2スレ目>>163~>>172


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きらり「奈緒ちゃん…!かれんちゃんが…!」

それはきらりが加蓮を浄化し、結界から出て夏樹、李衣菜、奈緒と合流している時。

その光景を一匹の蛇が覗き見していた。

 

「若いわね」

場所は変わり、薄暗い廃墟を一人の女性が進んでいた。

「若いっていいわね。思いっきりがよくって、すぐ行動ができて」

微笑んでいて、だがその瞳はまるで獲物を見定めてるような蛇のような鋭い眼差し。

「仲間と一緒に協力して、闇に落ちた一人の少女を救いだす。なんて、素敵な話なのかしら」

喋り方は普通の筈なのに、どこかネットリとまとわりつくようなおぞましさを感じてしまう。

「羨ましいわね」

そういいながら女----川島瑞樹は廃墟の奥へと進む。

「だけどね……少し遅かったわね」

そして、奥の広い部屋。

そこは黒い泥に侵食されていた。そしてその中央には大きな黒い繭みたいのがあり、中には幾つもの核が敷き詰められており、その繭は心臓のように鼓動していた。

 

北条加蓮----エンヴィーは、ただ嫉妬を集めて、カースを沢山作り出しているだけではなかった。

全ては世界を呪う為。
嫉妬のカースドヒューマンの本能が、この巨大な呪いを作り出す為のモノだった。

だが、それは失敗に終わった。何故ならコレはまだ完成してないのだから。完成する前にエンヴィーは浄化されてしまったのだから。

それに加蓮が目覚めればネバーディスペアの4人にここの場所を教え、破壊してもらうだろう。



本来ならばだが…………








わ か る わ








ドクンッ!!!





黒い繭が大きく動きだす。

 

「羨ましいのよね?妬ましいのね?自分を産み出した親だけが解放されて、救われて嫉妬しているんでしょう?」

まるで子供に語りかけるかのように優しい声。

だが、それはまるで蛇のようにまとわりつき、絡みつく呪詛。

 

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ

「わかるわ」

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ

 

瑞樹の声に反応するように、繭は大きく鼓動し、黒い泥はまるで無数の蛇の集まりのように動き始める。

「なら、行きなさい。あなた達の存在を。妬みを。羨望を。嫉妬を。呪いを。世界に知らしめてあげるのよ」

そう言うと、部屋中の無数の蛇のような黒い泥は、黒い繭に集まって、無数の黒い蛇により構成された巨大な八目の蛇となる。
世界を呪う産声をあげると地面へと潜り込んだ。

「うふふっ。せっかく産まれたカースですもの、ちゃんと活用してあげないと」

そういいながら嗤う女。川島瑞樹。

本来なら産み出した北条加蓮ではないと動かせない、その凶悪なカースを目覚めさせた。

………だが、彼女の正体を知るなら、それは納得できる。

「ルシファーとアスモデウスもちょっかい出してるもの。嫉妬しちゃうわ。あんな若い体で」

嫉妬を司る悪魔。レヴィアタン。
それは蛇のように音をたてずジワリジワリと世界に 這いよってくる。


終わり。