美麗刹那・序曲

アインファウスト・オーベルテューレ
作品名:Dies irae
使用者:藤井蓮、マルグリット・ブルイユ
ドイツ表記:Eine Faust ouertüre

神座万象シリーズに登場する能力。
位階は"創造"、型は求道型。
使用者の時の体感速度を停滞させる能力。
時間を引き延ばしつつ、自分は通常通りに動けるため、相対的に使用者の速度が上昇する。

+ 詠唱
日 は 古 よ り 変 わ ら ず 星 と 競 い
Die Sonne toent nach alter Weise In Brudersphaeren Wettegesang.

定 め ら れ た 道 を 雷 鳴 の 如 く 疾 走 す る
Und ihre vorgeschriebne Reise Vollendet sie mit Donnergang.

そ し て 速 く 何 よ り 速 く   永 劫 の 円 環 を 駆 け 抜 け よ う
Und schnell und begreiflich schnell In ewig schnellm Sphaerenlauf.

光 と な っ て 破 壊 し ろ   そ の 一 撃 で 燃 や し つ く せ
Da flammt ein blitzendes Verheeren Dem Pfade vor des Donnerschlags;

そ は 誰 も 知 ら ず  届 か ぬ   至 高 の 創 造
Da keiner dich ergruenden mag, Und alle deinen hohen Werke

我 が 渇 望 こ そ が 原 初 の 荘 厳
Sind herrlich wie am ersten Tag.

創 造
Briah―

美麗刹那・序曲
{{{Eine Faust ouvertüre
}





能力についての詳細

時間停滞

  • 使用者の時間の流れが遅くなる異界化
    • 使用者のみ時間の流れが遅くなるため、使用者は相対的に高速になる。
音は消え去り、総てが遅く、雷さえもが止まって見える。
これが俺の世界。俺の創造。時の体感速度を遅らせるという俺の渇望。
傍目には、俺一人が加速しているように見えるだろう。
それは確かにその通り——
真実、今このとき俺は——

爆ぜて迫る死の舞踏、その雷速すら凌駕した——
  • 時間は数百~数千
    • マルグリット=ブルイユの最高加速で形成時の三千倍。
      • 実際は数万倍程時間が停滞していると思われる。
 未だ、その斬撃は掠りもしない。言ったように技術は極限。覚悟も至高。
速さにおいては形成時の四百倍を超えている。蓮の創造は時の体感速度を遅
らせることによる超疾走だ。それと同調しているマリィの目には、総てのも
のが止まって見えるはずなのに。

(中略)

 絶叫と共に力の限りを振り絞って、過去最高の加速を発動させた。その倍
率は、実に形成時の三千倍。

欠点

  • 精神状態に左右される
    • 精神状態によって時間停滞率にムラが出てしまう。
    • 理論上の限界は無いが、マルグリット・ブルイユすら数千~数万が限界。
蓮が強く思えば思うほど時間操作の率は増大するので、理論上限界点はない。非常に強力な技ではあ
るが、精神状態によって効果の振り幅が大きいため、毎度同じ速度域で発現できるとは限らないとい
う難点もある。


使用者との関連性

創造の基となった渇望

  • 時間を停めたいという渇望
    • 今を永遠に味わうために時間を引き伸ばして停めたいという渇望。
マキナ「行くべき戻る場所。前のめり駆け抜けて、辿り着く帰還など矛盾だ。理屈
    が立たないと子供でも分かる」
   「ゆえに地平は直線でなく円。星と同じく、回る円環」
   「そこを何周でも回り続ける。速く、速く、甘美な今、愛しい過去を無限に
    味わい続けるため、未来を超速で駆け抜けつつ吹き飛ばす」
   「疾走する停滞。お前の渇望はそれだろう。よく知っているよ」


元ネタ

アインファウスト・オーベルテューレ(Eine Faust-Ouvertüre
リヒャルト・ワーグナーの作曲した演奏会用序曲「ファウスト序曲」。

詠唱
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの戯曲『ファウスト』のプロローグ
での四天使の台詞。


関連項目

美麗刹那・序曲の能力分類。

美麗刹那・序曲の能力位階。

美麗刹那・序曲を発動させる聖遺物

からの支援によって創造の限界値まで超越した美麗刹那・序曲

関連タグ


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最終更新:2020年04月20日 13:45