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「この和菓子美味しですよ~~」モグモグ
『こっちの和菓子も美味しいですよ~』モグモグ
両手に別々の和菓子を持ちながら交互に食べながら、一人の女性は歩いていた。
だが、不思議な事に独り言を言ってる感じなのに、まるで交互に別の人が喋ってる感じだ。
「それにしても、ベルちゃん」モグモグ
『な~に~?菜帆ちゃん?』モグモグ…ゴキュン
一つの身体で二つの声が喋る。
「私には悪魔とかよくわからないけど、ベルちゃんなら私を乗っ取ることは可能じゃないですか~?」モグモグ
『そうですね~。けど、私には私のやり方があるんですよ?すぐ本性現したりしませんよ? 私はじっくり様子を見る方ですから。うふ』モグモグ
他人から見れば、ただの独り言だが実際は違う。
一つの身体に二つの魂が入ってるのだ。
「そうですか~。それより次は何を食べに行きましょうか~?」
『なんで、普通に流しちゃうんですか?怖がってくださいよ?食べちゃいますよ?』ムクーモグモグ
……っと、まあ、人間の方は肝が座ってるのか?はたまた天然なだけなのか?マイペースである。
一方の暴食を司る悪魔ベルゼブブは頬を膨らませながら、残りの和菓子を食べていた。おい、それでいいのか?悪魔?
「流してないですよ?だって、私はいずれベルちゃんに乗っ取られるんでしょ?なら、今を楽しまないと」
「それに」『それに?』
自分の中にいる悪魔に彼女は微笑む。
「美味しいモノってワクワクしません?」
『……うふ。そうですね。ワクワクしますね』
そこで、ベルセブブは確信する。私はこの人間と相性がいいと。
グ~~~っとお腹が悲鳴をあげ、二人は次の目的地へ向かう。
「それで、次は何処へいきますか?ハンバーガー食べにいきます~?」
『ドーナッツもいいですよ?あそこの新作美味しいみたいですし~』
「じゃあ、両方買っちゃう?」
『そうしましょう』
彼女達は今日も食べる。
「そういえば魔界の食べ物は美味しいですか?」
『美味しいのもありますよ?けど、私は宇宙や地底、異界の食べ物も気になります~』
「じゃあ、全部制覇しましょ~」
『うふ。そうですね~』
だって
美味しいモノってワクワクしません?
終わり
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