん」

両脇に目を落とすと、悪趣味な人形が見える。

フレデリカ「うぇ…相変わらず悪趣味ー」

キヨラ「あらご挨拶ですね、私としては早くあなたを処罰できる日が来ることを、職員一同心待ちにしてますよ?」

蛇のような鋭い殺意を感じつつ、何となく居心地が悪いと思いつつテキトウに相槌を返す。

フレデリカ「しかし、キヨラがここにいるってことは何かあったってことかしらね?」

キヨラ「貴女を捕まえに来ました……だったら、いいんですけどね、貴女の閻魔帳は忌々しいことに今日もまっさらですよ」

フレデリカ「ソリャドーモ」

そりゃあ、全能神がアイツだとするなら、私には頭が上がらないでしょうねー何て考えつつ、棒アメを舐める。

キヨラ「それでは、私は行くところがあるのでまた」

そう言うとキヨラは、無言で微妙に蠢く生き人形を引き連れ、どこかへ向かって行った。

アレはアレで気になる所があるが、私には多分大して関係がない……筈、と思わずには居られないのだった。

公園を歩き、散歩しているともふもふの毛皮の、よくわからない生き物がそこら辺を彷徨いているのが見えた。

だがアレは、真っ当な生き物ではないな……と思ったら、最近見た女子寮の寮長が毛を刺された後。

急に紳士然めいた雰囲気を醸し出すと、胡散臭い笑みを浮かべて街に向かっているのが見えた。

П「Let's do a play practices…フフフフーン」

フレデリカ「うわぁ、何だあれ……近づかないでおこう」

何となく引きながら、街を再び練り歩く。

遠くでカースの悲鳴や、悪人のあげる悲鳴が聞こえるが、知ったことではない。

フレデリカ「ふぅ……」

近くの喫茶店で一息付く、珈琲とクッキーを齧り胡乱げに外を見ていると、世の中は意外に平和である。

新聞やニュースが、社会の外れ値の縮図であることが容易に窺い知れる。

…と思っていたのだが意外にそうでもないらしい、喫茶店の外にドロドロした水っぽいカースを見つけため息をつく。

だが、無色…?無色のカースなんてあったかな?と思いつつ、単ズボンの中から懐中時計を取り出しつまみを引きぬき『時間を停止』させる。

フレデリカ「店員さん、ナイフ借りるよ」

お店の出刃包丁を手に持ち、逃げようとする民衆の間をスルスルと縫って、出刃包丁を半透明の泥の中を掻っ捌き。

内部の核に向かって、出刃包丁を放り投げる。

さて……所で、このままでは突然カースが消滅して、民衆は混乱してしまうに違いない。

フレデリカ「……トンズラここう」

お金を自分の食べていた菓子皿の隣に置いて、少し離れた地点で懐中時計のつまみを押し『時間を再動』させた。

無音の世界は色を取り戻し、徐々に世界に音が広がっていく。

遠くでは泥の崩れる音が響き、町中に反響している。

フレデリカ(お菓子食べたら眠くなったなぁ)

なんて考えつつ、町並みをかき分け自宅に向かって歩く。

そろそろ神様新聞も届くようになる、次からは歩いて情報を得れない時は、天井の神様に頼ることにしよう。

そう思いつつ、ポッケから飴玉を一つ取り出し舐めるのだった。

 

 


猛反発枕

通常使用時は普通の枕としての形質を備えるが。

特殊な液状結晶で内部は満たされており、一定以上の衝撃を加えると理想的な剛体、反発係数1に限りなく近い数値を示す。

禁止行為:高速道路に投げ込んではいけない。


神様新聞

一つ雲の下の情報を世界中にお届け!今なら神の味噌汁がついてくる!―――キャッチコピーより。

文字通り世界中の雲の下のニュースを、世界中の神様にお届けします、但し地下とか建物内部はさっぱりわからない。

またネオトーキョーは、排気ガスが凄すぎて近寄らない。


半透明のカース

そろそろ人工カースとか出てきそうな雰囲気とかあるし、自由に設定していいのよ?


元時空神:フレデリカ

フレデリカは任意の時間を停止させ、その間好きな行動を起こすことが出来る。

茄子さんの言っていた、人間に味方する時の神様とはフレデリカのこと。

古い農耕神であり、農業とは原始的な文明の始まりであり、当時は最先端の技術だった。

転じてフレデリカは、最先端の技術に強い興味を引くようだ。

後出来れば人間の問題は、人間に解決してほしいと思っている。


討伐任務(?):凶悪な善人 П

ハンテーンに触発されて、進んで悪人をぶちのめす民間人が現れました。

ただ何分やり方がえげつなく、紳士を装って悪人に近づき、悪人の足を撃ちぬいて拷問してから警察に突き出す。

ベトナム式トラップに、悪人が引っかかるように『能力』を使う。

悪人にカースを食わせた後、気絶させて無理矢理引き剥がす等、典型的悪人に対してやったら容赦がありません。

邪魔する奴は、善人の場合はすっ転んだり、気絶するように能力を使うなどある程度気を使いはしますが。

進んで悪人を倒すという意味では、以前とは正反対の性格らしいのですが、以前より凶悪性が増しているようです。

П「善人を倒せば文句も出るが、悪人ならそこそこ痛みつけても問題はあるまい、そして良いことをした後は気分が良い、そうだろう?」―――悪人を拷問して警察に突き出した直後に。

 

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最終更新:2016年11月01日 01:34