C.C.C.

カースド・カッティング・クレーター
作品名:Fate/EXTRAシリーズ
使用者:ムーンキャンサー(= BB)
別呼称:疑似霊子虚構陥穽(カースド・カッティング・クレーター)、
    オペレーション・カースド・カッティング・クレーター、
    コード・チャタル・ヒュユク、
    "負の感情、怨念、切断、えぐられた穴"(ネガティブ・カース・カット・クレーター)

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する術技。
宝具のひとつ。形状は世界。種別は対星宝具。
百獣母胎の最大出力。虚数空間内部の情報を次元ごと望むままに書き換える




宝具についての詳細

来歴

  • チャタル・ヒュユクの女神の権能
    • 全ての大地母神の母であり、大地に依存する万物の「根源」。
      • 世界における万物の情報を万物の「根源」から編纂し、編纂した情報で既存世界を握りつぶす。
大地を創造した地母神たちの母にあたる女神とは、
即ち、万物を生み出した「根源」である。
この宝具はその情報を超精密立体プリンターとして
出力し、使用者の望むままの世界で、いまある世界を
握りつぶす対界宝具である。

世界規模での現実改変

  • 虚数空間で包んだ世界を分解して再構築する
    • 触手(シェイプシフター)で現実を侵食・抉り取り自分の望んだ世界で上書きする。
      • 自分の望んだかたちの世界で現実世界の虚数空間を消滅させる。
 対星宝具。ムーンセルを掌握したBBによる、世界
を犯す攻撃。疑似霊子虚構陥穽とも。
 BBが獲得したEXスキル『百獣母胎』を最大限に
活用した、事象書き換えによるワールド・パージ。

(中略)

その場にある物体を原子単位までばらばらにして
再構成する他、運不運、偶然といった場の情報を
書き換えて再出力する事もできる。
理論上の話になるが、重力場に干渉すれば時間軸を
歪めて因果律を書き換える事も可能とされる。

             ◆

戦闘に使用した場合、BBの使い魔である
シェイプシフターが対象を包み、
球体化したのち、対象と共に次元ごと消滅する。

+ 黄金の杯(アウレア・ボークラ)
  • BBが持つ負の聖杯
    • 人間の欲望を叶える人間にとっての真の聖杯。
      • 汚れた黄金と強欲の化身であるバビロンが持っていた地上の富の象徴。
    • 戦闘時では相手の能力・防御を無視した毒を降らせる。
BBが持つ黄金の杯。聖杯とも。
持ち主の厚顔で自分勝手な願い事を叶える負の聖杯。

ヨハネ黙示録にある、バビロンの大妖婦が持っていた杯。
偽聖杯であるが、偽の聖杯であるからこそ、正邪問わずに
人間の欲望を叶える“本物の”聖杯となっている。

当時の清貧を美徳としたキリスト教徒にとって、
金などという財の象徴で形作られた杯は、
まさしく汚れた富と強欲、そして己を飾ろうとする
虚偽を意味するものであった。

ローマ帝国の化身であるバビロンの大妖婦が手にする杯
という時点で明瞭であるが、この杯はキリストの
「地に富を積んではならない」と言う言葉を反転させた、
地上の富を象徴している。

             ◆

“わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。
 この獣は、全身至るところ神を冒涜する数々の名で
 覆われており、七つの頭と十本の角があった。”

これは黙示録曰く、聖都に現れた滅びの獣と、
その獣にまたがっていた女の描写である。
七つの頭を持つヒュドラの如き巨大な獣は海より現れ、
聖都に上陸したという。
この獣と女は二つで一つであり、
切り離して考える事はできない。

女はすべての邪悪を生み出すものとされ、
短慮なる者、欲深き者は彼女の誘惑に逆らえず、
その杯によって堕落したという。

余談ではあるが、
皇帝を名乗る赤いセイバーはその死後、
信徒たちにこの獣と同一視され敵視されたという。


虚数空間の変容

  • 現実を切り取り抉る呪い
    • 知的生命体の情報は上書きされ、記憶の消失、存在の書き換えもしくは消滅する。
 ゲーム中、黒いノイズや黒い触手として描かれるB
Bの虚数空間のこと。これに触れられたデータはなす
術なくBBに取りこまれてしまう。
 電脳空間では、知的生命体の存在基盤は自在に変革
……というか、たやすく変化・乱雑化してしまう。

+ 支配の錫杖
  • 月の裏側(虚数空間)の世界法則を変更する教鞭
    • 上級AIの権限をフル活用するためのデバイス。
    • 黙示録の赤い竜がかぶる十の支配の王冠が教鞭となったもの。
BBが持つ教鞭。
上級AIとしての権限をフルに使用できるデバイス。
月の裏側限定ではあるが、これによってBBは
SE.RA.PH内の霊子法則(ゲームルール)を変更する事ができる。

             ◆

バビロンの獣がかぶる『十の支配の王冠』を
教鞭に変えたもの。
これは七つの首の獣が女性原理に対応する男性原理であり、
その本質はファロス(まっすぐな棒)だからである。

大いなる竜から王座と権威を与えられ、さらに42ヶ月の間、
どれだけ不遜な言葉を吐いてもよく、あらゆるものを
冒涜する権利を与えられたという世界の王の象徴。

獣の首はローマ帝国の七つの丘……
カピトリウム、パラティウム、アウェンティヌス、
エスクイリヌス、カエリウス、クイリナリス、ウィミナリス、
すなわちローマ帝国そのものを意味し、
十の角はその皇帝……
アウグストゥス、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、
ネロ、ウェスパシアヌス、ティトゥ ス、ガルバ、
オト、ウィテリウス……を象徴している。


  • 心象世界の物質化
    • 本来ならば創造不可能な心象や心の秘密(シークレット・ガーデン)を物質化させられる。
本来、虚数空間である月の裏側において、
価値観を共有できる構造体は創造できない。
BBの心象世界をサクラ迷宮として
成立させていたのも、この宝具の力である。



関連項目

C.C.Cの術技分類。

この宝具の根本となるスキル。

関連タグ


リンク

最終更新:2013年11月24日 02:45