勇者「美人な僧侶と魔法使いを」前編8 最上の章


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 464:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 20:27:51.53 ID:hpeqfj4Jo
―――最上階 

少女「……あ」 

勇者「お待たせ。何かあったか?」 

少女「ううん……」 

キラーマジンガ「マスター……」スタスタ 

エルフ「……」 

キラーマジンガ「埋葬を開始します」 

魔法使い「どうするの?」 

キラーマジンガ「マスターの自室に棺桶があるはずです。それを持ってきます」 

勇者「手伝おうか?」 

キラーマジンガ「いいえ。私一人で大丈夫です」 

勇者「そう」 

キラーマジンガ「お心遣い、感謝いたします」 

エルフ「衰弱した人の様子は?」 

魔法使い「さっきより弱ってるみたいね。急がないと……」 




465:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 20:34:41.59 ID:hpeqfj4Jo
キラーマジンガ「……」サッサッ 

勇者「もしもし?」ペチペチ 

僧侶「うぅん……」 

勇者「やはり深い眠りについているようですね」 

魔法使い「全魔力大放出だもの」 

勇者「しばらく寝ていてもらうほうがいいですね」 

エルフ「んー……」 

魔法使い「なに?」 

エルフ「貴女もかなりの魔力を放出できるのに、彼女のようにはできないの?」 

魔法使い「あの子は魔法を止められない。私は魔法が飛ばせない。そういう違いがあるの」 

勇者「でもドラゴンの炎も防いだんですよ」 

エルフ「それはすごいね。人間でそんな芸当ができるのは大魔導士ぐらいだと思ってたのに」 

魔法使い「でも、あれは向こうも本気じゃなかったでしょうし」 

勇者「いえいえ。もうドラゴンの炎なんか余裕で霧散にしていたではないですか」 

少女「……」 




468:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 21:59:15.51 ID:hpeqfj4Jo
魔法使い「でも、何度も通用はしないわ。あれ一回でもかなりの魔力を消費したし」 

エルフ「ドラゴン……。いつかは戦うときが来る……」 

勇者「大丈夫ですよ。こちらには絶世の美女であり閨秀魔法使いと、容姿端麗・艶麗のエルフがいるのです」 

魔法使い「はぁ……舌がよく回るわね」 

エルフ「嬉しいくせに」 

魔法使い「うるさいわね」 

勇者「ドラゴンなんてちょちょいのちょいやで」 

少女「……」 

勇者「どうかした?」 

少女「え!?」 

勇者「怖い顔してたから。―――もう怯えてないみたいだね」 

少女「そ、そんなこと……」 

勇者「……」 

キラーマジンガ「今から埋葬のために塔を降りたいのですが」 

勇者「あ、少しまってください」 




470:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:07:23.62 ID:hpeqfj4Jo
キラーマジンガ「なんでしょうか?」 

勇者「マスターはどうする?」 

キラーマジンガ「埋葬が終了したあとに行います。新たなマスターが埋葬の中止を命じる可能性もありますので」 

勇者「なるほど」 

エルフ「じゃあ、この人たちも運ばないと」 

キラーマジンガ「どうしてですか?」 

魔法使い「この人たちは貴女にエネルギーを分けて、衰弱しているの」 

キラーマジンガ「なるほど。私からこの方々にエネルギーの供給を行えというのですね?」 

勇者「そういうこと。やってくれる?」 

キラーマジンガ「……そうですね。あなた方の中から新たなマスターを選出しなければならないようですし、エネルギーの供給ぐらいなら」 

魔法使い「本当?!」 

キラーマジンガ「はい」 

勇者「よかった」 

魔法使い「じゃあ、パパっとやってくれる?」 

キラーマジンガ「了解しました」 




471:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:11:29.87 ID:hpeqfj4Jo
―――魔道士の塔 入り口 

キラーマジンガ「……」ザッザッ 

「ありがとうございました」 

魔法使い「いえいえ」 

女性「なんとお礼を言っていいか」 

勇者「僕の側室になってくれれば、それで」 

女性「え……でも、私には……夫が……」 

勇者「人妻でもオッケーです」 

女性「そ、そんな……」 

エルフ「いくらなんでもそれはダメでしょ?」 

勇者「む。人妻の魅力を説くときがついに―――」 

エルフ「来てないから」 

女性「えっと……貴女は……?」 

エルフ「ボクは……ただ彼と知り合い……」 

勇者「未来の側室です」キリッ 




472:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:15:41.91 ID:hpeqfj4Jo
女性「まぁ」 

