ブレヴォイ


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ブレヴォイ

 惑星の極――北に近づくほど自然は過酷になり、人々もまた苛烈な暮らしを強いられる。ここでは冬は死ぬほど長く、大地は凍りつき、春と夏は驚くほど短い。土地の貴族は、隣人の土地を羨望のまなざしで狙い続けている…
征服王コラルはブレヴォイの貴族たちを一度は支配下に置いたが、4699ar、コラルを祖とするブレヴォイ王家は消滅し、王国を混乱の中に放置した。サートヴァ家が王位を掌握したが、ブレヴォイ全土が新たな国王を承認したわけではない。「消滅」から続く十年、冬の炉端の炎よりもなお熱く燃える野心が国土のあちこちで燃え盛り、ブレヴォイは今内戦の危機にある。

歴史

 ブレヴォイの歴史とは無理矢理に結合された2つの国、イシアとロストランドの歴史に他ならない。ブレヴォイの北半分、イシアは、数世紀の間それなりに安定していた。「霧と帳の湖」の南岸に、東の山脈麓の丘陵地帯に、寒村がまばらに点在していた。寒く不毛なやせた土地故に、イシアの民は漁業と略奪を生活の糧とした――湖沿いに西の入植地を襲い、北の村を襲い、そうして生き延びてきたのだ。他方、ロストランドはレイカル湖・グロンジ森林の南に位置し、イシアとは全く異なる環境にあった――打ち続く丘陵、草原、それらは東セレン川とその支流により豊かな土壌を持っていたのだ。シリアン男爵1世――のちのシリアン・アルドーリ、アルドーリ剣術創始者、最初のソードロードである――に率いられたタルドール人入植者が、数世紀前に定住を始めた。

征服者コラル

 4499ar、イオバリアのwarload戦頭コラル・ロガルヴィア(今日では『征服者コラル』として知られる)は、軍勢を率いて「霧と帳の湖」を渡ってきた。イシアのニコス・サートヴァ卿は、湖のほとりに立てられた停戦の旗のもとで征服者と会談し、イシアの土地と民は征服者に恭順を示すとともに、実際の権力と富はサートヴァが運用するとの合意を取り付け、新しい支配者にかしずく自分たちの新たな立ち位置について正式に宣誓した。
アルドーリのソードロード達は易々と降伏することを良しとせず、レイカル湖南岸に戦力を集結し、迎撃の準備を整えた。しかし、ソードロードの戦術はコラル軍の能力、とりわけ教練の巧みさに抗しえなかったのである。退却するコラル軍の生き残りを狭い谷間に追い詰めた時、コラルが繰り出したのは奥の手のレッド・ドラゴン2匹でした。ソードロードはロストランド全土を灰としないため、コラルに恭順を誓い、ここにイシア・ロストランドの2国はブレヴォイという新たな国家になったのである。

「消滅」

 続く2世紀、ロガルヴィア家はニュー・スティーブンにあるルビー・フォートレスからブレヴォイ全土を支配し、時折おこる小規模な反乱を鎮圧しながら、二つの国を一つにしつづけた。だが、どんな大王朝も永遠には続かない。4699ar初頭、冬の最中に、ロガルヴィア家のすべての人々が消滅した。邪悪な陰謀、クーデターとのうわさが飛び交ったが、実際にはもっと奇怪な出来事であったことが間もなく明らかになった。宮殿の中でも別荘でも国土のいずれでも、犯罪の証拠も争いの形跡も見つからなかったのである――ロガルヴィア一族は、忽然と消え失せたのだ。混乱と狂騒がひと時続いたが、その年の終わりにはサートヴァが次の手を打っていた。古来よくある理屈を用いて、ニュー・スティーブンを掌握、そしてブレヴォイ全土を己の支配下であると宣言したのである。このイシアの表向き筋の通った言い分に、ロストランドは再び膝を曲げるほかはなかった(ロガルヴィア統治時代に、軍の多数が北部に集中していたのは言うまでもない)。
 今日、ノレスキ王はルビー・フォートレスと玉座を掌握してはいるものの、ますます手に負えなくなるブレヴォイがどれほどの間彼の支配下にあるか――そう長いことではあるまい。

