ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス
作品名:
Dies irae
使用者:歴代トバルカイン、櫻井螢
来歴
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偽槍 |
螢「当初の黒円卓はね、ハインリッヒ・ヒムラー長官……彼が首領だったんだけ
ど、言ったように本物の聖槍は、ナンバー・ツーのハイドリヒ卿にしか使え
ない。これじゃあ面子が立たないってわけ」
「だから長官は、真槍を表向きの世の穢れから秘匿するためとか、そういう理屈
で封印して、自分にも使える陰打ちが欲しかったのよ。いずれそれこそが本
物だと喧伝して、ハイドリヒ卿ごと真槍を葬るために」
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櫻井一族による鍛造 |
- 特殊な金属の偽槍を創る
- 運命の神槍と同じく腐食せず錆びず強度も高い金属が必要。
- 日本のある特殊合金が条件を満たすため、それを扱える櫻井一族が鍛造した。
螢「本物と摩り替えてもバレないように。精巧で精密で、真に迫る陰打ちがい
る。だから、日本のある一族に白羽の矢が立てられた。」
「そこの家は、代々神職でね。ちょっと珍しい金属の精錬方法を知っていた
の。目をつけられた理由はそこでしょうね。だって本物の聖槍は、朽ちず錆
びず決して折れない……ただの鉄じゃないんだもの」
- 運命の槍同様に使い手を選ぶ槍が完成する
- あまりにも精巧な偽槍であるため、真槍同様に使い手を選ぶ。
螢「でも可笑しいのよ。もともとは小物でも使えるようにっていうのがコンセプ
トだったはずなのに、結局それも、凄く持ち主を選ぶ代物になってしまっ
た」
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武器についての詳細
使い手を選ぶ聖遺物
- 聖遺物であるが、魂は櫻井一族のものしか吸わない
- 複製元となった真槍の特性を宿した。
- 吸われた者は生きる屍(トバルカイン)となる。
- 櫻井一族とあるが、その伴侶も対象となる。
螢「運命の槍の陰打ち……黒円卓の聖槍は、創造主である櫻井の一族しか
使えない。いいえ、櫻井の一族だけを狙い打つの。他の魂は一切吸わない」
(中略)
螢「逃げられないのよ。櫻井は槍に吸われて生きる屍になる。そうなった者を黒
円卓ではカインと呼ぶ。そうして十年、二十年、肉体維持が限界を超えた
ら、また次の櫻井が選ばれるの。選ばれてカインになるの」
屍兵化
螢「代を重ねるごとに、彼らは肉の総量が巨大化していくのよ。より強く、より
堅固に、フランケンシュタインね」
(中略)
螢「今のトバルカインは、代々の櫻井が融合した死体の塊……群体なの。兄さん
は大きい人だったけど、さすがにあそこまでじゃなかったわ。
身体が朽ちて、代替わりするたびにより大きく復元する。当代の櫻井を核に
して、その周りを霊的な肉の鎧で覆っていると言えばいいのかな。(以下略)」
- 肉体的制限がない
- 黒円卓の聖槍が本体であるため、屍兵は腐敗などの肉体崩壊以外に制限がない
首を落とされたカインの肉体はまだ動く。残った腕一本で、再び大槍を振り
上げると打ち下ろしてきた。
- 本体でない屍兵は他者でも操作可能
- 作中では青褪めた死面とルサルカの食人影で操作している
- 食人影での操作は動きや性能が青褪めた死面に比べて劣化する
武器・能力奪略
ルサルカ『カインと戦い負けた者は、その武器も力も奪われる』
『黒円卓の聖槍———ハイドリヒ卿にしか許されない魂のレギオン。複製だ
けど、こいつのこれも、どうしてえげつない代物よ』
欠点
- 使用者への怨念
- 呪槍の怨念が使用者を侵す。
- 第三者から見て凶悪な槍の渇望が直接使用者へ向かう。
寄越せ、寄越せ、魂を寄越せ。飢えた暴食の蝗のごとく、槍が生贄を渇望し
ている。そしてそれは、あろうことか敵手であるはずの鏡花をまったく見て
いない。
あの忌まわしい呪槍が望んでいるのは使用者の魂。櫻井戒を喰らい尽くした
いという怨念が、おまえもこちらに来いという妄執が、大気を伝播し世界を
侵す。
それは揮発した水滴程度の質量だろう。あくまで使用者にのみ向けられる念
なのだから、いま鏡花が感じ取れているものなど全体の一欠片にすら及ばな
いはず。
- 使用者の余命を削る
- "創造"を発動するほど同調すると即座に寿命が尽きて屍兵と化す。
偽槍の呪いは凶悪だ。創造を発動するほどシンクロしてしまったら、たとえ
今すぐ解除しようと余命は無きに等しくなる。
- 偽槍を操る屍兵は朽ちる
- 死体を長持ちさせる術を持っている者が手入れしない限り、死体は朽ちる。
偽槍によるエインフェリア化は完全じゃない。バビロンがいなければまとも
に動くことも出来ないし、腐敗という理から逃げられるのも、せいぜいが数年
だろう。
形状可変
「ハウスホーファーに招かれて、ドイツに渡ったのは私の曽祖父。そして彼
が創った複製品が黒円卓の聖槍……貴方も見たでしょ。あれよ」
「ああ……でも、でかすぎない?」
「あの金属は、使用者の質によって変形するの」
私のそれが、高温を発する剣の形を取るように。
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各代の黒円卓の聖槍の形状 |
使用者 |
形状 |
櫻井武蔵(初代) |
日本刀 |
櫻井鈴(二代目) |
砲 |
櫻井戒(三代目) |
直刀 |
ベアトリス・キルヒアイゼン(四代目) |
直刀(三代目と同型) |
櫻井螢(五代目) |
長剣 |
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使用者との関連性
櫻井一族のみ狙われる
元ネタ
ヴェヴェルスブルグ(Wewelsburg)
史実に登場するナチス・ドイツの高官で構成されたオカルト団体が使っていたとされる城。
内部には刻まれたルーンや円卓が存在する。
関連項目
黒円卓の聖槍の武器分類。
同じく櫻井家の特殊金属で作られている聖遺物。
黒円卓の聖槍から発動する初代トバルカインの
"創造"
黒円卓の聖槍から発動する二代目トバルカインの
"創造"
黒円卓の聖槍から発動する三代目トバルカインの
"創造"
黒円卓の聖槍から発動する四代目トバルカインの
"創造"
黒円卓の聖槍の複製元となった神槍。
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最終更新:2020年04月19日 16:31