エルフ「いや……」 

勇者「行くあて、あるんですかねぇ?」 

エルフ「……」 

キラーマジンガ「埋葬、完了しました」 

魔法使い「終わったのね」 

キラーマジンガ「早速、マスターの選出を行いたいのですが」 

勇者「パパにしておきなさい」 

魔法使い「ダメよ!!こいつだけは!!」 

勇者「なんですと?どこがダメなのですかね?」 

魔法使い「そもそもパパじゃないでしょ?!」 

勇者「義父ですよ。そういう設定です」 

魔法使い「いや……」 

キラーマジンガ「―――そこの人物が我がマスターに相応しいと判断します」 

少女「……え?わ、私……ですか?」 




473:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:21:46.61 ID:hpeqfj4Jo
エルフ「ど、どうして?!」 

キラーマジンガ「知力、体力、魔力。どれをとっても前マスターに引けを取らない、いえ、一部ステータスはそれを凌駕しています」 

少女「そ、そんなこと……!」 

魔法使い「こんな子どもが……?」 

エルフ「ボクたちの中で一番優秀ということ?」 

キラーマジンガ「はい」 

勇者「君……」 

少女「な、なんですか……!?」 

勇者「すごいね」 

少女「あ、いや……えへへ……」 

エルフ「でも、そういう逸材を集めていたし、ありえなくもないか」 

魔法使い「ねえ、えっと魔法とか使えたりするの?」 

少女「少しだけ……」 

勇者「それは大変だ。この歳で魔法が使えるというなら、きっと優秀な師がいるか、名家の出なのでしょう」 

魔法使い「親が心配しているかもしれないわね」 




474:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:30:07.65 ID:hpeqfj4Jo
勇者「そうでしょうね」 

魔法使い「じゃあ、とりあえず街にいってこの子の親探しをしましょうか」 

勇者「ええ。それがいいでしょう」 

キラーマジンガ「私のマスターになっていただけますか?」 

少女「いや……」 

キラーマジンガ「そんな」 

勇者「いきなり言われても困惑するでしょう」 

エルフ「そっか」 

少女「あの……私の代わりに……」 

勇者「僕が?」 

少女「うん」 

勇者「じゃあ、側室になってくれる?」 

少女「うん……なるから……」 

魔法使い「ちょっと!見境なしなの?!」 

勇者「下は6歳、上は49歳までオッケーですよ?」 




475:NIPPERがお送りします(長屋):2012/06/18(月) 22:33:53.01 ID:ukt8+FHP0
守備範囲広いな 
さすがは勇者だ 




477:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:34:45.29 ID:hpeqfj4Jo
魔法使い「幅広いわね」 

勇者「勇者ですから」 

キラーマジンガ「では、不本意ではありますが、貴方を代理マスターとして認証いたします」 

勇者「くるしゅうない」 

キラーマジンガ「では……」スッ 

勇者「なんですか?」 

キラーマジンガ「私の目を見てください」 

勇者「はい」 

キラーマジンガ「……」ジーッ 

勇者「んー」 

キラーマジンガ「あの……」 

魔法使い「どうしてキスしようとしてるのよ?!」 

エルフ「何も分からない女の子に手を出すのは勇者としてどうなの?」 

勇者「おっと。そうですね。僕としたことが、あっはっはっは」 

キラーマジンガ「マスター認証が終了いたしました。ただし、代理であることをお忘れなきようお願いいたします」 




478:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:39:30.20 ID:hpeqfj4Jo
勇者「じゃあ、僕の命令には絶対服従ということでよろしいですね?」 

