「錬金術師は不老不死の肉体を求めてぇ、理想の肉体と理想の魂を造り出す研究を重ねてきた
んですよねぇ。でも上手くいったのは前者の方だけでぇ、スカラーを集めただけではそこに自我
を芽生えさせることは出来なかったんですぅ。そこで私が目を付けたのがぁ、呪術ですよぉ。東
洋ではぁ、呪いという名で非生物に負の自我を持たせる術が発展していたんですねぇ。錬金術
で肉体を造り、呪術でスカラーに仮初の自我を与えたのがぁ、このパパとママですぅ」
地方 | 錬金術の内容 |
古代ギリシア | アリストテレスの質料・形相論による黄金錬成理論の発達。 宝石の作成方法101種類(『ライデン・パピルス』) 宝石の作成方法73種類、金属変性法7種類、着色法70種類(『ストックホルム・パピルス』) |
西ヨーロッパ | チェスターのロバート による『Morienus(モリエヌス)』のラテン語に翻訳。 アルベルトゥス・マグヌスのヒ素発見。 トマス・アクイナスやロジャー・ベーコンによる金属生成の実験。 パラケルススの完全物質アルカナ(エリクサー)生成理論の提唱。 パラケルススを祖とした不老長生薬の発見を目的とするイアトロ化学(iatro-chemistry)派の誕生。 |
東洋(主にインドと中国) | 中国の『抱朴子』などによると、「煉丹術(錬丹術)」と呼ばれる化学的手法の発達。 辰砂などから冶金術的に不老不死の薬・「仙丹(せんたん)」を精錬するための原料として金を創造。 |