ないあさまのて

作品名:『とおりゃんせ』
創造者:Nyarlathotep
    ※シナリオではニャルラトホテプと読んでいる

※この項目では創造された霊泉『名入有沼』とその怪物『ないあさまのて』について紹介します。
クトゥルフTRPGのシナリオ『とおりゃんせ』に登場する存在。
ニャルラトホテプによって生み出された霊泉の怪物を指す。
怪物の正体はただの水死体を媒体に生み出された人を引きずり込む神話生物。
中央区八丁目にある 異界の名入有沼で条件を満たした人間を沼地へと引きずり込む
+『とおりゃんせ』の動画




能力についての詳細

形容

本体の形容
  • 腐った肉を練った球状の怪物
  • 多眼にして多口
手腕の形容
  • 人間大の手腕
  • 皮膚がはがれて黒い肉が見える
 彼らは本体と手腕部分と分かれている。
本体は腐った肉を練って作ったような球状をしていて、その表面には多数の眼球や口が配置されている。
そこから伸びる手腕は、それぞれ人間大の大きさであり水死体のように皮膚が膨れ、時折赤黒い内部が見える。

基本性能

「ないあさまのて」本体のステータス
STR:50 DEX: 0 INT:18
CON:65 POW:55 SIZ:45
耐久力:60 正気度喪失:1D8/4D10(1~40)
移動方法 本体から生えている手腕により行う
その他 武器攻撃が貫通武器は1ポイントのダメージ。その他武器はダメージが3分の1になる
「ないあさまのて」手腕のステータス
STR:3D6×1.5 DEX:2D6 CON:3D6×1.5
SIZ:2D6+6 POW:1
正気度喪失:1/1D8(1~8)
その他 出現時は3D100(3~300)本の腕が現れる(後述の沈め雛の儀などで減少可能)

異界・名入有沼

  • ニャルラトホテプの創造した霊泉
    • 広さは水溜り程度
 探索者と白住職は旧名入沼跡地へと向かう。
そこは、住宅地の小道を少し入った所にあり背の高い竹やぶに覆われた水たまりのような池だった。
  • 飢餓を防いだとされるので沼の水は人体には無害 まあ飲む奴なんていないがな!
弘法大師とされている人物はニャルラトホテプの化身である。
飢餓で苦しむ村人に救いを乞われ、霊泉を作った。
一時期は飢餓を免れた村だったが、しばらくして増水による氾濫や
池へと村人を引きずり込む『ないあさまのて』により犠牲者が多く出ることになる。

迷宮・中央区八丁目

  • 「ないあさまのて」の呪文によって創造された迷宮
    • 人々の記憶から構成された町並みの迷宮が構築されている。
    • 迷宮内にいる記憶の人物たちは意志を持っており、怪物や術者に支配はされていない
走っている最中に、<アイディア>ロールに成功すると廻りの風景が変貌することに気付く。
この小道に入ってきたT字路は無くなり、分岐路が沢山発生し、迷宮のようだ。
町並みは新しい建物から古めかしいもの、そしてわらぶき屋根のようなものも見える。
歩く陽炎のように揺らめく人々が見える。
その姿は時代劇で観るような農民の姿であったり、少し前に流行ったファッションであったりとチグハグである。
彼らは異変に叫び声をあげることない。
これは『ないあさまのて』が探索者を迷い込ませようと周囲の姿を幻覚により変化させているのだ。
元となっているのは取り込まれた不幸な人々の記憶だ。
(中略)
 この時に、探索者全員で<目星>を行う。
成功した者は正面にT字路があり、そこに陽炎のような伊神氏が右を指している姿があることに気付く。
これは伊神氏の『記憶』であり、探索者達を正しい道へと導こうとしているのだ。
  • 「ないささまのて」は迷宮内を自由移動可能
<呪文>
犠牲者の記憶による迷宮化の呪文、迷宮内の自由移動の呪文
  • 迷宮内はニャルラトホテプも化身の姿で出現可能
 道を進むと、次は僧侶の姿をした老人が左を指す。
<目星>に成功すると、彼は黒い肌に無貌の相をしている。
彼の正体はナイアルホテップその人であり、探索者を陥れようと偽りの道を指しているのだ。