キラーマジンガ「はい」 

勇者「そうだなぁ。まずは服を脱いでくれる?」 

キラーマジンガ「はい」スルッ 

勇者「あ、やっぱりいいです」 

キラーマジンガ「……?」 

魔法使い「……命拾いしたわね」 

エルフ「……」 

勇者「と、とにかく街までもどりましょう。助けた人を安全な場所に連れて行かないと」 

魔法使い「賛成ね。疲れたわ」 

エルフ「うん」 

勇者「起きてますか?」ペシペシ 

僧侶「うぅん……ゆう、しゃ……さまぁ……」 

勇者「ダメか」 

キラーマジンガ「マスター。私が彼女を運搬いたします」 




482:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:49:52.12 ID:hpeqfj4Jo
―――街 宿屋 

魔法使い「はぁー!!」ドサッ 

エルフ「長い1日だった……」 

僧侶「すぅ……すぅ……」 

勇者「全くですね」 

魔法使い「なんでアンタがこっちの部屋にいるのよ」 

勇者「いいではないですか」 

魔法使い「よくないわよ。……で、あのキラーマジンガと女の子は?」 

勇者「キラちゃんに女の子の両親、あるいは自宅の捜索をお願いしています」 

エルフ「護衛も兼ねて?」 

勇者「キラちゃんの正規マスターはあの子なので危害を加えることはないでしょうし、従順に付き添ってくれるはずです」 

魔法使い「そうだろうけど」 

勇者「僕たちは吉報を待つことにしましょう。―――さぁ、一緒に寝ましょうか?」ギュッ 

エルフ「え?ボクと寝るの?」 

魔法使い「おい……」 




483:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 22:58:34.60 ID:hpeqfj4Jo
―――街 住宅街 

キラーマジンガ「ここでもないようですね」 

少女「……ちょっといいか?」 

キラーマジンガ「はい?」 

少女「正規のマスターは俺なのか?」 

キラーマジンガ「飽く迄も貴女がマスターです。しかし、代理マスターの認証を行いましたので直接的な命令権は貴女にありません」 

少女「つまり、俺の命令は聞けないと?」 

キラーマジンガ「いえ。私本体、代理マスターに不都合が起きない程度のご命令であれば従います」 

少女「なるほど。お前、全員の能力値を計測したんだよな?」 

キラーマジンガ「はい」 

少女「各人物の長所や短所も分かるのか?」 

キラーマジンガ「はい」 

少女「教えてくれ」 

キラーマジンガ「それはできません。不利益が生じます」 

少女「ちっ……これだから木偶人形は嫌いだ。見ているだけで吐き気がする」 




484:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:08:58.67 ID:hpeqfj4Jo
キラーマジンガ「申し訳ありません」 

少女「よし。マスター認証をする」 

キラーマジンガ「よろしいのですか?」 

少女「ああ」 

キラーマジンガ「では……代理マスターコードを破棄。マスター認証を行います」 

少女「ふふ……」 

キラーマジンガ「―――認証、完了しました」 

少女「勇者一行の身体情報を全て教えろ」 

キラーマジンガ「了解しました」 

少女「よし……これで……!!!」 

キラーマジンガ「どなたからお聞きになりますか?」 

少女「勇者だ。奴の弱点を教えろ」 

キラーマジンガ「了解しました。―――彼の弱点は女性です」 

少女「え?」 

キラーマジンガ「彼は異性に近づくと緊張から体温を上昇させ、発汗しています。恐らく女性に免疫がない、あるいは何らかの精神的外傷があるものと判断します」 




487:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:19:07.08 ID:hpeqfj4Jo
少女「本当か……?」 

キラーマジンガ「間違いありません。私と代理マスター認証をする際、目の焦点も定かではありませんでした」 

少女「あの魔法を使う女は?」 

キラーマジンガ「彼女の弱点は魔力の制御ができないところにあります。彼女の先天性の障害があると思われます」 

キラーマジンガ「彼女の体組織では魔法の発動が困難でしょう。発動し、対象に損傷を与えるためには相対距離を無くす必要があります」 

少女「あの修道女は?」 

キラーマジンガ「彼女もまた魔力を制御できないところにあります。先天性の異常により、一度流れ出した魔力を自分の意思では停止することができません」 

少女「なるほど。では、あのエルフは?」 

キラーマジンガ「平均的なエルフ族の能力であり、秀でたものも劣っているものもありません」 

少女「どういうことだ?」 

キラーマジンガ「長所も短所もありません」 

少女「……」 

キラーマジンガ「以上です」 

少女「……そ、それだけか?もっとないのか?」 

キラーマジンガ「ありません。各ステータスも平均的な人間と変わりがないため、弱点は言えません」 




488:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:25:38.17 ID:hpeqfj4Jo
少女「バカな……それだけの弱点を抱えながら……どうやって数々の魔物を……」 

