2スレ目>>616~>>621


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世の中で地下世界で歴史的交渉をし、カースが地上で暴れまわっている頃。
Пは家でごろ寝しながら、いつも通り神様の新聞を読みあさっていた。

П「カース同士での内輪もめか!上級カース同士での屋上の死闘」

П「カース同士で屋上乱闘後、命からがら生き延びる事例発生、皆さん屋上に注意して下さい…」

П「世界的大企業の主ロリコン疑惑、何でもとある場所にて12歳の実の娘と擬似SMプレイ疑惑」

П「3チビカーストリオ街を練り歩くも、町の人々にすらスルーされる」

П「中には小学生だと思ったという者も、写真が……アラヤダ可愛い」

П「黄衣の王元トップアイドルに取り付く、本人の証言によれば可愛い女の子に取り憑きたかった、今では満足しているとの事(※要出典)」

П「……世の中スゴイ平和すぎて、副業依頼来ないんじゃー」

読んでいた何時もの新聞をゴミ箱に放り投げ、新調したライフル、カンプピストルにため息を付く。

思っていた以上に銃の整備が面倒、茄子に投げることも出来ずに少し嫌な気分になる。

今日は3件犬の探索依頼が来た、ので全部この街の探偵事務所に投げた。

きっと大忙しで商売繁盛なのだから、感謝くらいはしてくれるだろう。

その時、外からチャイムを鳴らす音が聞こえた。

誰だろうか?また犬探しならケツ蹴り飛ばしてやろうか。

文香「すみません……鷺沢というものですが……依頼したいことがありまして……」

П「はぁ、取り敢えず中へどうぞ」

よくわからないが、民族衣装風の意匠感じる服を着た女の子がやってきた。
涼しげな顔だが、ただ単にポーカーフェイスというだけで、長い髪の下では汗をダラダラ流していた。
名前は鷺沢文香という名前らしいが……

文香「実は……依頼したいことがあるんですが……」

П「何のご依頼ですかね?」

文香「私を匿ってもらえませんか?」

П「ホァ?」


思わず変な声が出た、何を言ってんだコイツ。
そしてスゴイ暑そう、というか熱気がガンガンこっちに飛ぶのでイソイソと冷麦茶を出す、一気飲みされた。
おのれおかわりか、だが少しは頭は冷えただろう。

文香「私……実は能力者なんです……」

П「そうですか、私も能力者です」

また麦茶を一口、そんなに疲れたのかコイツ。
それにしても口下手なのか、話が要領を得ない。
こういう時は女子トーク力に優れた茄子を連れてきたほうがいいのだろうか。

文香「後出来れば……茄子さんも連れて来て頂きますか」

П「ん?!」

何で知ってんだコイツと疑問が思い浮かぶが、取り敢えずまるごとバナナを食べていた茄子を呼びつけることにした。

茄子(ムグムグ……ゴクン)「あ!巫女さん」

П「何だ、知り合いか?」

文香「いえ……」

茄子「だって、持ってるじゃないですかアカシック・レコードを読み込む本」

П「ホ?」

思わず変な声が出た、アカシック・レコード?

茄子「所謂世界のすべてを記されている、という本ですねーまあ、Пさんにはあまり意味が無い本ですよ」

П「そんな大層な本なのにか?」

そう言っている横で、文香が丈夫そうなハードカバーの本を取り出す。
奇妙なことに本に文字は書いておらず、ページを捲っても何も文字が書いていない。


П「何も書いてないじゃないか」

茄子「だってПさんは読む能力が無いじゃないですか」

П(イラッ)

