終わる前の世界で開発中だった最先端技術の結
晶。開発途中の存在であり、製造された数は多
くない。当時の世界でも機械人形の存在を知る
人は多くはなかった。
大半は人型をしており、当時高名な碩学によっ
て提唱された三原則に基づいて人類の保全と人
間の活動を補助する役目を与えられていた。大
抵の機械人形は身体のどこかがわかりやすい機
械部分だが、中には、人間に酷似した外見を有
する「完全人間型」と呼ばれる個体も僅かに存
在した。
世界の終わった後も活動している機械人形のう
ち殆どは何らかの欠陥を有している。