存在についての詳細
形容
- 鋼鉄でできた昆虫型の《怪異》
- 蟻と人の部位を持つ
- 紅い単眼から赤い涙を流している。
その巨大なものは、今まで見たものとは
かたちが違う。鋼鉄でできた、昆虫の型。
虫によく似ている。
鋼でできた、まるで、蟻のよう。
けれど僅かに人型に似た部位を蠢かせつつ、
瞳から赤色を流しながら、悲鳴を、続けて。
群れの《怪異》
怪物ひとつが見えているのではない。
そこにいるのはひとつでも、
これは、幾つもの怪物の合わさったもの。
おぞましく蠢く──
ひとつと化した、群れ──
- 群れの形を変えることで自在に姿形を変えることができる。
巨体の怪物であれば入ってこれないだろう。
でも、あれは、あれらはそうではなく、
大きく見えていても、群れに過ぎない。
かたちを自在に変えてここへ来る。
この黄金瞳を求めて。
尖った脚と胴体の口
- 石畳を抉る程尖った脚
- 金属でできた昆虫の尖った脚を持つ。
- 耳障りな金属音を立てて歩く。
- 石畳を穿つ程尖っている。
耳障りな金属音が怪物の実在を告げる。
鋭く尖った先端を備えた幾つもの脚が、
黒い石畳を抉った。
メアリは見た。
胴に、一筋の亀裂のようなものがあるのを。
──ああ。これは。
──きっと、この虫の“口”か、何か。
使用者との関連性
《怪異》を生み出した想い
- 群れることで愚かになることを恐れた想い
- 加えて使用者自身が孤高の王を目指していることも起因している。
──誰かの声。ううん、誰かの叫ぶ声。
──群れを恐れた誰かのそれ。
元ネタ
ムリアン(muryan, murrian)
イングランドのコーンウォール地方の伝承に登場する妖精。
名前はコーンウォール地方の方言で「蟻」を意味する。
元はキリスト教以前の先住民の魂であるとされている。
異教徒の魂は天国に行けず、かといって地獄に行く程悪くもないため、地上に留まってこの妖精になるとされる。
関連項目
《怪異》群れのムリアンの種族分類。
《怪異》群れのムリアンの眷属型。
関連タグ
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最終更新:2022年07月11日 00:36