地理

 ブレヴォイは歴史的にも文化的にも地勢的にも、南北二つの地域に分けられる。ブレヴォイ北限にあたる「霧と帳の湖」は、冬季の間凍結するが、それ以外の時期は漁船・商船・海賊船でにぎわう。アウゼラ川awzera R.と東セレン川East sellen R.はグロンジ森林Gronzi F.とともに国土を南北に分割する境界である。ゴルシュキン連山Golishkin M.はポート・アイスPort Iceの南に位置し国の西境を、アイスライム連峰Icerime P.はその東にある古い国イオバリアとの東の境となっている。
 ブレヴォイの北半分、イシアIssiaは、ゴルシュキンとアイスライムの間にある荒涼とした岩だらけの丘陵地帯であり、その真ん中にはヴェスカ山Mt.Veshkaが屹立している。岩だらけの土地に生えるものは背の低く寒風に苛め抜かれた低木と、とげだらけの雑草ばかりで、比較的肥沃な土地は湖沿岸のごく狭い地域に限られたため、こうした土地は非常に大事にされた(それでもなお、嵐や洪水、その他の災害がこうした土地を襲うことも多かった)。山々は、貧弱ではあるがいくらかの金属鉱と宝石を産出する。さらに建設用の石材については豊富に切り出すことができる。
 レイカル湖L.Reykalを北限とするロストランドRostlandは気候も穏やかで肥沃な、草原となだらかな丘の土地である。湖と川に水を供給されるため、ロストランドの土壌は農耕に適する。また山と森林は、霧と帳の湖から吹き寄せる冷たい嵐からロストランドを守る。ロストランドもまた、寒い冬と長く遅い、ぬかるんだ春の季節とで知られている。ロストランドの鉱物資源は比較的貧弱である。そのため、建築物は主に木造で、補完的に石材が用いられる。いくつかの大きな建物、たとえばルビー・フォートレスやニュー・スティーブンの「ゴルムの防波堤」Bulwark of Gorumなどは、輸入した石材で建築された。しかしそれ以外は、大邸宅といえども木造が主流である。

文化

 「竜の頭はふたつ」とブレヴォイ人はよく言う。一面ではこれは国の二面性――イシアとロストランド――を指す。他方、それは野心的な貴族たちと貪欲な司祭たちの事を指し、あるいは、貴族7家たちと民衆の中から自発的に名乗り出たソードロードたちの事を指している。

支配者

 位の高さは王と王家を筆頭にするが、次席は貴族7家の当主、卿/ロードlordsである。ロードの位は領地とともに、各家の当主の長男が相続する。次男以下も当主としての教育を受けることがあるが、この場合厳密に嫡子である必要はない(訳注:私生児でも当主教育を受けることがあり、事情によっては当主を継ぐこともある、ということか)。他方、女性は、夫または子の地位によって政治に対する影響力を持つことになる。子が15回の冬を迎えていない(数えで15歳になっていない=未成年である)場合に、摂政として権力を握ることもあるだろう。結果、ロードたちは一般的に子だくさんであり、男子を「嫡子(ヘア)と控え(スペア)」として複数確保する傾向にある。そのため、この200年の間に、7家の間では、婚姻と出産を介して緊密な親戚関係が非常に広く行われ、そこから多数の血統と分家を輩出した。こうした下級貴族の中には、より高い地位、広い領土を求めてやまない、年若い野心家が複数いる。

金・赤・黒

 ブレヴォイで信仰される神格はほぼ次の3柱
  • アーバダー NG 都市と富、裁判の神 聖印:金の鍵/高貴、守護、旅、地、秩序
    • 二つ名は「始まりの金庫の主(マスター・オヴ・ファースト・ヴォルト)」
  • ゴルム CN 力の神 聖印:山に剣 赤いタバード/戦、栄光、混沌、力、破壊
    • 二つ名は「鉄のあるじ(ロード・イン・アイアン)」
  • ファラズマ NN 運命の女神 聖印:螺旋描く魂/安息、死、知識、治癒、水
    • 二つ名は「永久の安らぎの淑女(レディ・オヴ・ジェントル・リポウズ)」
 これ以外だと次の2つ
  • エラスティル LG 狩猟の神 聖印:弓/共同体、植物、善、秩序、動物
  • ラマーシュトゥ CE 狂気の神 聖印:三つ目の獣/悪、欺き、狂気、混沌、力

市井の人々

 住民の大多数は小作農と職人で、ロードの誰か一人に忠誠を誓っており、ロードに対して税を納めている。ブレヴォイの農民の生活はどこでもだいたい同じである。短い春と夏の間はロストランドなら畑仕事、イシアなら鉱山か漁に出るかで日のあるうちをすごし、家に帰れば家事仕事で一日が終わる。長く暗い冬の間は、修理、醸造、彫刻、清掃といった仕事に事欠かない。
 男ならば夜は酒場や造り酒屋に出かけるかもしれない。こうした場所は一季節に2~3回、ダンスパーティや酒盛りを開催するものである。賢明な男ならば、家のことにのみ傾注して貴族や司祭の注意を引くことは避け、良い天候、豊かな実り、家族の健康、それらを楽しめる平和を、良い神々にただ祈り続ける。