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ある悪魔の話をしよう。
その悪魔は、龍族と魔族の間に産まれた。
だが、周りの魔族や龍族はきみわるがった。何故なら魔族にも龍族にもある筈の翼と角がなかったからだ。
コイツは呪われてる。
きっと、俺たち龍族に災いをもたらす。
きっと、俺たち魔族に災いをもたらす。
殺せ。この災いをもたらす奴を殺せ!!
そう言って、殺される筈だった悪魔を救ったモノたちがいた。
龍帝キバと魔王サタンである。
彼らは、自分を受けいてれてくれた。
魔族と龍族は、お互いに鍛錬しあい、共に強くなっていく間柄だった。
自分も彼らみたいになりたい。そして鍛錬にいそしむ日々だった。
いつかはあの人達と肩を並べて戦いたいと……
だが、いくら鍛錬しても彼らには追いつけない。憧れた二人は更に上にいく。頑張っても頑張っても頑張っても、二人へは届かない。
だが、それはまだ妬みには--嫉妬にはならなかった。
あの日が来るまでは……
それはいつもと変わらない日々の筈だった。
突然、龍帝キバが魔族を殺したのだ。
それを、聞いて耳を疑った。
---キバ様がそんな事をする筈がない!なんかの間違えだ!!
---誰かがキバ様を嵌めようとしているのだ!
---すぐにキバ様がなんとかしてくれる!
だが、事態は更に悪化する。若い龍達もが魔族を殺し始めたのだ。
お互い、止まる事ない憎しみの連鎖は戦争へと変わった。
両方の血を引く、この悪魔にとって、地獄でしかなかった……
アイツは龍族の血を引いてる!裏切り者だ!殺せ!!
アイツは魔族の血を引いてる!裏切り者だ!殺せ!!
やはりアイツが災いを呼んだんだ!!殺せ!!
龍帝さまが狂ったのはアイツのせいだ!殺せ!!
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
魔族と龍族の戦争で、この悪魔を助けてくれるモノはいなかった。
日々鍛錬をし、鍛えられた魔術や龍族言語で自分に向けられる殺意を振り払いながら、一つの希望にかけていた。
---サタン様なら、キバ様を止められる。
---サタン様なら、この争いを止めてくれる。
---サタン様なら、私を助けてくれる。
そんな願いをこめ、ボロボロになった身体を引きずりながら
悪魔は、憧れる二人の王の戦場へ向かった。
だが、絶望は終わらない。
見てしまったのだ。死んでしまってる龍帝を。
見てしまったのだ。無抵抗の龍妃さまとその娘に、躊躇いもなく殺そうと呪文を唱えた魔王を。
それは、この悪魔にとって一方的な殺戮に見えてしまったのだ。
どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?とうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?とうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?とうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?とうして?ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ
その場を必死で逃げた。きっと、自分も殺される。そう感じたから。
そして、思った。
なんでだ!?なんでなんだ!?どうして殺し合いをするんだ!!何故躊躇いもなく!!お前らは友人じゃなかったのか!?どうして!!お前らのせいで、沢山死んだ!!関係ない魔族や龍族も死んだんだ!!私の父は死んだ!!私の母も死んだ!!魔族と子をなしたから!龍族と子をなしたから!同族に殺されたんだ!!
憧れたお前らは何処へいった!?私を助けてくれたお前らは何処へいった!?
私はいくら頑張ってもお前らに追いつかなかったのに、お前らはなんで私の届かない所へいってしまう!?
なんでだ!?
憎い……憎い!!憎い憎い憎い憎い憎い!!!!!
妬ましい……妬ましい!!妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい!!!!!
許さない!!絶対に許さない!!!魔王サタン!!龍帝キバ!!!
それは自分に流れる龍の血……憤怒の化身の影響なのか、わからない。
だが、それは反転した。
憧れが妬みと憎しみに変わる。
そこから復讐の始まりだった。
その日から悪魔は更に努力した復讐の為に、だが魔王は更に上だ。妬む。
自分では彼の部下には勝てない。妬む。
まるで龍族との鍛錬した事を忘れ、幸せそうに暮らす魔族たち。妬む。
自分達が勝者だと生き残りの龍族達を殺し勝者の余韻を味わう魔族たち。妬む。
力を身につける為に、先代のレヴィアタンを見つけた。
嫉妬の証の能力は、今まで見た聞いた感じた魔術や攻撃などへの絶対防御。
だが、対策はある。それはその場で嫉妬の悪魔とその先代が知らないモノをその場で編み出し、一撃で仕留める。
その悪魔は勝利した。だが最後まで足掻いた先代のレヴィアタンの力が妬ましかった。
嫉妬の証はもっとも嫉妬に囚われてるこの悪魔を選んだのは必然だった。
そして、時は流れ、魔王の娘ブリュンヒルデが人間界へいった。
自分も人間界へいき、彼女が通う中学の教師の身体をうばった。
幸せそうで、才能のある彼女を妬む。妬む。妬む。
龍帝の娘が生きてたのが、わかった。もっとも憎く憧れて妬んだ奴の娘。幸せそうで妬む。妬む。妬む。
この二人が魔族と龍族の希望だと思うと更に嫉妬が膨れ上がる。
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川島瑞樹---レヴィアタンは眠りから覚めた。
懐かしい夢を見た。私がまだ幸せだったころ。
そして、私の妬みと憎しみの復讐の始まり。
嫉妬に呑まれ歪んでいく、自分がわかるわ。
だけど、私は止まらない。
テレビを付けるとニュースがやってる。それは、あの男の部下が討伐対象になったことだ。
恐らく、マンモンとルシファーの仕業だろう……アイツらも妬ましい。お陰で魔王の娘を殺すのも遅れるだろう。きっと警戒して魔王の娘の護衛が誰か来るだろう……余計なことをして…
嫉妬の蛇龍も、ヒーローにより殆ど破壊されてしまった。まだ少し小さくなってしまったが、生き残ってる。コレはまだ利用できる。
瑞樹「わかるわ。まだ時期じゃないのね」
私自身には動けるだけの魔力をいれてない。その代わり私が呼ぶ蛇達に私の魔力を分担させている。そうすれば、キバを襲撃したよようにできるわ。
それに……
瑞樹「ふふふ。貴女はまだ若いわよ≪瑞樹≫」
部屋の隅にあいてある宝石が光る。そこには少女の魂が泣きそうな顔でいた。
≪本物の川島瑞樹の魂≫だ。
魂を肉体に一つに止めて、魔力を人間並の最低限にしてるから、人間だと錯覚させていたのだ。
それに彼女は万が一ばれても、負けないように≪嫉妬の証≫を呼び出せる。
瑞樹「ふふふ。安心して、ちゃんと教師はやってあげるから」
今日もレヴィアタンはいつも通りに先生をやる。
魔王の娘と龍帝の娘の隙を伺いながら。
終わり
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