都市殲滅用巨大機関兵テュポーン

作品名:黄雷のガクトゥーン
使用者:ベルタ・モリ・ヴィーゲルト

スチームパンクシリーズ(Liar-soft)に登場する武器。
使用者が搭乗して異能で操る巨大機械人形。
碩学式大型機関で駆動し、質量に任せた攻撃や搭載された兵器群を使用できる
また、使用者の異能により無制限で改造と強化を行う。




兵器についての詳細

テュポーンの来歴

  • 使用者によって設計された兵器
    • 《結社》の知識によって実現した巨大機関人形。
    • 本来搭載するべき戦略規模の機関兵器群は封印されている。
本来は、大型機関の高出力を利用した機関兵器群(極めて高威力な兵器である都市殲滅用の圧縮蒸気砲など)を複数搭載することが可能であり、戦場へ投入されるに相応しい戦術・戦略兵器だが、1908年7月時点では、兵器群は一部しか搭載されていなかった。統治会《ソロリティ》主宰フロレンス・ナイチンゲールの反対により戦略規模の兵装は半数が封印されている。
  • レオナルド・ダ・ヴィンチの技術を実用化し、搭載している。
    • 理論上のものされていた技術。
【テスラ】『……熱線だと?』

     (中略)

【テスラ】『それはダ・ヴィンチの技術。
      実用化させたというのか、お前が』

+ 巨大機関人形(メガマトン)について
  • 最先端技術が実装された巨大機関人形
    • 実現不可能とされた兵器。
これは人型だ。異形だ。
これは機械であり、巨人であり!
欧州最先端の機関科学では理論だけが
先行し、実現など不可能とされた存在。
巨大機関人形——!
  • 《結社》は既に実用化が可能
 設計者はベルタ。統治会《フラタニティ》主宰であるウィルヘルム・ライヒから供与された知識で多くの部分が補われているが、その知識は《結社》のものであることを、ベルタ本人は知らない。


形容

  • 300フィートある単眼の鋼鉄人形
    • 単眼部位は赫い。
全高は300フィート超。
 「目」はひとつ。
 碩学式の大型機関を1基内蔵しており、驚異的な出力、直接的破壊力(パンチや踏み潰し)を有する。
  • 箱形から変形する
真っ黒な建物。
奇妙で不気味な巨大な立方体。

(中略)

——巨大な黒色立方体が——
——蠢いて——
——かたちを変える——


戦力

基本性能

全長 300フィート超
兵装 熱線放射,圧縮蒸気砲,重圧縮蒸気砲
搭載機能 走査機能

走査機能

  • 相手の材質を調べることが可能
    • 電気騎士のように材質が鋼鉄でも実態が異なるものに対しては無意味。
【ベルタ】『走査したぞ貴様の巨人を!
      ただの鋼鉄、それは機械でさえない!』

質量攻撃

  • 質量に任せた白兵戦
    • 大型機関によって手足の先端部が音速を超える速度での白兵戦が可能。
約100フィートの巨人が
繰り出す素早く見える巨腕。
先端部は、実に、音速さえ超える——!

圧縮蒸気砲

  • 指先から都市殲滅用兵器である圧縮蒸気砲を放つ
    • テュポーンの圧縮蒸気砲は小規模のもの。
      • 小規模でも理論上耐久可能な装甲は存在しない。
無数の衝撃!
開放された指先から放たれる、
圧縮蒸気の連撃が騎士を襲う。
大機関の出力を用いて
超々高度に圧縮された蒸気を放つ!
圧縮蒸気砲と呼ばれる、
各国軍部でも秘中の秘である破壊兵器。
そのごく小規模な再現では、あるが。
圧縮蒸気砲の直撃。
理論上は耐久する装甲は、ない。
地上のあらゆる兵器を破壊する。

熱線兵器

  • 赫色の単眼から放つ熱線
    • 砂(シリカ)を融かしてガラスへ変化させるほどの熱量。
赫光——!

(中略)

背後の砂浜が赫光に一閃されて、
見る間に溶けて硝子へと変じていた。
閃光のもたらす超高熱がそうさせる。
  • 射程距離は雲まで届く高さ
    • 最低300m以上(雲が発生する最低高度)。
赫光は空を引き裂き、
果てに浮かぶ黒色の雲さえ断ち切る。
驚愕の射程、威力。
その力のほどを類推さえできずに、
  • 連続放射の過剰稼動に耐えられない
    • 過剰稼動で単眼部位に罅が入り使用不可能となる。
単眼にも見える鋼鉄巨人の
熱放射装置が過剰稼働に耐えかねて、
ぴしりと罅が入り、赫光が止まる。

重圧縮蒸気砲(ヘスティア)

  • 高密度蒸気を発射する
    • 中心鉱石という金属の熱反応で得た大動力から超密度の蒸気に圧縮して放つ。
重圧縮蒸気砲——
中心鉱石と呼ばれるある種の金属を
熱反応させ、その圧倒的な動力を用いて
超圧縮させた高密蒸気を放つ大機関兵器。


使用者との関連性

異能による操作と強化

  • 使用者の異能によって無制限に改造される
    • 内部機構が組み変わりより強力な兵器を産み出す。
【ベルタ】『そのはずだ……。
      僕の異能は、人型の無生物を』
     『際限なく強化させる。
      それが、この兵器を選んだのなら』
  • 最大稼動は使用者への負荷が強い
    • 自動機関人形10万体よりもテュポーン一体の方が負荷が強い。
巨大機関兵器の連続攻撃動作は、
創造を絶する疲労を伴うものだった。
常人なら、とうに気絶しているはず。


元ネタ

テュポーン(古ギリシャ:Τυφών ラテン:Typhon
ギリシャ神話に登場する神であり、怪物。
あらゆる怪物の王とされる。

ヘスティア(古ギリシャ:ΕΣΤΙΑ
ギリシア神話に登場する炉の女神。


関連項目

使用者の異能

関連タグ


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最終更新:2014年02月19日 00:38