キラーマジンガ「……」 

少女「本当に目を見張るようなところはないんだな?」 

キラーマジンガ「ありません」 

少女「……」 

キラーマジンガ「ありません」 

少女「わかった。マスターを辞退する。もう一度、奴を代理マスターとして認証しろ」 

キラーマジンガ「何故でしょうか?」 

少女「お前が嫌いだからだ」 

キラーマジンガ「マスターのことは私、大好きです」 

少女「いいから言われた通りにしろ!!」 

キラーマジンガ「しかし、次のマスター登録は現マスターが亡くならない限りはできません」 

少女「……こっちにこい」 

キラーマジンガ「はい」 

少女「本当に手間がかかるな……!!こんな奴を部下になんて死んでも御免だ……!!」 




490:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:30:10.60 ID:hpeqfj4Jo
―――郊外 

少女「よくみておけ」 

キラーマジンガ「はい」 

少女「……っ」メリメリ 

キラーマジンガ「……」ジーッ 

ドラゴン「―――どうだ!!!」 

キラーマジンガ「マスター……マスター……」オロオロ 

ドラゴン「マスターは死んだ!!」 

キラーマジンガ「マスター……埋葬を……」 

ドラゴン「そういえば埋葬までしなければいけなかったか」 

キラーマジンガ「マスターのご遺体がない……」オロオロ 

ドラゴン(こいつには死んだふりも通用しないな。なら―――) 

少女「―――ここだ」 

キラーマジンガ「マスター!!!マスタァァ!!!生きていたのですね!!!」テテテッ 

少女「……」 




491:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:35:27.58 ID:hpeqfj4Jo
―――宿屋 

勇者「遅いですね」 

エルフ「はなれて」ググッ 

勇者「まあまあ」 

魔法使い「でも、本当にちょっと不安ね」ギュッ 

勇者「あっつ!?火傷した!?―――応急処置!!!」ムニュ 

僧侶「あぁん」 

魔法使い「……」 

キラーマジンガ「―――遅くなりました」 

少女「ごめんなさい」 

勇者「キラちゃん。首尾は?」 

キラーマジンガ「残念ながら、彼女の自宅はありませんでした。マスター」 

勇者「そうか……」 

魔法使い「残念ね」 

少女(どうやら演技ぐらいはできるようだな。そのままお前は勇者をマスターだとしておけ。付き纏われては敵わない) 




492:NIPPERがお送りします:2012/06/18(月) 23:42:12.05 ID:hpeqfj4Jo
僧侶「すぅ……すぅ……」 

勇者「じゃあ……この子は……僕が保護するとして」 

魔法使い「然るべき場所に預けるべきよ」 

勇者「しかし!!この子はもう結婚できる!!!」 

魔法使い「できないわよ!!」 

勇者「まだ子どもの産める状態ではないと?そんな……そんな馬鹿な……」 

少女「あの……」 

エルフ「どうしたの?」 

少女「わ、私のパパとママね……こことは違う街にいるの……」 

勇者「本当に?」 

少女「うん」 

魔法使い「どこ?」 

少女「海が見える街」 

勇者「港町か」 

エルフ「えっと……この辺で港町っていったら……」ペラッ 




503:NIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 22:02:01.15 ID:hpeqfj4Jo
勇者「ここしかないでしょうね」 

エルフ「そこまで遠くないし、ボクたちも船に乗って次の国を目指すっていうのもアリかな」 

少女「……」 

魔法使い「船旅かぁ」 

キラーマジンガ「前マスターが言っていました。まだ海水は危ないと」 

魔法使い「錆びるの?」 

キラーマジンガ「はい」 

勇者「……いいのですか?」 

エルフ「え?」 

勇者「船旅となれば多くの人間と鮨詰めに」 

エルフ「な、なんで、そんなこと……ボクは別に……」 

勇者「……」 

魔法使い「とにかくこの子の自宅を探すのが最優先よね?がんばりましょう」 

勇者「ええ。ご両親に挨拶はしておかないといけませんしね」 

少女「ありがとう……」 




504:NIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 22:07:04.30 ID:hpeqfj4Jo
―――夜 宿屋 屋上 