精神攻撃

プレイヤーの精神力が最大で18なので人間の精神力の限界を18としたときSANの最大値は90。
精神耐性と耐えられる正気度喪失は以下のとおりとする。
精神耐性0 一時的な狂気(失神、恐慌)まで 正気度喪失4まで
精神耐性1 一時的な狂気(失神、恐慌)から不定の狂気(数か月間の精神異常)まで 正気度喪失18まで
精神耐性2 不定の狂気(数か月間の精神異常)を耐え切れる~その2倍(全体の40%)まで 正気度喪失36まで
精神耐性3 精神耐性2~その2倍(全体の80%)まで 正気度喪失72まで
精神耐性4 精神耐性3~人間の精神構造では測定不可能 正気度喪失73以降
  • 精神攻撃0~1
    • 「ないあさまのて」が連れ去るところを目撃する(正気度喪失1~8)
  • 精神攻撃1~2
    • 「ないあさまのて」を目撃する(正気度喪失6~20)
  • 精神攻撃0~3
    • 「ないあさまのて」の本体を見る(正気度喪失1~40)
 この後、<聞き耳>ロールをこの場にいる全員が行う。
成功すると「こっちを見なさい。」という、多くの亡者が水の底から呼ぶような悍ましい声を聴くことになる。
このような忌まわしい呼び声を聴いてしまった者達は1/1D3ポイントの正気度を喪失する。
白住職の方を見ると目と耳を塞ぎ、ブルブルと震えている。
再度探索者達全員に「こっちをみなさい。」という声が直接脳内に響く。
その場にいる聖以外全員が<アイディア>ロールで判定をし、失敗してしまった者たちは「ないあさまのてに振り返ってはいけない」ことに気付かず後ろを振り返ってしまう。
振り返ってしまったものは「ないあさまのて」によって「あちら」へと引きずりこまれてしまう。
彼らが帰ってくる日は、もう二度とないだろう。
(中略)
 振り返ってしまった者達は、「ないあさまのて」の悍ましい姿を目撃し1D6/1D20の正気度を喪失する。

沼へと引きずり込む

引きずり込む条件
  • 大量の亡者の声に振り向く
    • この亡者の声は探索者(プレイヤー)の正気を奪う声なので、精神攻撃である。
      • 声は直接脳に響くので、防げない
 この後、<聞き耳>ロールをこの場にいる全員が行う。
成功すると「こっちを見なさい。」という、多くの亡者が水の底から呼ぶような悍ましい声を聴くことになる。
(中略)
再度探索者達全員に「こっちをみなさい。」という声が直接脳内に響く。
その場にいる聖以外全員が<アイディア>ロールで判定をし、失敗してしまった者たちは「ないあさまのてに振り返ってはいけない」ことに気付かず後ろを振り返ってしまう。
振り返ってしまったものは「ないあさまのて」によって「あちら」へと引きずりこまれてしまう。
彼らが帰ってくる日は、もう二度とないだろう。
  • 名入有沼の迷宮から抜け出す際に道を間違える。
    • 声に振り向くのではなく、視線を合わせると条件を満たす様子。

  • 八丁目内で「ないあさまのて」を口に出す
儀式を行ったあとに自分が「彼ら(※ないあさまのて)」を呼んでしまったため、ある人は「ないあさまのて」に連れて行かれてしまった。

