作品名:月姫・MELTY BLOODシリーズ
使用者:ネロ・カオス(= フォアブロ・ロワイン)
別呼称:
原初の海
奈須きのこ作品の
月姫系に登場する術技。
固有結界の一つ。心象風景は不明。
肉体を生命の系統樹が乱れた混沌に変える。
これにより内部から最大666体の生物をランダムで生み出す。
術技についての詳細
肉体の異界化
- 666個の生命因子を内包する
- 生命因子は色のついていない存在概念であり、体内から放たれるときにカタチを得る。
- 因子から生まれる獣は使用者と同格。
獣はネロと同意であり同位。本来従者である使い魔が、ネロと同格、ネロ=使い魔、という存在にもなっている。
- 幻想種や小動物といった強弱、種類など、ある程度の特定して召喚することが可能
- 全ての獣は通常種よりも一回り大きく、強化されて召喚される
- しかし、形状は現界の瞬間に決定しているため、何が出るかはネロ本人にもわからない。
「無論だ。───よって、我が分身たちはその存在
が一定しない。
我が領地であるこの肉体から外界に放たれた時、
初めて何らかの『主』としてカタチをなす。
(中略)
……もっとも、外に出る時に何になるのかは私自
身にも予測がつかぬがね。この乱れた系統樹を把握
し、操作する事が私の永遠の命題だよ」
- 因子を2つ以上用いた合成獣を作ることも可能
- 肉食獣とは一線を画した切り札として使用された。
- 幻想種と同じ性能かは不明。
コートの中から、どこか子供のころに一度は見
た覚えがあるようなケモノが飛び出してくる。
額に角のある馬だの、翼の生えた大きなトカゲだ
の。
自動防衛
「貴様の使い魔か。だが、残念だったな。私の領域
に入ったものは、私が気づかずとも私たちのいずれ
かが発見し、これを迎撃する。もとより、私に奇襲
は通用しない」
不死性
- 殺すには666の生命因子全てを一気に葬る必要がある
- 放たれた獣は普通に殺されても混沌に戻るだけで、獣の因子そのものは失われず、ネロの体に戻せばまた復活する。
もとよりカタチのないモノたちだ。外で殺された
ところで、私の中に戻れば再び混沌の一つとして蘇
生する。
その他特性
- 自身の体内を固有結界としているため、世界への影響力が少ない
二十七祖の大半は固有結界を可能と
するらしい。ちなみにネロは自らの肉体を
固有結界にする事で世界からの修正から
逃れていた。やるな、ネロ教授。
- 使用者の死後も残留する
- 無色の生命力として残留するため、倒した相手の治療に使われた。
「さすがは原初の海ともいわれた吸血鬼ね。大元で
あるネロが消滅しても、使い魔たちは蘇生可能域に
まだ残ってる。……うん、これならわたしが後押し
するだけでなんとかなるかな。
まずこっちに寄生させて───元気になったら志
貴に移せば、と───」
欠点
- 自我の消失
- 大量の生命因子を同格で取り込んでいるため、術者本来の人格は薄れていく。
- いつか人格が無くなり、数百年後にはただの「混沌」と化すとされていた。
- 「」であるものは呑み込めない
- 肉体が「 」に繋がっている「両儀式」を取り込んだ時は、「 」は混沌に取って最悪の猛毒らしく身体が保てなくなり、自滅する。
ぬ、混沌(からだ)が、崩れる……!?
空識───アマラに至っているのか、
この肉体は……! ぬかった、
最悪の毒を飲んだわ……!
創世の土
来歴
「ああ。アンタと“創世の土”を完成させた時は
楽しかった。もう一度ぐらい、共同研究とやらに
没頭したい気分ではあるが───」
拘束&存在吸収
「……以上だ。いかな貴様といえど、その檻からは
抜けられぬ。我が分身のうち五百もの結束で練り上
げた“創世の土”。
たとえ貴様が万全であったとしても、それを破壊
することは叶わぬ。───大陸を一つ、破壊するよ
うなものだからな」
元ネタ
獣の数字
新約聖書の『ヨハネの黙示録』に見られる獣の数である666はネロの別名であるネロ・ケーザル(カエサル)を意味するとされる。
これは、ネロ・ケーザルはヘブライ文字ではNRVN QSRと表記し、それぞれ50、200、6、50、100、60、200の数を意味し、
合計すると666になるためである。
関連項目
獣王の巣の術技分類。
別世界の原初の海。ティアマト神の権能。
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最終更新:2020年01月09日 00:35