ゲイ・ボルグ(ケルト神話)

作品名:『クアルンゲの牛捕り』、『アイフェの一人息子の最期』
使用者:クー・フーリン、スカアハの認めた英雄
別呼称:ガイ・ボルガ、ガエ・ボルガ、ゲ・ボルガ、ガイ・ブールガ、ゲ・ブルガ

ケルト神話アルスターサイクルで登場する武器。
英雄クー・フーリンの所有する魔法の槍とされる。
ただし、槍ではなく投擲法、術などの解釈もある。
海の怪物の骨から作られ、影の国の女王スカアハから使用者へ与えられた。
無数の鏃が飛び出し、刺されば傷口を増やす能力、水中でしか使えない制限を持つ
また、多くの伝承に 足を使って投げる と伝えられている。
名前は「雷の投擲」、「蛇腹状の投げ槍」、「原槍」の意を持つ。




武器についての詳細

無数の鏃が飛び出す能力

  • 八住利雄 『アイルランドの神話伝説〔I〕』(1929/1981)より
ゲー・ボルグの使い方というのは次のようにするのだった。その槍はまず、足をもって敵に投げつけるのだった。そして投げつけられた槍は敵軍の中にはいっていく。するとその槍から無数の鏃がとび出して、敵軍の一人残らずにつき刺さるのであった。
  • 井村君江 『ケルトの神話』(1983/1990)より
ゲイ・ボルグの槍は、すごい重さで、敵の陣地に投げられると、無数の矢じりが飛び出して、敵軍をやっつけるという不思議な魔法の槍ですが、ク・ホリンは死ぬときまで、この槍を手に戦うことになります。
  • 槍先から鏃が飛び出す。
  • 無数の鏃が飛び出す(相手の傷を増やす場合は30と記載される伝承が多い)

刺されば傷口を増やす能力

  • 八住利雄 『アイルランドの神話伝説〔I〕』(1929/1981)より
不思議な手練によって投げつけられた魔槍は、ファーディアが身につけていた鉄製のエプロンを突き破った。そしてファーディアの身体を守護していた磨石をも突き破った。魔槍ゲー・ボルグは、かくしてファーディアの身体の深くに突き刺さった。そしてそのあらゆる細胞の間隔へ、毒がまき散らされた。
  • 井村君江 『ケルトの神話』(1983/1990)より
槍はあやまたず、鉄製の鎧を突き破り、ファーディアの身体に刺さってはじけ、中から出た三〇の矢じりはすべての細胞をひき裂いたのでした。
  • コットレル 『ヴィジュアル版 世界の神話百科』(1996原著/1999蔵持訳)より
それは敵を突き刺した時点では単なる傷を負わせるだけだが、ひとたびその体内まで入ると、30もの棘(とげ)が開いて、敵の胃をずたずたにするのだった。
  • どの伝承にも30という数が出てくる。
  • 体内から30の鏃、穂先が飛び出したりや傷が開いたり、毒などで細胞を殺すなどの伝承がある。
    • どの伝承にも細胞を破壊する、内蔵をズタズタにするなどの内部損傷の説明がしてあり、外傷について触れている伝承が少ない。


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