アンチリテラルの数秘術師に登場する能力。
既存の世界法則・概念を無効化し、新たに世界法則を生み出せる高次元存在もしくはその能力を指す。
その他にも同レベルの高次元存在を低次元まで下げるなどの能力を有する
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システム・アンチリテラル起動 |
《――――システム・アンチリテラル起動》
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自己防衛機能 |
《……………生理現象以外の要因による、宿主意識レベルの低下を確認》
《アプリケーション、"自己防衛機能"を読み込み》
《システム・アンチリテラル起動―――――――――》
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能力についての詳細
世界法則無視の高次元存在
- あらゆる数のルールを無視する
- 通常の物理法則はもちろん、災厄の数による事象干渉も無視する
- ただし無視可能なのは本人とその至近のみで投擲物などはその限りではない。
「文字通りだ。数の支配に縛られず、数の支配から解放された奇跡の存在。あらゆる数の法則
を無視する事が出来て、この世界において“完全なる自由”を行使できる神同然の力だ」
カラスの刃は、誠一の脇腹に深々と刺した。
だが……カラスは一切の手応えを感じなかった。
カラスは気が付いた。誠一の身体はまるで霧の塊であるかのように、青いスカラーの粒子に
よって形作られているのだという事に。何故ならカラスがナイフを突き立てた誠一の脇腹は、
光の粒子が乱れるように揺らぐだけで、そこに実体が存在していなかった。
現実改変
……どう考えても、誠一は即死だったはずなのだ。
仮にかろうじて命を取り留める事が出来ていたとしても、立ち上がれる程に浅い傷ではなか
ったのだ。それなのに誠一は事実、起き上がっているのだ。
よく見れば、誠一の胸に開いた傷口は完全に塞がっていた。
能力無効化
「心拍数零」
カラスの台詞と同時に、誠一の胸の前に、赤いスカラーで描かれた数字の零が浮かび上がる。
ディエゴの戦いの時と同様、カラスは誠一の心臓の鼓動を強制停止させ、瞬殺しようとした
のである。
「……?」
誠一の胸の前に現れた零の数字は、見る見る内に霧散して掻き消えてしまう。
赤かった数値は徐々に青白く変色し———やがて完全に消え去った。
低次元化
- アイン・ソフの能力を無効化できる
- "デルタ区間結界"によって無限の力を弱体化させた。
一方、アイン・ソフは、槍から発せられる強力な輝きに照らし出されていた。
光に照らし出された自らの四肢を、愉快そうに見下ろして呟いた。
「……この光。デルタ区間結界と言ったか。確かこの光の中では、我の力は部分的に有限化
され、弱体化させられるのだったな。いつの時代もお決まりの戦術だな、アンチリテラル。我
をこの世界の数の支配下に引きずり出せば、この世界の法則で破壊出来るようになるのだと
思っているのだろう」
世界法則無効化
俺は自分の眼前で静止している銃弾を見つめて呟いた。
正確には停止しているわけではなく、スローモーションのように、依然として俺へ向かって
ゆっくりと近付いてきているのだ。銃弾だけではない。目の前の明津も、窓に降りしきる雨も、
全て停まっているかのように遅く、緩やかになってしまっている。
「銃で撃たれれば死ぬという法則は無効だし、君が体育の苦手なひ弱な少年だという法則だって無効だ。
「この世界はあらゆる数によって決定され、数の秩序によって統治されている。それは
人間の創り上げた社会や経済の話だけに留まらず、物理も化学も、宇宙の理さえも、全ては
法則と言う名の見えない数の支配によって成り立っている。法則無視とは文字通りだよ。そう
した法則に縛られず、全てを無視し、全てを造り替える"完全なる自由"を行使出来る存在だ。
君はもうこの世界の法則によって縛られていないんだ。だから人間ではないんだよ」
世界改変
(略)そうだな。言うなれば君の力とは"法則の創造"だ。法則に則った範疇で奇蹟を発現
する数秘術の、さらに上位の力だ。法則を作り出す能力だよ」
(中略)
「要するに、冴上クンが念じれば無から炎を起こしたり、稲妻を迸らせる事も出来るだろう。
嵐や天災だって任意に引き起こせるだろうって事だよ。望み次第で、起こせない事などない。」
自己防衛機能(セルフディフェンス)
- 宿主(所有者)の意識レベルが低下すると自動発動する防衛機能
元ネタ
リテラル
記号論理学上では記号論理を示し、プログラミングでは変数に格納される数字を指す。
関連項目
作中でアンチリテラルの性質を吸収した槍
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最終更新:2020年04月19日 01:09