神座万象シリーズに登場する用語。
Dies iraeでは
常軌を逸した偉業を遂げた道具を指す。
作中では夥しい血を吸った殺人道具、もしくは大量殺人者の妄念が詰まったものを指す。
カール・クラフトの作った
エイヴィヒカイトによって所有者と融合し、霊的武装として機能する。
聖遺物について
聖遺物の定義
- 常識を越える偉業に縁のあるもの
- 常軌を逸した数の人間を殺害した武器等が該当する。
- 武器でなくても大量殺戮を行った者の血液や肉体も聖遺物に該当する。
- 常識じゃ有り得ないレベルの怨念・呪詛を帯びており、自律武器にもなっている。
蓮「俺の何十倍も歴史を重ねて、何百何千も殺してきた人食い?」
螢「そう。私たちが聖遺物と呼んでいるのは、主にそういう物ばかり。度を越し
て度し難いほどの血を吸った暴力装置——ないし、そういう事態を引き起こ
した原因である物
だから、常識じゃ有り得ないレベルの怨念や呪いを帯びているわ。ただの器
物が、ある種の意志を持つほどに(以下略)」
- 疑似的な人間
- 錬金術における人の定義(肉体・精神・魂の所有)を満たしている。
“狂える想念を込められて、意志を持つに至った器が聖なる遺物。そこに何
の違いがある”
“人とは、肉体、精神、魂の三位一体。比して聖なる遺物とは、肉体の精神
が他者の魂を略奪する三位一体。
“つまり、疑似的な人なのだよ。魔人器、私が錬成した新種の生命と言っ
てよい”
魂喰らいの武装
螢「そうよ、察しがいいわね。聖遺物の本質は魂喰らい
銃を始めとする対人武器は、最大効率で使用しても一撃一殺が限度でしょ
う。そんな物じゃあ、何百何千も魂を纏めている私たちには傷一つ負わせら
れない。針で城壁を壊せないのと同じように」
所有者との一体化
“形成を発動したことにより、俺を縛っていた鋼線は残らず千々に断たれ
ていた。それにより、どういうわけかシュピーネの全身から血が飛沫いてる。
(中略)
なるほど、つまり一心同体。聖遺物を破壊されれば、その使い手も砕け散ると
いう理屈なのか。
- 聖遺物が破壊されても即座に別の聖遺物を手にいれれば生存可能
- 中身(魂の貯蔵量)が空でも己の魂を注ぐことで魂の崩壊を防ぐ。
ここに新たな聖遺物を手にしたことで、俺の魂は崩壊を免れた。
聖遺物は一人一つまで
ルサルカ「冗談。聖遺物は一人に一つ。彼女でなければ“活動”も用いることはでき
ない。けど、どういう仕組みで操っていたのかを解析するのは、難しくな
かったわ」
聖遺物に詰まっている妄念
- 聖遺物に詰まった妄念によって“形成”時の状態が変わる
- ある拷問日記では日記に綴られた総ての拷問器具が形成される。
- 串刺公の血であれば、凝固して串刺すための杭となる。
ルサルカ「不思議なことなんて何一つないわよ。だって、聖遺物は魂と想念を糧に生ま
れるもの。重要なのは形じゃなく、そこにどんな妄念が詰まっているか」
武装形態
+
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人器融合型 |
- 聖遺物と肉体が融合する型
- 殺人を好む人種・聖遺物がこの型を発現しやすい。
- 同調する程凶暴化する。
肉体の一部、もしくは全身を聖遺物と一体化させる融合型。攻撃力に特化し、全タイプ中
もっとも高い身体能力を獲得する反面、発動中は極度の興奮状態に陥るため、理性的な
判断が困難となる。
好戦的かつ破壊的、一瞬の快楽を嗜好する刹那主義、享楽主義の人種がなりやすい。
拷問や処刑用の刑具など、怨念を餌に育った聖遺物が大半を占める。
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+
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武装具現型 |
- 肉体とは別個の武器として扱う型
- 融合型のような凶暴性や殺人嗜好のない人物が獲得し易い。
- バランスの良い型
- 何かの性能が特化しておらず、爆発力に欠けるが明確な欠点も存在しない。
- 聖遺物との主従関係(使う・使われる)がはっきりしているため、暴走・自滅の危険性が低い。
武装としての具現、使用者と道具というスタンダードな形を保ったタイプ。
基本形であるがゆえにバランス面に優れ、明確なデメリットがない代わりに特化したメリット
もない。強いて言うなら聖遺物との主従関係が明白であるため、暴走や自滅の危険が低いと
いうことだろう。
職業的戦闘訓練を受けた者、もしくは徹底した現実主義者など、合理的で感情を律すること
に長けた人種がなりやすい。
- 貯蔵している魂の陣形が敷ける
- 指揮官の才能がある人物だと陣形を用いた戦術を取れる。
- 状況に応じた戦術陣形を敷けるため、格下に負けることがない。
鋒矢、鶴翼、偃月、魚鱗、それぞれ別の長所があるように、融合て、展開、特殊の型は、基本的にどれか一つの陣形に縛られる。
だがエレオノーレとベアトリスは具現型。指揮官の才を持つゆえに、これら
陣形を流動的に再編可能だ。状況に応じて総ての陣を敷ける代わりに、一転特
化した者らほどの爆発力を発揮できない。
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+
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事象展開型 |
- 魔術・呪術等の形式を取る型
- 防御・支援に特化している。
- 主な戦術として搦め手を得意とする。
- 物事に深く拘る学者・芸術家のような人物がなりやすい。
物理的な破壊や武威の顕現ではなく、一般に連想される魔術・呪術のイメージにもっとも近い
トラップ&カウンタータイプ。
攻撃力は低い(なかにはゼロの者もいる)が、防御や補助面に優れているため、殺すことが難
しい。融合型と二人一組で行動すれば、非常に危険な存在となる。
理知的で聡明、深い探究心とそれに付随する神経質な拘りを持つ者、学者や芸術家タイプ
の人種がなりやすい。
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+
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特殊発現型 |
- 上記三つの型に当てはまらない型
- 文字通り特殊、もしくは複数の能力を持つため判別不能。
- ひとつの事象以外に盲目的になっている人物がなりやすい。
上記三つのどれにも属さない、もしくは複数の性質を有している特殊型。
その性質上、他を凌駕する強大な力を発揮し得るが、状況によっては何の役にも立たない場
合があるため、ひどく不安定。
ある特定の事象や人物に心を奪われ、盲目的になっている人間。
純度の高い宗教家や、復讐者などがなりやすい。
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元ネタ
聖遺物
キリスト教の教派、カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難にかかわるもの、
また諸聖人の遺骸や遺品をいう。
聖遺物のうち聖人の遺骸については、正教会での不朽体に相当する。
関連項目
作中に登場する聖遺物
関連タグ
リンク
最終更新:2020年04月19日 16:19