エルフ「……」 

勇者「ここにいましたか」 

エルフ「どうかした?」 

勇者「今なら里に戻れますよ?」 

エルフ「……」 

勇者「嫌なんですよね、人間が多い場所は」 

エルフ「嫌というか……人間は醜い生き物だって聞かされて育ったから」 

勇者「この街に来るときも、嫌そうでしたものね」 

エルフ「よく見てるね」 

勇者「だって僕は勇者ですから」キリッ 

エルフ「人間は嫌い。だけど……魔王も好きじゃない」 

勇者「え?」 

エルフ「あの魔道士はエルフ族をもエサにしていた。なのに魔王は野放しにしていた。それって、ボクたちを魔族としてみてないってことになるよね?」 

勇者「魔族間での確執、というには些か酷いですね」 




505:NIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 22:15:26.41 ID:hpeqfj4Jo
エルフ「今回の一件で分かった。魔王はいつかボクたちを狙ってくる」 

勇者「……」 

エルフ「人間の次は……きっとエルフ……そう思う」 

勇者「そうですか」 

エルフ「だから、魔王は倒さないといけない」 

勇者「人間と協力してでも?」 

エルフ「死ぬのは嫌だから」 

勇者「分かりました。では、僕にもそのお手伝いをさせてください」 

エルフ「何言ってるの?貴方は元々、魔王を倒すために……」 

勇者「僕の目的は飽く迄も多くの側室に囲まれて老衰死ですから。魔王討伐なんてその目的達成のための手段でしかありませんよ」 

エルフ「そう……なんだ……」 

勇者「はい。ですから、貴女が目指す魔王討伐とはまた志しが違います」 

エルフ「……」 

勇者「貴女を殺させはしない。貴女を守りましょう。我が命に代えても」 

エルフ「臭い台詞。それ、みんなに言ってるでしょ?」 




506:NIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 22:19:20.72 ID:hpeqfj4Jo
勇者「いえ。言ってません」 

エルフ「嘘つき」 

勇者「それに僕から頼み込んだという形にしておくことも大事かと思いまして」 

エルフ「どうして?」 

勇者「人間と協力したとなると角が立つでしょう。でも、勝手についてきたならまだ印象はそこまで悪くなりませんよ」 

エルフ「そうかな」 

勇者「間違いないです。僕のことは悪質な変質者だと思ってくれて構いません」 

エルフ「実際、そうだし」 

勇者「え!?そんなぁ!!どこがぁ?!」 

エルフ「ボクを脅して同行させようとしたり、意味もなく肩を抱いてきたり……」 

勇者「それは貴女が美しいからですよ。むしろ貴女が悪いと思います」 

エルフ「……」 

勇者「好きだ!」 

エルフ「はいはい。おやすみ」スタスタ 

勇者「好きだ!!!側室になってくれぇ!!」 




507:NIPPERがお送りします:2012/06/19(火) 22:26:18.05 ID:hpeqfj4Jo
―――宿屋 廊下 

キラーマジンガ「マスター」 

少女「やめろ」 

キラーマジンガ「マスターの実力と私の力があれば、人間3人とエルフ1人程度なら問題ありません」 

少女「奴らの能力が判明するまで直接的な戦闘はするなと魔王様に言われている」 

キラーマジンガ「魔王という人はマスターの力を過小評価しているのではないでしょうか?」 

少女「いいか?奴らよりも実力が上であった魔物が次々にやられている。もしこちらの想定を超えてくると怪我だけでは済まないだろう」 

キラーマジンガ「しかし」 

少女「いいから俺にはもう話しかけるな。お前のマスターは勇者。そうだったな?」 

キラーマジンガ「はい。マスターにそのように言われています」 

少女「絶対に俺が―――」 

エルフ「何してるの?」 

少女「……ううん。ちょっとトイレに……」 

キラーマジンガ「はい」 

エルフ「そう……。明日は早いから夜更かしはしないようにね」

 

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