《奇械》ラウダトレス

作品名:赫炎のインガノック
使用者:レムル・レムル
別呼称:過去再生者にして現在増殖者(アポンダンス・レムル・レムル)

スチームパンクシリーズ(Liar-soft)に登場する存在。
《奇械》のひとつ。
対象の"耐えられない現在"を無限増殖させる《善なる左手》という能力を持つ。
インガノック内においては精神破壊に加えて変異の加速、病の再発症ができる。
また《奇械》の特性として物理無効と物理無効化無効、再生能力および消滅耐性と非顕現時限定で不可視の能力を持つ。




存在についての詳細

形容

  • 白い手を持つ黒い影
    • かつてレムル・レムルを封印していた影。
少年王。
階段頂上に聳える暗闇玉座のあるじ。
その背後に見えるものは、何だ。
酷似している。螺旋階段を形成する黒色に。
暗闇もしくは影、もしくは蠢く何かの意思。

《善なる左手》

  • 対象の“耐えられない現在”を無限に増殖させる
    • 能力の基となる胎児の死因は不明。
    • あらゆる知的生命体がこれに耐え切れず、精神と肉体を変容させる。
【レムル・レムル】ラウダトレスの“左手”は無敵だ。
         対象の“現在”を無限増殖させることで、
         対象の“耐えきれない現在”を揺さぶる。
         無限の力。
         無限の変容。
         この《善の左手》は、立ち塞がるものの
         肉体と精神を変容させる。
         耐えうる知性生物は存在しない。
  • 白い左手から放たれる"現在"の無限増殖
    • 《復活》の日という対象の“耐えられない現在”を無限に増殖させる。
    • 受けた者の肉体は傷付かないが、精神が死ぬ。
ただの“現在”ではない。
それは“耐えきれない現在”を増やすのだ。
それは人の精神の許容量を超えて増殖する。
それはいわば精神の死だ。心を、破壊する。
誰も、都市の“現在”には耐えられない。
──10年前の《復活》の日の出来事。
──それこそが“現在”の正体だから。
  • 白い左手で空間内の“現在”増殖させる
    • レーザーのような白光が相手へと走る。
    • 白光の通った周囲の空間の“現在”も増殖する。
──白い軌跡が空間を優美に縦断する。
──速い。目では追えない。

(中略)

もしも“左手”を避けられたとしても、周囲の空間ごと“現在”は増殖するだろう。

欠点

  • “緒”の切断
    • 明示されてないが《奇械》に共通の全箇所同時圧壊も破壊条件にあると思われる。
──ラウダトレスの場合──
──破壊方法は──
──宿主との“緒”を切断──


使用者との関連性

使用者の右手

  • レムル・レムルの右手は“過去”を無限再生する
    • 詳しい描写はない。
    • “現在”=《復活》~現在としているため、“過去”は《復活》以前を指している?


元ネタ

ラウダトレス(ラテン:Laudatores
ラテン語で「賛美」と言う意味の語

過去を称える者たち(ラテン:Laudatores Temporis Acti
ルイス・ヘイス・ボルヘスの『幻獣辞典』に登場する宗教。
ポルトガルの船長ルイス・ダ・シルヴェイラのが出会ったとしている宗教一派。
「過去崇拝者」とも表記され、東洋系の人々が信仰しているがどこの人種かは明らかにしていない。
「あったことのないかつて」を絶対視しており、その過去の住民は存在があやふやなため肯定も否定もできないものとして崇拝している。
船長が情報を残さなかったため詳しいことは不明で聖典や寺院も存在しない。


関連項目

《奇械》ラウダトレスの種族分類。

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最終更新:2022年06月16日 04:07