くろのケンノウ
作品名:
漆黒のシャルノス
使用者:メアリ・クラリッサ・クリスティ、シャーロット・ブロンテ
黒の剣能の共通性能
形容
空間操作
濁った闇——
——そこへ——
——手を、指先を、伸ばして——
——掴み——
——強く、引き抜く——
(中略)
空間を易々と引き裂く手応えは、
吐き気にも似た嫌悪感を伴って全身へ回る。
求める者が手にする剣
- 誰しもが持てる剣
- シャルノスと狭間の内でしか使用されていないため、現実世界でも取り出せるか不明。
【シャーリィ】黒の剣能。
あなただけだと思った……?
いいえ。
いいえ。
あなただけではないの、可愛いメアリ。
これは誰もが持っているもの。
わたしも、こうして——
能力無効
剣の切っ先は、
怪物の“貌”の寸前で止まっている。
怪物が一歩でも進めば、剣は、貫くだろう。
それだけの鋭さを備えていることがわかる。
理由はない。ただ、わかる。
(中略)
——構えたままの黒剣の切っ先が、
——のしかかる怪物の胸板に突き刺さる。
メアリ・クラリッサ・クリスティの剣能
接近拒絶
- 鋒の空間を広げる
- メアリ・クラリッサ・クリスティの剣能は空間を延ばして距離を取る。
- "近づかないで欲しい"という拒絶を具現化している。
ごく近距離だったはずの間の空間が広がる。
平衡感覚がぐらりと揺れて、
自分が背後へ後ずさったのではないと知る。
空間が広がる。
怪物とメアリとの距離が、ひとりでに。
来ないでと言ったメアリの言葉通りに、
黒い空間が、僅かに歪み、
両者の距離を開けていた。
欠点
- 使用者の腕に茨が巻きつく
- 使用者に苦痛をもたらす。
- 黒の剣能を手放しにくくなる。
剣は——
幾つかの茨を生み出していた。
それが、メアリの手に絡んで刺さる。痛み。
針で刺すような痛みよりも、よほど、強い。
- 使用者に耐え難い吐き気や嫌悪感をもたらす
- 黒の剣能の茨がさらに増えることで上述の苦痛が強くなる。
——黒い剣が蠢いて——
——幾つも、幾つも——
——棘を備えた茨が、湧き上がる——
(中略)
ひとつ刺さるごとに、ひとつの吐き気。
ひとつ刺さるごとに、ひとつの嫌悪感。
耐えられない。
その他
【M】タタールの門は開く。
黒の剣能は、鍵としての役目を果たす。
シャーロット・ブロンテの剣能
別離拒絶
- 切り裂いた空間を縮める
- シャーロット・ブロンテの剣能は空間を引き裂いて距離を縮める。
- "(メアリと)離れたくない"という拒絶を具現化させている。
空間が易々と引き裂かれたのがわかる。
右目は、離れていたシャーリィと自分とを
隔てる黒が歪んだということを報せていた。
空間が狭まる。
シャーリィと自分との距離が、ひとりでに。
- 自分の拒絶をメアリに通すことで永遠に拒絶し続ける
- ただしメアリの拒絶を破壊している必要がある。
- シャルノスに来てから獲得した本来の渇望に沿う棘。
【シャーリィ】これは拒絶。
これはシャルノスで得たわたしの棘。
自分以外の何もかもを拒絶する、
これで……。
あなたの棘をわたしが折って、
わたしの棘であなたを刺し貫けば。
あなたはわたしと、
ここで、永遠にいられる……。
使用者との関連性
使用者の心象具現化
- 使用者の心象を剣にしたもの
- メアリ・クラリッサ・クリスティの剣能は近づけば傷つけてしまうことから接近を拒絶する心。
- シャーロット・ブロンテの剣能は離れてしまう未来への拒絶の心。
- 別離への拒絶とメアリと一緒に時間の進行を拒絶させる能力を得た。
『……ソレヲ、待ッテ、イタノ……』
『……アナタノ、ココロノ、カタチ……』
『……拒絶ノ、カタチ……』
『……タタールノ門ヲ開ク、アナタノ……』
『……王ガ与エタ、アナタノ……』
『……黒の剣能……』
関連項目
黒の剣能を発現させる世界。
関連タグ
最終更新:2014年06月21日 23:35