極大火砲・狩猟の魔王

デア・フライシュッツェ・ザミエル
作品名:Dies irae
使用者:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ=ザミエル・ツェンタウァ
独表記:Der Freischütz Samiel

神座万象シリーズに登場する武器。
聖遺物のひとつ。形状は列車砲。
元々長射程と高威力を誇るうえにエイヴィヒカイトで強化され魔砲と化した。
また列車砲を動かすための人員とその武装も聖遺物のひとつとして強化されて使用できる。




武器についての詳細

来歴

  • 第二次世界大戦時に製造された列車砲
    • ただし我々の史実では一度も使用されず、ドイツ国軍に破壊されている。
 ドーラ列車砲——800㎜の砲弾が走り抜けるバレルが旋回し、地に付す螢へ
照準を合わせる。

"活動"時の能力

  • 炎を操作した多種多様なの攻撃を行う
    • 炎の他にも聖遺物に含まれる“聖遺物を操作した兵隊”の武装も使用する。

+火柱
  • 火柱の発生
    • 二十メートル以上離れた場所へ火柱を起こす。
    • 火柱の発生箇所と噴き上がる方向を任意に選択可能。
      • 発生箇所は地面に限らず、虚空からも発生させられる。
瞬間、ほぼ無意識に飛び退いたのとまったく同時に、俺がいた場所から火柱
が噴き上がった。

(中略)

ここから奴がいる屋上まで直線でも二十メートル以上。ジャンプで届く距
離じゃないし、届いたとしてもやはり格好の的になる。

(中略)

戦慄——今まで下から噴き上がるだけだった火柱が、不意に横からのものに
変化した。何もない空間から唐突に、しかも俺を囲い込むような形で四方同
時に噴出する。


+大火砲
  • 大火砲の発射
    • 勝利(シゲル)のルーン状に炎を凝集し、火砲として放つ。
      • 全力の半分以下の火力で鋼鉄を蒸発させ、建物を一撃で消し飛ばす。
見上げた視界に映るエレオノーレ。その前方に炎が集まり、宙に印を描いて
いく。今までとは比較にならない熱量が、そこに凝集しているのを感じ取っ
た。

(中略)

轟砲一閃、放たれた大火砲が、視界を真紅に染めながら俺に迫る。その熱量
も、その威力も、鋼鉄すら蒸発させる弩級の脅威であることは嫌になるほど
分かっていた。


+空中機雷
  • 空中機雷をばら撒く
    • 接触すると爆発する極小の火種を撒く。
 見れば空中に極小の火種が数万単位で浮いている。その一つにでも接触
すれば、弾け爆発するということなのか。


+シュマイザー
 突如として、エレオノーレの背後から無数の銃口が出現した。

「シュマイザーッ!?」

 至近距離で爆ぜる銃火の嵐。32連発×20以上の一斉射撃。
 撃ち落せる数ではないし距離でもない。


+パンツァーファウスト
  • 数十のパンツァーファウストを発射する
    • 屍兵化による超耐久力を得た櫻井螢すら一発で体液が沸騰する。
 一瞬にして十メートル近く間を空けられ、愕然とするベアトリスに向けら
れたのは、やはり数十を超える火器の槍衾。


"形成"時の能力

  • 勝利(シゲル)のルーンから形成するための門を作り現世へ繋げる
    • 作中では印の向こうから砲撃する場合と現世へ召喚してから魔砲を放つパターンがある。
  • 大規模爆発を起こす魔弾の発砲
    • 着弾点は数千度を超す火炎に包まれる。
    • 遊園地およびその周囲が灼き尽くされる。
 弾け飛んでいた葉巻の火種が、宙に乱舞し印を描く。
 落雷を思わせるその形状は、アルファベットのSに酷似したルーン文字。

 (中略)

 鳴動する夜気が唸りを上げて、印の向こうに存在する何がしか——有り得
ないほど巨大極まる鋼鉄の怪物を“こちら側”へと招き寄せた。
 その全体像は把握できない。見えず触れず、しかし聞こえる。
 軋む鉄塊、油圧の音、装填、旋回、昇順、そして——

 (中略)

