夜摩閻羅天

ヤマエンラテン
作品名:神咒神威神楽
使用者:摩多羅夜行

神座万象シリーズに登場する能力。
太極のひとつ。型は求道型。
当初は大欲界天狗道の理を加速(要するに皆殺し)する促進剤として
あらゆるものを殺す方法が実行可能になる 能力。
作中終盤では、死後を裁く閻魔として再臨し、 死後を裁く太極 へと変えた。
つまり、死後概念のない大欲界天狗道からの否定である。
第七天の理天照坐皇大御神において、多元宇宙全域の魂の処遇を定める役割を担う。

+ 詠唱




大欲界天狗道の夜摩閻羅天としての能力について

滅死の理

  • あらゆるものを滅する事象を生み出す理
    • 光速で物理や常識を無視した殺すための方法が浮かび上がる。
      • どれだけ複雑であろうと最大効率で即座に実行できる。
 術式の複雑性、発動効率、天の果てまで透かし見れるほど冴
え渡っている。太極に適した色を定めたことにより、夜行自身
の領域が神格へ急速に理解を深めていた。
 他者の殺傷を目指す限り、その手に起こせぬ事象などもはや
彼には存在しない。

(中略)

 今度は大獄の胸部が消し飛ぶ。本来は延命を施す泰山府君咒
の逆回しを瞬時に唱え、疾く死ねと命令する。
 もはや咒法の常識など遥か彼方に置き去った業であり、夜行
の独創以外、何ものでもない。殺すという一点において、彼の
思考は今も光を超えて稼働している。
 代わりに吹き荒れるのは殺戮の波動。死滅の嵐。
 彼らは共に死の神格。死をもって死を殺せば死ぬという結果
がなくなる。
  • 宇宙すら殺害可能
    • 波旬の思念を受けて宇宙すら破壊可能な爆光を放つ。
 陰陽五行相克の、森羅万象の理を、描きあげた後、握り潰し
た。
 それは既存宇宙を塗り替える所業であり、新法則へと移行す
るものに他ならない。

(中略)

 その衝撃に大獄が弾け飛び、砂が目まぐるしく堆積してい
く。
 強固な地獄の外殻が圧力に揺らぎ、鎧に深い亀裂が次々と刻
まれる。飽和と破裂は目の前だ。
 この現状だけを見るのなら、勝利への軌跡は成ったのだろ
う。夜行の世界がついに天魔の空を喰らい潰す。


曙光曼荼羅の夜摩閻羅天の能力について

死後裁判

  • 死後を裁き相応しい終わりを与える
    • 任意の死者の輪廻転生も遅らせることが可能。
    • 死者にのみ有効な理であるため、生者には不干渉。
つまり性を終えた魂が何処に行くのか。その行き先を決定して導くとい
う役目を負った求道型の神威であり、裏を返せば生きている者には何の
効果も及ぼせない。


使用者との関連性

同じ神咒で二種類ある太極

  • 波旬から与えられたあらゆるものを殺したいという渇望の太極
    • 波旬の赤子という大欲界の促進剤として持った鏖殺の渇望。
  • 蘇生後得た別の太極
    • 死後の魂を裁く閻魔の太極を得た。
元来は天狗道の法下における滅尽滅相の走狗として波旬に与えられた力
であり、ゆえに万象へ死を与えるという大獄と同種のものだった。しか
しその太極は波旬に敗れた際に奪われ、もはや何処にも存在しない。龍
水の手によって蘇生した夜行が持つに至ったこの太極は、同じ神咒であっ
ても別のもの。死を与えるのではなく、死後を裁く法である。


元ネタ

夜摩天
仏教において六欲界(天上界の中で人間界にもっとも近い天界6つ)の第三天と
死者を裁く閻魔としての二つの顔を持つ天。

閻魔天
仏教においては最初に生まれた人であり、最初に死んだ人であるため、死を司る神になった
とされている。

詠唱:中臣の 太祝詞言い祓え 購う命も誰が為になれ
万葉集4031番にある大伴家持の歌。「造酒歌一首」(酒を造る歌)。
「中臣の太祝詞の咒で穢れを祓い、長寿を祈る命も、あなたのためです。」という意味。
原文は
奈加等美乃 敷刀能里等其等 伊比波良倍 安賀布伊能知毛 多我多米尓奈礼

詠唱:東嶽大帝・天曹地府祭
東嶽大帝とは胎蔵界曼荼羅における焔摩天の眷属の一柱。別名「泰山府君の祭」
天曹地府祭とは六道冥官祭とも呼ばれ、泰山府君・天曹・地府を中心とした12座の神に金幣・銀幣・素絹・鞍馬・撫物などを
供物として捧げ、無病息災・延命長寿を祈祷する儀式のこと。

詠唱:急々如律令奉導誓願何不成就乎
陰陽師が陰陽術を発動する際の常套句。元は古代中国における公文書の定型文の一つ。
「早急に対処せよ」といった意味。
急々如律令奉導誓願何不成就乎とは道教における咒の常套句。
こちらも意味合いとしては同様に「願ったことを早急に成就せよ」という意味。

詠唱:オン・ヤマラジャ・ウグラビリャ・アガッシャ・ソワカ
夜摩天の真言。

詠唱:ナウマク・サマンダ・ボダナン・エンマヤ・ソワカ
閻魔天の真言。

詠唱:貪・瞋・癡
仏教における三毒(三つの障害)である「貪欲」、「瞋恚」、「愚癡」のこと。
摩多羅神、丁禮多童子・爾子多童子が貪・瞋・癡の三毒煩悩の象徴とされている。


関連項目

夜摩閻羅天の能力位階。

渇望の色が決まる前の太極。

無形に「全てを殺したい」という死の色をつけた天魔の太極。

使用者が手にいれた天眼。
超視力で万象の属性、本質を観測できる。

使用者が最後に手にいれた天眼。
魂の属性を見極める能力を持つ。

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