作品名:
漆黒のシャルノス
使用者:ヨゼフ・チャペック
別呼称:荒れ狂うもの、熱く滾り焦がれるもの、鋭き鋼より生まれ出でて,我が身を燃やし尽くすもの、炎熱の恐怖
存在についての詳細
形容
- 炎の怪物
- 全身から火を噴き出している。
- 体は灰色でひび割れている。
- 体表を無数の紅い瞳が覆う。
- 耐え難い悪臭と硫黄臭を放つ。
耐え難いほどの悪臭と硫黄臭を漂わせて、
耐え難いほどの高熱と揺らぎを身に纏う、
炎の、怪物。
夜の暗がりに、
それの生み出した奇妙な明かりが浮かぶ。
体表を覆う無数の紅い瞳がぐるりと蠢く。
それは炎を全身から噴き出しながら、
燃え尽きた灰によく似た色を湛えて、
体表をひび割れさせて。
昏い炎に晒され続けたそれの“貌”を。
白色の硬質なものに覆われた、
仮面のような“貌”のかたち。
それが、ひび割れて——
音を立てて石畳に堕ちる——
(中略)
仮面の下にあった本当の“貌”を。
紅い瞳。けれど、蠢く無数の瞳とは異なる、
人間のものにひどく酷似した血色の双眸を。
炎熱の恐怖
耐え難いほどの悪臭と硫黄臭を漂わせて、
耐え難いほどの高熱と揺らぎを身に纏う、
炎の、怪物。
体躯に空いた孔から炎が吹き出して、
それは、黒い街の建造物の幾つかを融かす。
精神攻撃
仮面で覆い隠されていた双眸、これは、
立ち向かおうという意志も意地も砕く。
使用者との関連性
《怪異》を生み出した想い
【チャペック】故に……。
故に、私は、未来を否定する。
【チャペック】あらゆる未来は私たちにとって……。
———私たちにとって。
———それは忌むべき破壊の炎でしかない。
妖精型からの進化
それは、都市の闇に潜む。
それは、砕かれた鋼の内から生まれ落ちた。
それは、さまようもの。
熱く願い、こころと体を焦がすもの。
元ネタ
サラマンドラ(salamandra)
火の精霊。16世紀の錬金術師パラケルススが火の元素を司るものとして定義した。
関連項目
《怪異》サラマンドラの種族分類。
《怪異》サラマンドラの妖精型。
関連タグ
リンク
最終更新:2022年07月11日 00:39