縛血者

ブラインド
作品名:Vermillion -Bind Of Blood-
用語分類:種族分類

Vermillion -Bind Of Blood-に登場する用語。
一度死亡して吸血鬼となった者たちの総称
結局は人外になっても掟や血の力に縛られることを指している。





詳細

来歴

  • 男女一対の始祖が血液の譲渡によって生まれた存在
    • 縛血者は女の《リリス》側にあたる。
    • のちに陽光に愛された者の血液を吸ったことで陽光の中にいられなくなった。
自ら、ないし取り巻く世界へ一石を投じようと目論み……
それは血液の譲渡により達成されることとなる
男は欠け、女は力を宿したのだ。
——それが賜力と呼ばれる異能の起源。
変わらぬ同種であった一対の始祖は、
異なる異種へと乖離した。
  • 弱体化して人間に近付いたため分霊能力を獲得した
    • 繁殖能力ではないため、実質は力の細分化で総ての縛血者は《始祖》の劣化複製品となる。
しかし、呪詛は同時に彼女を脆弱にしたのだ。
そう、数を増やす必要性がリリスの中で発生
した。人に近づいたがために、種族を生み
出せる機能を有したわけだ

藍血貴(ブルーブラッド)

  • 3世紀以上生きている縛血者
    • 経年強化による実力と自殺衝動を抑えられる精神力の高さをもつ。
      • 縛血者たちにとって畏怖すべき上位存在であり、鎖輪では重要なポジションに存在する。
縛血者の能力、血統は経年と共に強化される。
その実力自体に加え、本能を制御し300年の長命を保つ知恵と精神力……それは、血族
社会において大いなる畏怖の対象となりうるものだ。
ゆえに絶対数は少なく、またほぼ例外なく鎖輪における有力な地位に就いている。

吸血

  • 人間から血液を吸って養分を得る
    • 普通の食糧では身体のエネルギーにならず、味も感じない。
    • 輸血パックなどはすでに血が“死んでいる”ため代用できない。
      • 吸われた人間は無意識下でトラウマを持ってしまう。
吸血の際の催眠効果により、襲われた記憶は表面上消える。ただし深層の無
意識までは改竄不可能ゆえ、トラウマだけは残ってしまう。
悪夢を見る頻度が常人に比べて跳ね上がり、後の人格形成に影響を与える面
は確かにあるが……生体に対する影響は、貧血以外には起こらない。
  • 血液から相手のステータスを読み取る
    • 相手が縛血者であっても読み取り可能。
この女が遥かに格下の血統であり貧弱な力しか持っていないのは、血に含まれた情報で既
に理解していた。

+ 亡者(グール)
  • 血を残らず吸い殺されてしまった人間は死後に怪物として組成する
    • 生前の記憶を無くして、今度は自分が血を求める怪物となる。
この犠牲者はその後蘇生し、徘徊する事になる——《亡者》と呼ばれる魂なき死者とし
て。
生前の記憶も理性も全て喪失し、ただ本能のおもむくまま血を求める怪物になってしま
う。


洗礼

  • 三十年分の力の減退と引き換えに人間を縛血者にする
    • そのリスクの関係上、よほどのことがない限り生み捨てすることはない。
      • 洗礼後77日は親子は目に見えない繋がりで結ばれ、その期間内に親が滅びれば子は人間に戻る。
洗礼から七十と七日。その間は、血盟という目に視えぬ臍の緒のような繋がりで親子は
結ばれている。それが解ければ、子は人間に戻る

+ 洗礼の真実
  • 魂の汚染
    • 人間が縛血者の始祖である《リリス》の分霊と融合して劣化品となる。
つまりは“汚染”なのだ。自らの魂を分割し、
対象をリリスの模造品へと改造する技法。


睡眠

  • 血の力を回復させるのに睡眠が必要
    • 睡眠中は完全な死体で体内の血液が完全回復するまで目覚めない。
      • 縛血者は安心できる場所で睡眠を取る必要がある。
不条理の力もまた、消費によって劣化する……その宿命は避けられない。故に、回復の為
の完全休息は必要になるという道理だ。

忌呪(カース)

  • 始祖が陽光に愛された者の血を吸ったことで受けてしまった呪詛
    • 始祖のコピーである縛血者にも引き継がれた。
結果だけ見れば、リリスは男の血を吸い、彼女は
以前と逆に光の下を歩む権利を剥奪されたのだ
人の世よ、光あれかし
——その言葉を実践した男は、
宣言通り人類以外の存在を闇へ貶めた。
我らが母でさえ例外なくな


戦闘能力

基本戦闘能力

  • 経年強化の身体能力
    • 高い身体能力
    • 再生能力
  • 悪性耐性
  • 《魅了の眸》
  • 鉤爪
  • 異能
    • 基本的に一人一つで〝賜力〟(ギフト)と呼ばれる。
  • 使役

経年強化の身体能力

  • 歳月を重ねるごとに血が力を増す
    • 縛血者にした親によっては初期値が高い。
  • 咬合力
    • 落ちてきた信号機を咬んで受け止める。
  • 再生力
    • 手足の欠損が即座に再生する。
      • 同族から受けた手傷は再生しにくい。
    • 痛覚が麻痺する。
  • 反射神経
    • 音速戦闘が可能。

悪性耐性

  • 人間の薬物や病原菌が通用しない
    • 麻薬中毒者の血液や通常の神経毒を無効化する。
「安心しろ。人間用の麻薬や病原菌は俺たちには影響ない」

《魅了の眸》

  • 見た相手に任意の感情を伝播・増幅させる
    • 縛血者にはよほど格に差がない限り通用しない。
そうだ。俺たちの視線に宿る力は、人間の
精神に対して強い支配力を持つ。

鉤爪

  • 鋭い鉤爪を出せる
    • 人間を容易く切り裂く切れ味を有する。
身に余る殺意がそこに凝集したかのように、長く鋭く伸びてゆくものは爪。人間が太古の
昔に喪った、闘争と狩猟の為の武器。

使役

  • 被吸血者に血液を与えて操る
    • 使役される者は血奴隷(サーヴァント)と呼ばれる。
    • 吸った縛血者と同等の膂力が与えられる。
闇の魂の譲与なく、血の力の片鱗のみを一時的に貸し与える方法。
そうして縛血者の力のみを与えられた者を、血奴隷と呼ぶ。


元ネタ

吸血鬼
欧州の伝承で登場する血を吸う怪物。
一度死んだ人間が蘇ったもの、幽霊のように実体が無いもの、魔女、精霊や妖怪などの人間ではない存在、
狼男、変身能力を持った人間、吸血動物、睡眠時遊行症者が該当する吸血鬼になるとされる。

リリス(Lilith
キリスト教の一部でアダムの最初の妻であるとされている人物。初出は『ベン・シラのアルファベット』。
アダムと同じく土から造られた人。アダムと対等に扱われることを要求した結果、アダムと仲違いした。
仲違いした後は紅海沿岸に住みついたとされる。


関連項目

《柩の娘》によって縛血者が変異した姿。

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最終更新:2019年01月02日 23:11