蒼穹のカルマに登場する用語。
レーベンシュアイツを支配する魔族の王ルーン・ロヴァルツのこと。
千年前に勇者とその
聖剣によって封印された。
その本体は思念体であり、憑依した肉体に限界がくるたび肉体を変える。
詳細
形容
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ルーン・ロヴァルツ 第一形態 |
狼狽に満ちたアステナの声とともに、背の高い成人男性の姿に固着した。
否——普通の人間には見えない。浅黒い肌、奇妙な隈取りの施された左頬、白目と黒
目の色が入れ替わったような双眸。——そして、側頭部から生えたねじくれ曲がった角。
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ルーン・ロヴァルツ 第二形態 |
- 有翼の怪物
- 翼と尾と角が生える。
- 鎧の如く筋肉が隆起する。
- 耳まで口が裂ける。
(中略)明らかに、魔王の容貌が先ほどと違って見えた。肩は鎧さながら
に隆起し、背からは翼、臀部からは尾まで生えている。口は耳まで裂け、額からは新た
な角が出現し、禍々しい雰囲気を放ちながらも人間のものと認識できていた顔は、真に化
け物じみた様相を呈していた。
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ルーン・ロヴァルツ 第三形態 |
そして魔王の身体が輝いたかと思うと、今度は下半身が蛸のように分かれ、腹に巨大な
口が出現した。心なしか、体躯も大きくなっている。
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ルーン・ロヴァルツ 第三十五形態 ジェノサイドボォォゥル |
高らかな笑いとともに、魔王の姿が異形の者に変わっていく。肩や背からねじくれ曲
がった角が何本も生え、腰から下が衣服をも巻き込んでぐにゃりと歪んだのち、風船のよ
うに丸く膨らんでいく。球体の上に魔王の上半身が付いているという滑稽な格好だ。そし
て、何か臓器のような表面をした球体の至る所に亀裂が入り、幾本もの牙を揃えた大き
な口が一斉に開いた。
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そうきゅん |
- マスコットキャラクター「そうきゅん」のぬいぐるみに憑依した姿
逆さまの視界の中に、ウサギと犬を足して二で割って、その上側頭部にねじくれ曲がっ
た角を付けたような、意味不明な生物のぬいぐるみが立っているのがわかる。
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鷹崎駆真 |
胸部や腰部、腕部などを、身体のラインに沿ったアーマードレスが覆い、駆真の長い黒
髪や血色の眼を不気味に飾り立てている。そして何より特徴的なのが、その側頭部だ。駆
真の視界からはその先端しか確認できないが——そこには、禍々しくねじくれ曲がった角
が生えていた。
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鷹崎在紗 |
- 魔王と鷹崎在紗の共存
- 鷹崎在紗に魔王が補助する関係。
- 魔王の判断で肉体を使う。
- 鷹崎在紗に認識できない攻撃を認識して回避行動が可能。
在紗は、自分の身体が急に言うことを聞かなくなるような感覚に襲われた。身体が突然、
回避行動を取るように後方へと飛び退いたのである。
だが今在紗の身体には、魔王ルーン・ロヴァルツが宿っている。彼の魔力を込めた一撃
であれば、在紗の非力な腕でも、なんとかリサに対抗し得るはずだった。
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戦闘能力
基本性能
- 魔力光
- 形態変化
- 存在吸収
- 憑依(精神存在としての能力)
魔力光
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光線 |
- 魔力による破壊光線
- ルーン・ロヴァルツは手から出す。
- 駆真は角と視線を結んだあたりから出す。
- 在紗は両角の中心、顔の手前あたりから漆黒の光線を出す。
駆真がぴしゃりと言い、その魔族に鋭い視線を送ると、駆真の角の先端と視線を結んだ
あたりから光線が迸り、魔族の全身を焦がし尽くした。
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破壊光 |
- 消滅させる光の奔流
- 光の塊が奔流となって襲う。
- 細かい瓦礫や破片程度の物体ならば消滅する。
魔王が両手を駆真に向けると、その手に集積されていた光が、凄まじい奔流となって襲
いかかってきた。先ほどの光線で砕け落ちた天井の破片がそれに触れた瞬間、音もなく消
滅する。
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思念体
- 負の想念の集合体
- 肉体にとり憑き、精神を乗っ取って自分の肉体に変える。
- 魔王の肉体略奪を防ぐには魔王の各を最も占める想念において上回らなければならない。
『言っていなかったか。私の本体は負の想念の集合体。生物の身体を渡り歩き、永劫の時を
生きる精神生命体よ』
(中略)
『精神生命体である私に精神力で敵う人間などいない。……私に打ち勝つとすれば——そう
だな、私の意識のもっとも多く占めるファクター——邪悪さや残忍さにて私を上回らね
ばならん。ふ——有り得ないことだ。悲しいな、人間』
- 身体強度は憑依先に依存する
- ぬいぐるみなどの脆い身体に憑依すれば、相当に脆くなる。
「ぬ……ッ!? や、やめろ! 私の身体の強度は宿っている器に依存するのだぞ!」
形態変化(初期のみ)
- 百八形態まで変化する
- 作品初期に使っていた肉体でのみ可能。
- 形態が増えるほど強くなる。
存在吸収
倒れたのではなく、その姿が綺麗さっぱり消えて無くなったのである。
そう……あたかも、魔王に吸収されてしまったかのように。
元ネタ
魔王
悪魔や魔物たちの王のこと。
本来は仏教用語で、欲界の第六天にあたる他化自在天にあり、「第六天魔王波旬」のことを指す。
その後、キリスト教ではサタン(ルシファー)の訳語として用いられ、
神話や伝説における邪神、破壊神や悪魔や怪物、妖怪などの魔性を統率する
王の呼称として幅広く使用されるようになる。
関連項目
魔王を一撃で葬る形態を持つ道具。
関連タグ
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最終更新:2018年12月12日 16:51