明津の放った銃弾は、それぞれが青白い点となり、隣接している銃弾の位置へ、お互いに青 白い線を延ばす。線は繋がり、やがて来栖の周囲を囲む包囲網のように展開された。 銃弾によって形作られた結界。 一瞬のうちに、来栖はその中に閉じ込められてしまっていた。 (中略) 明津の言葉が引き金となり、青白い線で囲まれた空間の内側だけが、燃え盛る炎に包まれる。
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