4スレ目>>294~>>299


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名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/07/15(月) 21:39:10.18 ID:glOBqvf2o [3/8]

「…二人共、行っちゃいましたねぇ…」

私がイヴ非日常相談事務所に拾われて、私に不思議な力が残されてから私の日常は『非日常』になりました。

「もっとも、悪魔に憑かれてた時点で『非日常』だったのかもしれませんね…」

私に憑いていた『ルシファー』の記憶。
『傲慢の悪魔』がわざわざ私の元を去る際に都合よく記憶を消していってくれるなんて都合の良いことなんてありませんでした。

『雪菜、そこまで気にするならその記憶、完全に…とまで言わないが表面的に消すことも出来るんだぞ』

「この記憶は消せないです、悪魔に憑かれてても私がやったことです」

私に魔力があるお陰でイヴさんの使い魔のブリッツェンともお話が出来るみたいです。

『…雪菜、君がそこまで決めているなら私から言うことはない』

「ふふっ、それにこの記憶も悪いことばっかりじゃないんですよ♪」

私はブリッツェンの角から削りだして作ったワンドを掲げる。

『雷よっ!』

するとワンドの先端を中心にスパークが走る。

「『雷のワンド』の力を借りてですけど結構強力な魔法も使えます、きっと悪魔に憑かれてた時の魔力操作の記憶が無かったら
もうちょっと手間取ってました♪」

『それはいいが…天井焦げてるぞ…』

「えっ!?」

天井を見上げてみるとベージュ色の天井に黒々とした焦げ跡が…。

「…ひ、裕美ちゃんが帰ってきたら直してもらいましょう、そうしましょう♪」

「そ、そういえばブリッツェンは『憤怒の街』には行かなくていいんですか?」

とりあえず話題を逸らしておきます、ついでにさり気なく立ち位置をずらして焦げ目の着いた天井からも目を逸らします。

『主に召喚されている時以外は雪菜を守るように言われているからな』

『それに雪菜、君はまだ力が不安定だ、それに変身能力も安定しないんだろう?』

「自分の体じゃない体って違和感が酷くってですね…身長とか」

何度やってもこれだけは違和感が凄い。『ルシファー』はよくああも他人の体を上手く扱えたものだと思います。

『…無理にその力を使う必要も無いんじゃないか』

「そうでもないですよ?別に完全に他人になる必要もないんですから」

『変身能力なんだから他人になるんじゃないのか』

「別に変わるのは私自身じゃなくても良い訳ですから♪」

「まぁ見てて下さいっ♪」

私は机の上にあった三角帽子を被り、誰も居ない方向にワンドを向ける。

「むむむぅ…!」

私は『ルシファー』であった頃の記憶を掘り返す。
一番多く変身した姿、多くの人たちを騙したあの姿を。

――そして彼女の持つ魂を狩る武器を。

次の瞬間、私の握っていたワンドは姿を変え、見覚えのある大鎌に姿を変える。

「死神ユズだぞー!なーんてっ♪」

『…これは驚いたな』

「もっとも、私が鎌を使えるって訳じゃないので見掛け倒しですけどねっ♪」

私の手の中でそれは姿を変え続ける、裕美ちゃんのボールペン、イヴさんの箒、そして元のワンドの姿。

『しかし、これもやはり手品の域だな……』

「…やっぱりそう思います?」

「でもこれ、ちょっと面白いんですよ?」

『…面白い?』

「ほら、私の変身って『ルシファー』の劣化版ですからっ♪」

『威張ることじゃないんじゃないか?』

「いえいえ、そのお陰でちょっと凄いんですよ?」

私は再び雷のワンドを鎌の姿に変える。

「それで少しだけ魔力を加えるだけで……」

バチリ、バチリと鎌の刃の部分がスパークする。

『…これはどういうことだ…?』

ブリッツェンが目を丸くします。
多分……丸くしているんだと…思います…?

「本当に『見掛け倒し』なんです」

「この鎌はあくまで『鎌の形をした雷のワンド』なんです」

『つまり変身させる前の性質を受け継いでいるということか?』

「私自身詳しくないから分からないんですけど多分そうなんだと思います」

『…そうか…』

私がそこまで話すとブリッツェンは唐突に黙り込みます。


『主は雪菜、君に自衛の手段を与えるために魔法を教え、さらには異能の制御を教えた』

「は、はい……?」

ブリッツェンがこれまで以上に真面目に話始めたので少し驚きます。

『それは悪魔に憑かれ、魔力の器が出来た君をこのまま帰すのはむしろ危険だと判断したからだ』

「えと…それで結局どういうことなんでしょう?」

『君は充分に自衛以上の力を身につけている、君のしたいように生きるといい』

「…そうですか…」

『一般人として平和に暮らすのもいい、イヴ非日常相談事務所の一員として残るもよし、『アイドルヒーロー同盟』のような
場所で華やかな世界に身を置きたいなら文を送るように主に伝えよう、それが決まるまでここで魔法を学ぶといい』

『雪菜、君は元々は悪魔に憑かれた一般人だ…無理に『非日常』に身を置くこともないんだぞ?』

「…ブリッツェン、私は……」

考えがまとまらない。私はこれから何をして…このままここでイヴさんや裕美ちゃんと一緒に…?

…私は、私自身は…一体どうしたいんでしょう?


終わり。

・大幅にプロフィールが変更されました。

井村雪菜(ルシファー)(井村雪菜の肉体年齢は17歳)

職業:悪魔
属性:傲慢
能力:メタモルフォーゼ

七つの大罪の一つ「傲慢」を司るルシファーの名を持つ悪魔。
「傲慢」のカースは彼女が作り出す黄色の核が原因で生み出される。

彼女自身「傲慢」に含まれる「虚飾」の感情が非常に強く、常に自分の姿形を別の姿形に変形させており、本物の彼女を姿を見たことある者は数少ない。
当然だが「傲慢」の感情も強く、いかなる場面においても余裕は崩さない。

何故、人間界へ降りてきてカースを生み出すのか。
その目的は今は不明である。

井村雪菜(17)

職業:見習い魔法使い
属性:雷寄り(杖のせいで)
能力:メタモルフォーゼ

元七つの大罪の一つ「傲慢」を司るルシファーの名を持つ悪魔。

『ルシファー』であった記憶を残したまま新たに『魔力の器』が出来た人間。

見掛けだけの『メタモルフォーゼ』の能力が残った。

メイクをすることで他人に変身することが出来る。

一部分だけを変える『部分変身』にはメイクが要らない模様。


Item 雷のワンド

所有者 井村雪菜

ブリッツェンの角を削りだして作ったワンド。
雷の魔法や魔術をサポートしたり強化したり出来る。
独力で放電も出来る。


雪菜さんも元々ただの一般人なんだよなぁって思ったらこういうお話に。
このまま誰かが拾ってくれてもいいし日常に戻して戦える一般人にしてもいいです。
まぁこのままイヴさんの所に残っててもいいしね!