傾城の香

作品名:相州戦神館學園 八命陣
使用者:辰宮 百合香

相州戦神館學園シリーズに登場する能力。
邯鄲法五常楽における破段。
咒法、解法、創法の夢を三つ重ねた特異な破段。
常時かつ無差別に周囲の人物を魅了・籠絡する
ただし、元から使用者に惚れている者には無効。




能力についての詳細

魅了する魔香

  • 相手を籠絡する無臭の香り
    • 無効化する者には甘ったるい匂いに感じる。
「匂い、だな。あの女を中心に、妙に甘ったるい香りがした。ありゃあたぶん花か
何かだ。詳しくねえが、名前に掛けりゃあ百合なのかも」

+ 花弁
  • 接続が強化された盧生の意識を封じ込める
    • 外部から使用者の精神を揺さぶり、花弁を開かせなければ、盧生は解放されない。
      • 一度でも傾城の香に屈した者では使用者の精神に影響を与えられない。
 最初に告げよう。毒婦が夢に焦がれる限り、この場を脱出する術はない。
 独力で目覚めることなど、誰であろうと不可能だと知るがいい——


精神反転

  • 声の届く範囲に命令を守らせたくさせる
    • 単純さと理不尽さに比例して強制力が増す。
      • 鋼牙兵であっても発狂、同士討ち、自滅が起きる。
 キーラに対する忠誠心と、百合香に対する忠誠心。その鬩ぎ合
いが引き起こした結果である

欠点

  • 夢界に入る前に使用者に惚れている者には無効
    • 魅了の二重掛け状態であり無効となる。
    • 惚れた記憶の有無は関係ない。
 そして今、それを裏付けるように香気で頭をやられている気配はない。壇狩
摩も口にしていたように現実の段階から愛情を抱える者は、すでに魅了されて
いるから効かないわけだ。判定として、状態異常の二重掛けに陥るのだろう。

  • 相手に知性を要求する
    • 馬鹿や本能で動く相手には効果が薄い。
 曰く、馬鹿に効きが悪いのは狩摩の夢だけではない。精神の破
壊や攪乱を主とする百合香の夢も、対象に一定の知性を要求する


使用者との関連性

能力の基となった渇望

  • “ただの女の子”になりたい
    • 貴賤や美貌に関係なく、己をただの少女として扱って欲しいという渇望。
      • 裏を返せば家柄や美貌に屈服ばかり注目されるというコンプレックスを持っており、それが能力として発現した。
万人を魅了してやまない、この人は——
「あなたは“ただの女の子”になりたいんですね」
  • 急段に至れない代わりの三種融合破段
    • 練度的には可能だが、〝命令すれば相手は従う〟という価値観から協力強制ができない。
 百合香は急段を使えない。練度的には可能な域に達しているが
他者を条件に嵌めるという思考がそもそも彼女にないからである。


元ネタ

傾城
絶世の美女のこと。傾国とも。
《「漢書」外戚伝の「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」から。権力者や人民がその美しさに夢中になって城を傾ける意》
日本では平安時代から江戸時代まで高級の公娼を指す遊女の別称として使われた。


関連項目

傾城の香の能力分類。

関連タグ

最終更新:2019年01月02日 23:16