手元まで下りてきた蔦を、アークはしっかり握り込んだ。地面から足が離れる。伸び た蔦はまるでゴムが伸縮するように、アークの体を上方へ引き上げた。
軋みを立てて、防御の役割を果たしていた根が内部より四散。無残に砕け散る。
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