ぬいぐるみだった。大きさは少女の身の丈の一・五倍くらいある。 何かの動物を模しているようだが、顔面が潰れていて、かなり不細工だった。
先ほどまで立っていた場所に、深々とめり込む不細工なぬいぐるみの頭があった。 叩きつけられた衝撃で石畳が捲れ、大きくひしゃげてしまっている。
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