高速思考

ハイパーハイスピード
作品名:Hyper→Highspeed→Genius
使用者:明智久司郎、零月、フィアナ・アストレイア
別呼称:複数並行思考,時間停止(エンドレスターン)

Hyper→Highspeed→Geniusに登場する能力。
『能力』(ギフト)のひとつ。
作中当初の明智久司郎の高速思考は『能力』ではなく技能の研鑽によって手に入れた高速思考技能
『能力』としての高速思考は体感時間遅滞による先行動作を決められる能力
さらに"世界の未来 "ではノアと融合して無限の可能性を予測できる『光速思考』の能力になることが示唆されている。




『技巧』としての『高速思考』

自己研鑽によって『時間停止』の域まで達した思考速度

  • 時間を停止させるレベルの思考速度の高速化
    • 無限に考えることが可能。
      • 思考以外はできないため、現実で起きている事に対して干渉はできない。
俺の『能力』である『高速思考』。
それを用いた瞬間、思考は加速に加速を重ね。
全ての事象を停止するほどの思考速度を得る。
つまり、俺はどんな事柄でも無限に考え続け、
答えを見つけ出すことが出来るのだ。
  • 自己研鑽によって得た『技巧』
    • 並列思考を重ねがけしていくことで獲得した。
──『思考速度』。
これをもっともっと速くすれば、それはある意味
特殊な力にならないだろうか? と。
それから俺は、同時にいくつまで思考出来るかを
試してみた。
最初は当然上手くいかなかったが、集中するための
合図みたいなものを作った時に……。
不意に世界が停止したのだ。

発動条件

  • 右手を顔に当てて指の間から世界を見る
    • 思考速度の加速練習をするときに加速する合図として使っていた。
顔に右手を当てて、指の間から世界を見る。
それをして初めて俺の思考は加速できるのだ。
咄嗟に集中なんて出来そうもない。

二次加速

  • 『高速思考』中の凍結世界に対して『高速思考』を行う二次高速思考
    • 人間の限界を超える量の思考と情報処理を行える。
      • 記憶と体感覚からの五感処理、そこから未来予知の域まで情報処理が可能。
    • 『技巧』であるため、人間の限界に到達し、昏倒する。
手は動かしてはいない。顔に添えられたままだ。
そのまま、凍結した世界を睨みつける──!

(中略)

今までに経験したことのない量の思考を並行させる。
感じたことのない痛みが、ギシギシと頭に走り、
耳の奥で、ノイズのような音が鳴り渡る。

五感情報の処理

  • 情報だけで視覚などの五感を補う
    • 条件としては周りの情報を長時間記憶していること、
      もしくは『高速思考』の重ねがけ

+ 『高速思考』の重ねがけ
  • 現状で獲得できる膨大な情報を処理して、視界や行動予知を行う
    • 脳に多大な負荷がかかるため、少し動いただけで昏倒する。
触覚、味覚、そして聴覚。
足で踏み締める地面の感触。耳に届く音と、アイリスの声。
鼻をくすぐる草の匂い。
視界が閉ざされる直前の記憶にそれを重ねて、
イメージを作り上げろ。

(中略)

頭の中で、徐々に映像が形を結び始める。
ゆっくりとだが、確実に──
風景が、浮かび上がる。


+ 周囲の環境を長時間記憶している場合
  • 長時間、森の環境・形状情報を記憶する事で視界を補う情報量を獲得する
    • ただし、長時間使用すると、脳のリミッターが壊れてしまい、
      『技巧』から『能力』の高速思考へと変化する
だが、俺は頭の中に叩きこんだ情報だけで、
その姿をイメージできている。
『高速思考』の応用、情報を高速で処理することで
足りない情報を補い続けているのだ。
そして、そのアイリスの姿を『見る』ことが出来れば、
いつでも『高速思考』は可能である。



『能力』としての『高速思考』

誰よりも早くに先行動作を決定できる『能力』

  • 次にどう動くかを決められる能力
    • 任意で時間停止世界になると思われる。
久司郎「本当はどんな『能力』なんだ?」

    あの悪魔図書館の蔵書の中にもきっと、
   『高速思考』はあったに違いない。

光理 「本来は『次にどう動くのか』を決められる、
    先行動作のための『能力』なんだよ」

体感速度の高速化

  • 体感時間が本来の6倍以上に引き延ばされる能力
    • 常時発動している『能力』であるため、寝ている間も発動している。
俺は本当に『守護者』として目覚めたという
自覚を持っていた。
時計の針を見ていても、さっきからまるで時間が進まない。
一分が何倍にも感じられ、このに時間は既に
半日分以上の体感時間となっていた。
この『高速思考』という『能力』──。
俺が制御していなくても、ほぼ自動で発動してしまうのだ。

『技巧』である高速思考からの変容

  • 半日以上の思考加速を行うことで発動状態が曖昧になる
    • 言葉を発している間は発動状態がOFFになる。
    • 目が赤くなる
森の地形から環境から、とにかく全てを記憶するために
俺はかなり長い時間、『高速思考』を使い続けた。
また、夢子の攻撃を回避するためにも、
ずっと『高速思考』を続けて状況把握していた。
アイリスとの戦いでも、記憶した森の情報を使用するため、
高速に思考を展開し続けた。
だから……今もスイッチだけが壊れてしまい。

「思考し続けるだけの長い夜になっている、
 というわけか……」

   言葉を発している時は時間の進みが速い。

情報量の制御による自己的な封印

  • 視覚情報などの一部を制御する事で一時的に使用できなくする。
    • 作中ではカラーコンタクトを使用して視覚情報を減らし、能力を無効化した。
メフィスト「『高速思考』は情報を高速に処理する『能力』。
      そして視界はもっとも情報量が多いだろう?」
久司郎  「ふむふむ」
メフィスト「そこでその取得情報を制限するんだ」
久司郎  「カラーコンタクトで、か?」
メフィスト「多分『高速思考』の書物にあった方法で作った
      ものだから、上手いこと君を助けてくれるはずだよ」

+ カラーコンタクト
≫コンタクトレンズのうち、色のついたもの。
 本項では、メフィストが悪魔図書館に存在
 する書物から作成し明智久司郎に渡したも
 のを指す。
 目覚めたばかりの久司郎の『能力』を制限
 するために使用された。



使用者との関連性

零月

  • 『女神』の設定で与えられた能力
    • 明智久司郎の宿敵的な立場になるように持たされた『能力』。
      • 明智久司郎が『能力』に目覚めた時に失われる。
そう、なぜなら『能力』の『高速思考』は今、
俺が所持し、使用している。
そうである以上、零月の持っていた『高速思考』は
消滅し、使用できなくなっていると思っていい。

フィアナ・アストレイア

  • 能力略奪による獲得
    • 本人の勘の良さと身体能力の高さが加わり、戦力的な隙がない。
元々勘の鋭いフィアナが『高速思考』を
使えるなんて、まさに鬼に金棒だよな……
全体的に身体能力が高いから、
隙がないというかなんというか。


関連項目

高速思考の能力分類。

高速思考の進化系。

高速思考の持ち主と共にあることで発芽する『能力』

関連タグ

最終更新:2019年12月08日 17:48