《魔狼》

フェンリル
作品名:蒼柩のラピスラズリ
使用者:霧谷 雪菜、サブリナ・ヴァレンタイン

蒼柩のラピスラズリに登場する
《魔女の遺産》の一つ。形状は槍、腕輪、装甲。遺産No.4。
所有者を不死身の神獣へと変える槍




武器についての詳細

形容

  • 漆黒の長槍
    • 長さ1.8メートルほど。
 黒曜石で作られたかのような全身一・八メートルほどの漆黒の長槍。
  • 非戦闘時はブレスレットにして持ち歩く
    • 腕輪形態でも能力は発動可能。
 言って、セツナは俺に見せつけるように自分の右腕を差し出した。そこにあったのは黒
曜石のように輝く漆黒の腕輪。
「戦わねーときはこうして形を変えて持ち歩いてんのさ。だから、不意打ちしようと思っ
ても無駄だぜ?」

獣化変身

  • 所有者を不死身の戦闘者に変える
    • 運動能力と闘争本能を爆発的に強化し、致命傷からの再生を可能とする。
「セツナ。そして、暴走したウィッチクラフトの名前は《魔狼》。その能力は、獣化変身
。所有者を人から獣へと変えることで、運動能力と闘争本能を爆発的に強化。そして人間
離れした回復能力。まさに戦うためだけに生み出されたウィッチクラフトなの」
「魔女が《魔狼》を生み出したのは、前に梨央姉が言ってたウィッチクラフトを奪おうと
した人たちとの戦争に勝つためだったのか?」
「もちろん、辻峰家に遺された文献によると、戦争に勝つための最終兵器として魔女は《
魔狼》を生み出した。まあ、あまりにも強力過ぎて魔女も扱いには苦労したらしいけどね
。事実、セツナは一度その力を暴走させちゃったし」

第二獣化形態

  • 攻撃特化の獣化形態
    • 武装の槍は消えて代わりに全身を装甲が覆い、攻撃力が増す。
 首から下すべてを覆う細身の甲冑じみた漆黒の鎧甲。短かった白髪は腰のあたりまで伸
び、端正な口唇からは尖った犬歯が覗いている。
 そして、さきほどとは比べ物にならない重圧。

 (中略)

「これが《魔狼》の本来の使い方さ。《魔狼》の能力──獣化変身。それを最大限に発揮
できる戦闘スタイルは──徒手空拳。そのために《魔狼》は攻防一体の装甲へと姿を変え
た。そして、この姿こそが──」

欠点

  • 銀の武器の攻撃は治癒しづらい
    • フェンリルだが、魔女は大雑把な弱点を作った。
「まあな。だが、あいつらは別だ。あいつらの能力──銀刀武装。ぶっちゃけると《魔狼
》は、純銀製の武器で付けられた傷を簡単に治せねーのさ」
  • 第二獣化形態中は回復できない
    • 不死性が失われる。
「(中略)《魔狼》の第二
獣化形態は攻撃に特化した姿。しかし、特化するあまり傷の治癒に割くエネルギーがなく
なっちゃう。だから、身体を装甲で覆ってるのよね?」

略奪

  • 対象の魔力を吸い尽くす
    • 自身に定着させて基礎能力を向上させるが、制御ができないと暴走する。
「きみも知っているだろう?《魔狼》には獣化変身以外にもう一つの能力がある。それが
、略奪。自分以外のウィッチクラフトを取り込み、文字通りその魔力を自らのものにする
能力だ。彼女がああなってしまったのは、その力が原因だ」

(中略)

「きみの推測通りさ。《魔狼》の魔力を制御できていない。きっと、彼女は普段から無意
識のうちに《魔狼》の力を抑えてきたんだろうね。そうじゃないと、取り込んできた魔力
が暴発してしまう。(以下略)」


元ネタ

フェンリル(古Fenrir
北欧神話に登場する神狼。別名で「悪名高き狼」という意味のフローズヴィトニル(Hróðvitnir)、「破壊の杖」という意味のヴァナルガンド(Vanargand)という名を持つ。
生まれた時に神々に災いをもたらすと予言を受け、日に日に大きく強くなったために神々の手によって封印された狼。
ラグナロクではフェンリルの縛めが解かれ、預言の通りに主神オーディンを飲み込んだ。


関連項目

《魔狼》の武器分類。

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最終更新:2019年10月31日 19:56