 轟砲一閃——放たれた魔砲の一撃は、闇夜を辛苦に塗り潰しながら標
的へ……観覧車の上に立つリザの元へ。
 迫り、至り、そして着弾——

 爆裂した大火球は遊園地全体を飲み込んで、飲み込んでなお治まらず周囲
の木々やビルまでも貪欲に——喰らい、燃やし、灼熱させる。
 爆心の瞬間温度は、優に数千度を超える桁外れの大焦熱地獄。(以下略)

軍団規模の人員を操る

  • かつて聖遺物を動かすために要した人員も聖遺物として扱える
    • 作中では3000人以上の軍団が聖遺物の一部となっている。
「別に不思議がることはあるまい。あれを動かすのに、何千人要したと思
う」

 単純な操作だけでも千人以上。整備や防衛も含めればその三倍。一個軍を
引き連れる移動砲台こそが彼女の武器だ。
「つまり、軍団規模の戦力もあれの一部だ」
  • 総軍の武力を分けて使う
    • 分隊に分けて布陣を敷くことで攻撃と防衛のどちらにも柔軟に対応できる。
    • 軍団の武装は全て強化されている。
 今現在、司狼が継いでいるのは拷問器械の集合体だが、エレオノーレは火器
の塊。まさに一軍団の総火力を引き連れていると言っていい。

 地雷に突撃銃や手榴弾。対戦車砲や高射砲の類まで。


使用者との関連性

火炎の体術

  • 動作に火炎流が追加される
    • 第八のスワスチカ解放後は手足を動かすだけで火を噴く。
 周囲に発生している火炎流は、赤騎士が手足を動かす際の単なる追加効果
なのだ。呼吸すれば埃が舞うのとまったく同じで、そこには何の意図もない。
  • 超高温の火炎流
    • 鉄橋の鉄骨やアスファルトを溶かす。
 この相手と切り結ぶというだけで、辺り一帯が超高熱の地獄と化した。
 巨大な橋の鉄骨すら溶解を始めている。飴のように歪みながら、自重で倒
壊していく様は幻想的ですらあるだろう。

(中略)

 軽く彼女が指を鳴らすと、空中で爆発が巻き起こった。弾けながあもんど
りうって、螢は火を噴くタールの海に落下する。


元ネタ

魔弾の射手(Der Freischütz
カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲した全3幕のオペラ。
原題は、ドイツの民間伝説に登場する、意のままに命中する弾を所持する射撃手の意。
この伝説において7発中6発は射手の望むところに必ず命中するが、残りの1発は悪魔の望む箇所へ命中するとされる。

ザミエル(Samiel
カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲した全3幕のオペラ『魔弾の射手』に登場する悪魔。
狩人に意のままに命中する魔弾の作り方を教授するが、うち一発が悪魔に操られ、
狩人の命を奪うために使用される。

ツェンタウァ(Zentaur
ドイツ語で「セントール」を意味する語。
ギリシャ神話でセントール(ケンタウロス)のケイローンが弓矢を引く姿が射手座の由来となっている。

ドーラ(Dora
第二次世界大戦でドイツ陸軍が実用化した世界最大の巨大列車砲。
ただし二号機のドーラは一度も実戦投入されることはなく、連合国に奪われる前にドイツ軍が破壊している。
お値段700万ライヒスマルク=4067000円。

+80cm列車砲の本来の性能
重量 1,350トン
全長 47.3 m
全幅 7.1 m
全高 11.6 m
要員数 砲操作:約1,400人
支援要員 4,000人以上
口径 800 mm
砲身長 32.48 m (L/40.6)
仰角 最高48°
発射速度 1発あたり30から45分
1日あたりの最大発射弾数 14発
初速 820 m/s (HE); 720 m/s (AP)
最大射程 48 km (HE); 38 km (AP)



関連項目

極大火砲・狩猟の魔王の武器分類。

極大火砲・狩猟の魔王から発動する"創造"

極大火砲・狩猟の魔王が武装の集合体であるのに対してこちらは拷問器械の集合体である聖遺物。

次回作のドラマCDで登場するネタ。
まさか時系列を操る能力も備わっていたとは

関連タグ


リンク