『技巧』としての『高速思考』
自己研鑽によって『時間停止』の域まで達した思考速度
- 時間を停止させるレベルの思考速度の高速化
- 無限に考えることが可能。
- 思考以外はできないため、現実で起きている事に対して干渉はできない。
俺の『能力』である『高速思考』。
それを用いた瞬間、思考は加速に加速を重ね。
全ての事象を停止するほどの思考速度を得る。
つまり、俺はどんな事柄でも無限に考え続け、
答えを見つけ出すことが出来るのだ。
──『思考速度』。
これをもっともっと速くすれば、それはある意味
特殊な力にならないだろうか? と。
それから俺は、同時にいくつまで思考出来るかを
試してみた。
最初は当然上手くいかなかったが、集中するための
合図みたいなものを作った時に……。
不意に世界が停止したのだ。
発動条件
- 右手を顔に当てて指の間から世界を見る
- 思考速度の加速練習をするときに加速する合図として使っていた。
顔に右手を当てて、指の間から世界を見る。
それをして初めて俺の思考は加速できるのだ。
咄嗟に集中なんて出来そうもない。
二次加速
- 『高速思考』中の凍結世界に対して『高速思考』を行う二次高速思考
- 人間の限界を超える量の思考と情報処理を行える。
- 記憶と体感覚からの五感処理、そこから未来予知の域まで情報処理が可能。
- 『技巧』であるため、人間の限界に到達し、昏倒する。
手は動かしてはいない。顔に添えられたままだ。
そのまま、凍結した世界を睨みつける──!
(中略)
今までに経験したことのない量の思考を並行させる。
感じたことのない痛みが、ギシギシと頭に走り、
耳の奥で、ノイズのような音が鳴り渡る。
五感情報の処理
- 情報だけで視覚などの五感を補う
- 条件としては周りの情報を長時間記憶していること、
もしくは『高速思考』の重ねがけ
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『高速思考』の重ねがけ |
- 現状で獲得できる膨大な情報を処理して、視界や行動予知を行う
- 脳に多大な負荷がかかるため、少し動いただけで昏倒する。
触覚、味覚、そして聴覚。
足で踏み締める地面の感触。耳に届く音と、アイリスの声。
鼻をくすぐる草の匂い。
視界が閉ざされる直前の記憶にそれを重ねて、
イメージを作り上げろ。
(中略)
頭の中で、徐々に映像が形を結び始める。
ゆっくりとだが、確実に──
風景が、浮かび上がる。
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周囲の環境を長時間記憶している場合 |
- 長時間、森の環境・形状情報を記憶する事で視界を補う情報量を獲得する
- ただし、長時間使用すると、脳のリミッターが壊れてしまい、
『技巧』から『能力』の高速思考へと変化する
だが、俺は頭の中に叩きこんだ情報だけで、
その姿をイメージできている。
『高速思考』の応用、情報を高速で処理することで
足りない情報を補い続けているのだ。
そして、そのアイリスの姿を『見る』ことが出来れば、
いつでも『高速思考』は可能である。
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『能力』としての『高速思考』
誰よりも早くに先行動作を決定できる『能力』
久司郎「本当はどんな『能力』なんだ?」
あの悪魔図書館の蔵書の中にもきっと、
『高速思考』はあったに違いない。
光理 「本来は『次にどう動くのか』を決められる、
先行動作のための『能力』なんだよ」
体感速度の高速化
- 体感時間が本来の6倍以上に引き延ばされる能力
- 常時発動している『能力』であるため、寝ている間も発動している。
俺は本当に『守護者』として目覚めたという
自覚を持っていた。
時計の針を見ていても、さっきからまるで時間が進まない。
一分が何倍にも感じられ、このに時間は既に
半日分以上の体感時間となっていた。
この『高速思考』という『能力』──。
俺が制御していなくても、ほぼ自動で発動してしまうのだ。
『技巧』である高速思考からの変容
- 半日以上の思考加速を行うことで発動状態が曖昧になる
- 言葉を発している間は発動状態がOFFになる。
- 目が赤くなる
森の地形から環境から、とにかく全てを記憶するために
俺はかなり長い時間、『高速思考』を使い続けた。
また、夢子の攻撃を回避するためにも、
ずっと『高速思考』を続けて状況把握していた。
アイリスとの戦いでも、記憶した森の情報を使用するため、
高速に思考を展開し続けた。
だから……今もスイッチだけが壊れてしまい。
「思考し続けるだけの長い夜になっている、
というわけか……」
言葉を発している時は時間の進みが速い。
情報量の制御による自己的な封印
- 視覚情報などの一部を制御する事で一時的に使用できなくする。
- 作中ではカラーコンタクトを使用して視覚情報を減らし、能力を無効化した。
メフィスト「『高速思考』は情報を高速に処理する『能力』。
そして視界はもっとも情報量が多いだろう?」
久司郎 「ふむふむ」
メフィスト「そこでその取得情報を制限するんだ」
久司郎 「カラーコンタクトで、か?」
メフィスト「多分『高速思考』の書物にあった方法で作った
ものだから、上手いこと君を助けてくれるはずだよ」
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カラーコンタクト |
≫コンタクトレンズのうち、色のついたもの。
本項では、メフィストが悪魔図書館に存在
する書物から作成し明智久司郎に渡したも
のを指す。
目覚めたばかりの久司郎の『能力』を制限
するために使用された。
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使用者との関連性
零月
- 『女神』の設定で与えられた能力
- 明智久司郎の宿敵的な立場になるように持たされた『能力』。
そう、なぜなら『能力』の『高速思考』は今、
俺が所持し、使用している。
そうである以上、零月の持っていた『高速思考』は
消滅し、使用できなくなっていると思っていい。
フィアナ・アストレイア
- 能力略奪による獲得
- 本人の勘の良さと身体能力の高さが加わり、戦力的な隙がない。
元々勘の鋭いフィアナが『高速思考』を
使えるなんて、まさに鬼に金棒だよな……
全体的に身体能力が高いから、
隙がないというかなんというか。
関連項目
高速思考の能力分類。
高速思考の進化系。
高速思考の持ち主と共にあることで発芽する『能力』
関連タグ
最終更新:2019年12月08日 17:48