虚数(アンチリテラルの数秘術師)

作品名:アンチリテラルの数秘術師
使用者:黒枝 灯夜

アンチリテラルの数秘術師に登場する能力。
"災厄の数"(アルヘトス)の一つ。
虚数を扱う能力であり、ガウスの迷宮と呼ばれる虚構を現実にする異世界を展開する




能力についての詳細

能力使用時の形容

  • 胸元に十字型の赤く輝くスカラーが現れる。
  • 両手足からアルファベットのi状の粒子が放出される。
黒枝の胸元に現れる———十字型をした赤いスカラーの輝きが。
それだけではない。黒枝の両手足に、赤いスカラーが炎のように灯って視えた。
目を凝らしてよく視れば……黒枝の手足から放出されているものは炎ではなく、実際には無
数の細かい粒子のようなものである事に気付く。その粒子とは、アルファベットのiだ。

異界展開

  • 使用者を中心に虚数iで作られた異界「ガウスの迷宮」を永久展開する
    • 射程範囲に入れば上空高さ1万メートルにある飛行機であっても取り込む。
    • あらゆる数理が逆になり時計の動き、太陽の昇る方角などが逆になった。
      • 純粋なスカラーが使えなくなるため数秘術が使えなくなる。


ガウスの迷宮

想像の具現化

  • 内部にいる者の中の最も強く信じられる想像を具現化する
    • 想像に支えられるため内部は現実に限りなく近くなる。
      • 知らない事実は再現できない。
      • 歴史改変、認識の阻害も可能。
「敵は虚数を操る事で、この"ガウスの迷宮"という異世界を創り出す力を持っている。こ
の空間は敵の想像力によって創られた、現実に限りなく近いけれど、決して現実ではない場所」
  • イメージを得ればそれが具現化する
    • 恐ろしい「死」と「自分が死んだこと」をイメージしたら死んでいなくてもイメージ通りのものになってしまう。
      • この場合、死が残酷なら攻撃的になり安楽なら穏やかな何かになるなど個々人のイメージに引きずられる。
「自分が死ぬとどうなるのか。誰も死んだ事がないから正しい事はわからないわ。だけど人に
よっては、魂になるとか、無になるとか。そうした漠然とした死のイメージがあるもんでしょ。
だからよ。化け物になった彼等の姿形が、人によって違っている理由は」
「……何を言ってるんだ?」
「あの化物達の正体は、墜落して死んだ乗客だって言ってるのよ」
  • 全ての事象が現実世界から乖離されている
    • 現実世界では何も起きていない
    • 生命体は魂だけが引きずり込まれ、ガウスの迷宮内に囚われる
「今、私達が自分だと認識している身体は偽物よ。そうね、幽体離脱している最中だとでも思
えば良いのかしら。私達は今、異世界に迷い込んだ実体のない魂同然の存在。自分が知って
いる自分の姿を形取っているだけで、私達はただの思念体でしかない。」

脱出方法

  • 使用者自ら解除させるか、異界のルールに沿って解放させる以下の3つ
    • 使用者が自主的に迷宮を解放する。
    • 使用者を殺す。
    • 使用者を上回る自己暗示で異界を解除する。
「……間違いなく、彼が現実世界と虚構世界が交わる"原点"。彼の胸元に現れている十字型の座標が、その証拠だよ」


元ネタ

虚数
数学における実数ではない複素数のこと。
1545年にジェロダモ・カルダーノによって著した本『偉大なる術(アルス・マグナ)』に提唱された概念。



関連項目

虚数の能力・存在分類。

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最終更新:2021年05月07日 07:01