茄子「いいですかー?アカシック・レコードは言うならば人生の攻略本ではなく、人生を第三者、詰まり神様の視点から紐解く歴史書なんです」

茄子「言うなれば、それを読むということはそれを認める、という事は未来は変わらないと言うことになりますね?」

П「まあ、それもそうだな」

茄子「ですがコレには深い間違いがあるのです、実はアカシック・レコードは拒否ができる」

文香「本当ですか……!」

何で微妙に嬉しそうなんだ、こいつ。

茄子「何故なら、アカシック・レコードは昔から信心深い敬虔な使徒にしか読めないと書いてありますね、コレはそれぞれの宗派の神が仕組んだ罠なのです」

茄子「鷲沢さんは、既に未来の部分を読みましたか?」

そう言うと文香は、静かに頭を横に振る。

文香「いえ……何回かは読もうと思ったのですが……」

茄子「今から先の事を読む、コレがアカシック・レコードの罠の発動キーです」

茄子「まずこの本の存在を知った時点で、人間には2つの道が残されます、信じるか、信じないか」

茄子「そこで神様は巧妙な罠を張りました、読むことは信じることという罠です」

茄子「一応神様と同等の能力、もしくはそれ以上の力があれば乗り越えることが出来るのです」

茄子「ですが大抵の人間には、この罠、いうなれば神様の力に対向する手段がない」


П「随分嫌な神様じゃないか、具体的にはどうなるんだ?」

茄子「『自分の意思で行動した』という自由意志を気付かれないように奪われ、神の傀儡になるっていうのが一般的ですね」

文香「まるで……洗脳ですね……」

茄子「そこでПさんの『心』の力、運命書き換え能力です」

П「あれ?そんな大層な能力だったか?」

ふうヤレヤレという顔でコチラを見てくる茄子、このアマ味噌漬けにするぞ。

茄子「良いですか?Пさん、あなたは言うなれば神様の意思を踏みにじり、やろうと思えば神様をも殺す事ができる能力を持っているんです」

П「回数制限があるけどな」

茄子「普通なら善業を積めば、神様を殺しても問題ないってのが破格の条件なんですよ?」

茄子「99.999999999%失敗しても、0.0000000001%の可能性がアレばこれから起きる事象を好きにできる、それがあなたの能力です」

茄子「世の中の出来事は無限に分岐していきます、そしてアカシック・レコードに書かれているのは、世界の分岐の一番大きい可能性の歴史」

茄子「それを根本から覆せてしまう、いうなれば全知全能と名のついた神様の威光を真っ二つに出来るのですよ」

そう言って誇らしげにドヤ顔の茄子、だから何でお前がドヤ顔なんだ。


そんな能力の人間のもとに好き好んでいるんだから、コイツも大概変人だなと思いつつ文香に向き直る。

П「へぇー、所で鷺沢さんとやら、誰に追われてるの?」

文香「何でも……アカシック・レコードによると……櫻井財閥とかいう企業……だそうで……」

П「へぇ、暇なのかね」

文香「それが……私の能力が欲しいらしくって……」

П「んでその企業は何処にあるの?そこ全部に隕石落と……事故で落ちればいいわけだろ?」

文香「……とてもじゃないけど、場所は多いから……」

茄子「それじゃあこうしましょう、貧乏神をあなたにつけます」

一瞬の間の後脳が混乱した、貧乏神をつける?何で?
世間一般的には、ここから茄子が敵に回るとかそんな感じは無かったはずだし、はてさてどういうことか。

茄子「あ、驚かないでくださいね、貧乏神は確かに引っ付いた人を不幸にすると言いますが、それは誰もお供えをしないからなんです」

茄子「なので、これから家に神棚を頼んで作って起きますので、神棚に味噌をお供えして下さい、多分見てないうちに減ります、そしたらまた追加して下さい」

П「へぇ、するとどうなるんだ?」

茄子「文香さんには特に効果が無いかもしれませんが、文香さんの能力を狙うもの、また攻撃意思を決めたもの全員がやることなす事並べて『全部失敗』ます」

П「それは恐ろしいな」

茄子「自分か他人を不幸にする、それ故に貧乏神は不幸の象徴、と言われているんですよ」


何でお前がどや顔なんだ、と思いつつ文香の方に向き直る。

П「一応俺も『鷲沢文香の自由を誰も妨げられない』と保険をかけておく」

文香「ありがとうございます……それで謝礼ですが……」

と聞いた当たりで、吹っかけてやろうかと思ったが、どうせアカシック・レコードである程度俺のことは読んできているのだろうから用意はあるはず。
となると、俺が面白く無い。

П「これから暫く夜の給仕手伝いを、茄子と手分けしてよろしく」

え、という顔をしてコチラを見る文香、恐らく少し重いくらいの金を持ってきてたんだろうが、それも無駄骨に終わって少し愉快。

П「グヘヘヘェ、オラァ他人が予想外にビックリして、嫌そうな顔をするのがでぇすきなんだァ」

文香「……まあ、そういうことなら……それに……Пさんの側にいたそうが安全そうだし……」

П「……」

そう言ってコチラの方を向いて、ニコリと笑う。
あ、コイツ無口で口下手なだけで、負けず嫌いで……俺が苦手なタイプだ。
そう考えると、意外と今回の報酬は失敗だったのかもしれない、畜生、腹いせに櫻井財閥の会社に隕石落としてやろう。

茄子「良かったですねーПさん、ハーレムですよ!ハーレム!」

俺は無言で茄子の腹を抓った、やっぱり俺は女が苦手だ。