シャルノスの狭間
ロンドンとシャルノスの狭間
狭間、というらしい。
現実から一歩“ずれる”ことで辿り着く、
シャルノスと現実の間にある、黒い場所。
言わば“どちらでもない”場所。
シャルノスでもなく、
この地上でさえもない、曖昧な、どこか。
- 《怪異》が黄金瞳を捕らえてひきずり込む空間
- 舞台がロンドンであるため、作中に登場する狭間はロンドンのみ。
シティエリアであったはずの場所は、
不気味な、黒色の影とも建物ともつかない
奇妙で歪な“黒い街”へと姿を変えていた。
黒い街。
それとも、暗がりの街か。
黒色の空に薄く浮かび上がる、
あの黄金色の大時計は何。ビッグベン?
- 目を閉じていると錯覚する程の暗がり
- 上記の通りビッグベン以外は黒いため、ほとんど不可視。
空も路地の石畳も建物の壁も、何もかもが
暗くて黒くて、それ以外の一切の色がない。
ただただ、黒が広がっている。
瞼を閉じた闇との違いはわかりづらい。
気を抜けば、何もない闇の中に
佇んでいるような錯覚に陥ってしまいそう。
一瞬の浮遊感。
そして、目の前には、ついさっきまでとは
まったくちがう景色が広がっていた。
ここはどこ? ……そう、ここはシャルノス。
何が起こっても不思議は、ない……。
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タタールの門 |
- 最果てにある無限の嘆きの門
- この門を潜ることでシャルノスへと至ることができる。
ロンドンでもなくシャルノスでもない狭間、
その最果てに在るという、無限の嘆きの門。
地上ならざる異界への最後の扉。
タタールの門。
それは、黒く聳えるシャルノスへと続く、
狭間の異界、最後に到達するはずの場所。
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閉鎖空間
- 《怪異》がひきずり込んだ者以外は入れない
- 例外としてシャルノスの主である黒の王とその従者は入れる。
『……ココニハ、誰モ、入レナイ……。
……我ガ選ンダ生贄ノ他ハ、誰モ……』
『……シャルノス、ハ、神聖ノ場……。
……禁ヲ犯ス、傲慢デ矮小ナ人間……』
【モラン】必要なし。目標周囲に展開する空間は
あらゆる結社員の“目”を阻害します。
シャルノス
無限の広がりを持つ黒世界
外。無限に続く広大な“ひとりきり”の
黒の世界の外に、幾つかの声がしている、
そのことに。気付くの。
不定形の闇で形成された世界
黒。黒——
黒。黒。黒。
存在する何もかもが暗闇の黒で出来ていて、
夜目に慣れていても輪郭も掴めないだろう。
ロンドンの名残りさえなく、
建物らしきものを右目で捉えようとしても、
一方向から見ているのに不定形さを感じる。
時間の概念がない
時間の感覚がなかった。
当然だ。ここには時間など存在しない。
全能化
- Mを全能にする
- あらゆる世界をねじ曲げて書き換えることが可能。
- 距離(ユークリッド空間?)、時間を無視できる。
男の“手”は、
自在に、あらゆる世界をねじ曲げる。
男の“手”は、
偏在し、あらゆる世界を書き換える。
距離も。
時間も。
彼には意味を成さない。
【M】こころが望むままにかたちを変える、
何もかもがあり、しかし、何もない世界。
それがシャルノスだ。
お前だけに許された、
お前たちの多くが望む永遠の世界だ。
この黒色のすべてが、彼なのだと。
この世界のすべてが、彼なのだと。
彼は黒に取り込まれない。
なぜなら、彼が、黒そのものであるから。
元ネタ
シャルノース(英:Sharnoth)
クトゥルフ神話に登場する土地ないし世界。
H・P・ラヴクラフトの「The Black Tome of Alsophocus」に登場する。
邪神ナイアーラトテップの支配する世界。
関連項目
シャルノス顕現を行うための生け贄。
王の腕で眷族型怪異を喰らうことが条件のひとつ。
シャルノス顕現を行うための鍵。
黒の剣能で
《怪異》を穿つこともシャルノス顕現の条件のひとつ。
関連タグ
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最終更新:2022年07月11日 00:37