獅子像狐狼

作品名:神咒神威神楽
使用者:中院冷泉

神座万象シリーズに登場する術技。
唯我曼荼羅・射干によって第六天波旬を召喚し、波旬の視線による精神攻撃と使用者による袈裟斬りの物理攻撃を行う剣技

+ 詠唱
南無大天狗、小天狗、有摩那天狗、数万騎天狗 来臨影向

悪魔退散、諸願成就、悉地円満随念擁護、怨敵降伏一切成就の加ァァ持

唵  有摩那天狗 数万騎 娑婆訶・唵 毘羅毘羅欠 毘羅欠曩 娑婆訶

下劣畜生――邪見即正の道ォォ理

獅子像ォォ狐狼ォォッ!





術技についての詳細

精神物理複合攻撃

  • 第六天波旬の視線による精神攻撃と射干による物理攻撃
    • 視線に耐えられなければ気勢を消滅させられ、耐えようとすれば無防備になる。
      • その隙に「獅子像ォォ狐狼ォォッ!」と言って袈裟斬りを行う。
 力が、その存在強度が、一気に三桁は跳ね上がった。
 奴の背後に三つ目が見える。ぎょろぎょろと宇宙をねじ切る
ように界を軋ませ、畸形を探している波旬の瞳。
 それに射竦められて堪るものかと——克己心を奮い立たせて
耐えた気合いが、ここでは皮肉にも無様な硬直を意味してしまう。
 結論、波旬の視線に気勢を消滅させられるのは防いだ代わりに、
俺は中院に対して完全な無防備を晒していた。
  • 波旬の思念による回復阻害
    • 波旬の「死ね」という思念が射干の与えた傷を回復不能にする。
 それにそもそも、奴から負わされた傷は自然に治るようなものじゃ
なかった。波旬が死ねと言っているのだから、疾く死ぬのが定めであ
ろうと、その事実をもって法則としている。
 立たせぬ、癒さぬ、生かさせぬ。誰がそんなことを許したと、ただ
一方的な傲岸さで押し通るのみ。


使用者との関連性

天正神道流皆伝

  • 獅子像狐狼という袈裟斬り自体は天正神道流の剣技と思われる
天正神道流。
宗次朗の石上神道流から分派した流派だが、現在ではこちらの方が正統
のものと見なされている。
冷泉はその皆伝であり、一般に言うところの凄腕ではあるものの、あく
までもそれだけのものだった。

射干

  • 数万人に一人の同調率
    • 波旬による力の支援と意思の同調が行われている。
      • 波旬の視線を呼び出す、座からのバックアップを受けるなどの行為が可能。
しかし天狗道の完成と同時に、神州の誰よりも波旬の赤子として覚醒し
た彼は、その凡庸な剣を魔性のものへと変えてしまった。
技量が増したという意味ではない。ただ単に、天狗道の理における冷泉
の位階が高いため、それ以下の者では何をしても彼に勝てなくなったと
いうだけである。


元ネタ

虎の威を借る狐
中華の戦国時代の国策や逸話を編纂した書物である『戦国策・楚策』に登場する故事。
虎を騙して後ろに従わせたことで虎の威を借りた狐の故事成語。


関連項目

波旬と同調することで波旬の視線を呼び出すことが可能な波旬の細胞が有する能力。

波旬の太極。自身の細胞たる射干を生み出す理。

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最終更新:2013年12月05日 00:46