引きずり込む強さ
  • 人間の身体をねじ切ってでも連れて行く
 葉月が目を離さず、連れ去られる瞬間を目撃した探索者は1/1D8ポイントの正気度を喪失する。
また、その瞬間に葉月を掴んでいた探索者は、ないあさまのてとSTR対抗ロールを行う。
失敗した場合は葉月が連れ去られた瞬間を目撃し、1/1D8ポイントの正気度を喪失する。
成功した場合はないあさまのてが彼女の元に集まり、探索者が掴む箇所をねじ切り葉月を連れ去ってしまう。
  • アスファルトを握り、手の痕跡が残る
    • 手を握られた人間の体に10年以上手の後を残す
アスファルトで舗装された道路や、周りの家を囲むような凹んでいるような跡があり、微妙に湿り気が残っている。
鼻を近づけると肉が腐ったような臭いを感じることになる。
<アイディア>に成功すると、この痕跡が手の形を現していることに気付く。
誰かが強大な握力で、アスファルトに跡を残したのだと分かる。
(中略)
そして、その証拠として自分の腕に未だに残る「ないあさまのて」と掌の跡を見せる。

引きずり込まれた後はどうなるか

  • 引きずり込んだ場所は湿り、異臭が放たれる
何の音だろう、辺りを見回したが何もない。
そして、葉月の方を見るとそこには彼女の姿はなく、ただ腐臭漂う水の跡が残っていた。
  • 犠牲者は水死体となった後、『ないあさまのて』になる
    • タイムリミットは10+1D3日(11~13日)
 さらに、地面に残る腐臭漂う水を採取し、しかるべき研究機関で調査を行うと詳細な水の成分が判明する。
主成分は「水、タンパク質、炭素、リン・・・。」と、まるで人間の体が水に溶けたようなものだと分かる。
(中略)
 前述のタイムリミット内でなら、葉月は水に長時間浸されたような様子で酷く衰弱した様子だが、彼女を助けることが出来る。
しかし、タイムリミット以降なら葉月が小道の外に出た時に「ないあさまのての手腕」に変貌する悲劇的な様子を見ることになるだろう。
(中略)
「ないあさまのて」に取り込まれた犠牲者が彼らの一部になるのは10+1D3日の時間が必要である。
  • 引きずり込んだ手腕は腐り落ちて消滅
    • 上記の犠牲者から生えた腕の数だけ「ないあさまのて」が増加する。
    • 増えた手腕の数だけ「ないあさまのて」の本体が巨大化する。
獲物が振り向くと、手腕達は争うように掴み取っていく。
犠牲者を手に入れたその手腕はそのうち腐り落ちてしまう。
しかし、獲物に生える腕の数だけ「ないあさまのて」の手腕が増え、彼らは巨大化することになる。

対策

  • 命蓮寺に駆け込む
    • 「ないあさまのて」は命蓮寺まで入ってこない
泉の様子は黒く濁り、そこから沢山の手が生えており、何人かの農民を泉へと引きずりこむ様子が分かる。
寺社があり、そこに人々が逃げ込む様子も描かれている。
<アイディア>などの察知系技能に成功すると、その寺社は現在の命蓮寺に酷似していることが分かる。
  • 沈み雛の儀を行う
    • 人間の代わりに人形を名入有沼に入れる事で手腕の狙いをそちらへと向ける
村の寺社の僧侶らしき人物が何やら経を読んでいる様子である。
そして村人達が、こぞって人形を泉へ投げ入れていることが分かる。
そして、泉から出ている無数の手がこぞって人形を取り合っていることが分かる。
<オカルト>や<人類学>、<歴史>などロールに成功すれば、人形が村人達の身代わりとして贄とされていることが分かる。

+☆『沈み雛の儀』について
「ないあさまのて」を鎮めるための《沈め雛儀の呪文》に必要なマジック・ポイント総計10ポイント、
消費する時間は30分~1時間程度。
儀式に参加した人数で必要ポイントを割ることが可能。
「ないあさまのて」が住処とする場所(主に沼など)の前に立ち、3D100体の片腕を落とした人形(人の形を模したものであれば何でもよい。)を捧げる。
その後、呪文を唱え一拍することで儀式は完了する。
注意事項として儀式後「ないあさまのて」の名を呼んではいけない。
人形を取り逃した「ないあさまのて」が人形の代わりに術者に襲い掛かってくるからだ。


元ネタ

  • ないあさま
クトゥルフ神話に登場する邪神Nyarlathotep(ニャルラトホテプ)のこと。
多くの化身に化けて人の世を混乱させて嘲笑する。


関連項目


関連タグ


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