死霊術(アンチリテラルの数秘術師)

ネクローシス
作品名:アンチリテラルの数秘術師
使用者:椚木 殺刺(くぬぎ ころし)

アンチリテラルの数秘術師に登場する術技。
数秘術の一種。
死霊を作って、死霊を使役する。作中では死霊を大量に合わせて人工悪魔アドラメレクを作るなどを行った。
この術の術者は死霊使い(ネクロマンサー)と呼ばれる。




術技についての詳細

死霊を使役する術

  • 死に際に発生する無次元数を捕えて再構築する術
    • 人間の生命が尽きる際に出す無次元数(スカラー)を捕らえ、人体の外で再構成し死霊を造り出して、それらを自在に操る術。
「最近の言い方で言えば、忘却数式の使い手だ。現代数学で数式化されていない数式、つま
りは禁字刻印というものを媒介にして行使する数秘術の一種だ。人間の生命は尽きる際に、人
体からスカラーを放出するらしい。そのスカラーを捕らえ、人体の外で再構築する事によって
"死霊"を造り上げる技術なのだと聞いている。造り上げた死霊を配下にし、自在に操る術。(以下略)」


腕の基本性能

形容

  • 赤い輝きを放つ逞しい腕
  • 腕の長さは床から天井まで届くほど長い
椚木 殺刺の死霊は赤い輝きを放つ逞しい腕の形をしている。

性能

  • 遠隔操作による追跡も可能
  • 形状は「腕」だが、視界もある様子。さらにその視界を術者に送ることもしている。
「配下の死霊を使って彼等を追跡させているのですよ。これは
その、追跡させている死霊からの視界映像ですよ。」
  • 腕には実体があり掴むことができる。
(略)その垂れた腕をロープのように伝い、天井の穴の向こうから1つ
の人影が降下して来るのが見えた。


人工悪魔『アドラメレク』

  • 死霊256体をあわせて作った人工悪魔
    • 使い魔の形態と術者の身体を拡張するための兵装となる形態がある。

+ 詳細

形容

第一形態(使い魔)
  • スカラーが見えるものには赤く輝く十手の巨大な蜘蛛に見える。
    • 腕が幹のように太く、見た目通りの重量を持つ。
(略)最初は車両と同じくら
いの大きさの、巨大な蜘蛛なのではないかと思った。卵形の胴体からたくさんの足が生え出て
おり、その脚が、俺たちの乗っている車両にしがみついたからだ。

(中略)

魔物の腕は全部で10本。どの腕も巨木の幹のように逞しく、(以下略)

  • 実体
    • 前述した赤い腕を無数にあわせたものと思われる。
    • 赤い腕が触った跡はちゃんと残るようだ。
しかし窓の向こうには、無数の大きな手の跡が残っている。
俺がたくさんの足だと思ったものは、"たくさんの腕"というのが正解だった。

第二形態(兵装)
胴体が裂けてそこから触手(のような無数の腕)が術者に伸びて絡みつく。
 4本が刀を持って構えられており、残りの6本の腕が脚のように動いて歩行する
  • 腕4本に湾刀を持ち、残り6本を足とする蜘蛛型の外部兵装。
    • 移動方法は這うような戦闘スタイル。

戦闘能力:第一形態(使い魔)

膂力
  • 4本の腕で数秘術で動いていた電車を停止させ投げた。
    • 列車に引きずられて地面に削られるなどの描写なし。
    • 車両の重さは約25トン前後+4人を軽々と持ち上げて投げることができる。
4本で車両の四隅を掴み、軽々しく持ち上げて、放り投げた。

戦闘能力:第二形態(兵装)

膂力
  • 湾刀で大理石を切り裂く
4本の刃の全てが、深々と床の大理石を切り裂いていた。
神経連動
  • 術者の意思に連動して体が動く
    • 10本の腕が術者の思い通りに動く。
    • 術者を乗せる腕が必要なくなった分、動きやすくなる
(略)どうやら椚木の意思に連動して、アドラメレクの体が動く様子だ。椚木が拳を握ったり
解いたりするのに連動して、アドラメレクから生えて出ている複数の腕も、同じ動きをして見せ
る。
自動反撃
  • 悶絶している椚木の隙を庇うように牽制攻撃を仕掛ける。
  • 自動反撃なのかアドラメレクが意志を持っているか不明。
  • このときの攻撃方法が多彩なことから自動反撃だとしても単調ではない。
  • その後、初速300キロメートル時の攻撃に反応できていないため、反応速度は300キロメートル毎時未満

破壊方法

  • "集数媒体(アーティファクト)"である"斬罪刀"で切断可能
  • 前述したとおり、列車のブレーキをかける際に削られる、破壊される描写が無い。(平均的に車両は重量25トンで速度は大体100km前後)
    • ただし、電車を数秘術で操作していたため違う可能性が高い。
      • だが、主人公が生身の人間(この段階ではまだ異常性が露見していない)と見られているため、一般人が耐えられる速度で移動しているはず。
  • 人が持てる重量の刀で腕が切断される。(刀をだいたい30kg前後、速度は300km/時)
  • エネルギー的には刀で破壊不能
  • "集数媒体"や数秘術でなければ破壊できない?

元ネタ

ネクローシス(Necrosis
医学用語の壊死と思われる。
ネクロマンサーの使う術はネクロマンシー(necromancy)である。

ネクロマンシー
  • 死者や霊を介して行われる術
  • 死体による占い全般を指す通俗的な呼称で、未来や過去を知るために死者を呼び出し、また情報を得るために一時的な生命を与えることを含む。

悪魔としてのアドラメレク(Adramelech
ユダヤ教とキリスト教における悪魔。
コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』によると、アドラメレクは地獄の上院議長かつ宰相でもありサタンの洋服係でもある。
通常、彼は人間の胴と頭を持ち、残りはラバ(または時々クジャク)の姿をしている。


関連項目

死霊術の術技分類。

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最終更新:2020年07月20日 20:02