存在についての詳細
来歴
- マモノの肉体を整形するために開発された有機ナノマシン
- 整形したマモノの肉体と人の脳を繋げる計画で暴走した。
「マモノの身体形状って、化け物同然だろ? 人間に近しい身体を造るために考案されたのが
有機ナノマシンだ。有機ナノマシンでできたマモノの身体と、人間の脳の接続を試みる実験が、
この森で何度となく繰り返されていた。そしてある日、有機ナノマシンは暴走したんだよ。こ
の森全体を覆い尽くしてしまった。それが黒の森、誕生の秘話だよ」
霧型コンピュータ
- 研究所の外にまで広がり森を覆い尽くした
- ナノマシンは相互に通信を行い、霧全体で一つのコンピュータとなった。
- 本体は研究所にあり自家発電をしながら「人工天使創造」の命令を遂行するべく稼動していた。
「この森全体に黒い霧として拡散しているのは、有機ナノマシン群体さ。特定の固体を持たず、
この〝霧全体で1匹のキメラ〟なんだ。そしてこの有機ナノマシンは、神経ネットワークのよ
うにお互いが相互に繋がっていて、全体でコンピュータのようになっている。言うなれば
黒の森とは、〝霧の知能〟とでも呼べるのかな」
完成体
- 有機ナノマシンでできた人間を作り出す
- 有機ナノマシンが脳となる天使のようなDNAコンピュータ。
- イデアは使えない。
- 有機ナノマシンの塊であるため森の外でも活動できる。
- 肉体がどれだけ破損してもナノマシンがある限り死なない。
「有機ナノマシンを体外から取り込むことで活動していた、これまでのキメラとは訳が違う。
有機ナノマシン自体で形成された身体を持つ。新たなコンピュータ生物だ。短期間だが、彼女
達は森の外でも活動できるように設計されている。イデア能力は使えないみたいだけど、限
りなくあたし達のような天使に近い新生命だよ。非常に興味深いね」
センサー攪乱
《よく聞いてください。この森に立ち込める霧は、BECガスのような性質を持っていて、イ
ンターネットへの量子接続を妨害しています。ここじゃあ、ネットワークを使ったアプリケー
ション類は使えませんから、無線通信でのやり取りしかできません。その辺に気をつけて》
軍勢展開
- 研究所のキメラ達を操る
- キメラ達の血液やエネルギーを供給し、血液から命令を出して操る。
「キメラの脳も、キメラの血液も、全ては体内にではなく、体外に存在しているということよ。
この霧がキメラ達の本体であってエネルギー源。金属の身体は操り人形でしかないわ。霧が供
給されない場所では、糸の切れた操り人形と変わらないのよ」
使用者との関連性
萩尾 清次の場合
- 【下級天使装甲】による装甲化
- アプリケーションによる有機ナノマシンのハッキングを行う。
白黒の視界の中に捉えられていたPAの機体を、周囲の黒い霧が覆い隠していく。濃い黒い
霧の塊に姿を覆われたPAは、巨大な球体のような姿になってしまった。
その球体から────いきなり手脚が生えた。
(中略)
PAは周囲に漂っている有機ナノマシンを取り込み、それによって自らの手脚を形成してい
るのだ。黒い霧を纏ったPAは、見る見る間に巨大化していく。
気がつけばPAは、周囲のビル群をも超える背丈の、黒い人型の巨人となっていた。
元ネタ
アルコーン(ギリシャ語:Αρχων)
グノーシス神話に登場する神性。
地上を支配するが神としての位階は低く、通常は神と呼ばれない。
最初のアルコーンはソフィアーが地上へと堕天した際に生じたヤルバオトであり、世界を不完全な形で創造したとされている。
またアルコーンとは古代ギリシャの最高執政官の称号であり、天上のアイオーンと世俗のアルコーンという風に対比された。
関連項目
下級天使の種族分類。
下級天使が操るもの。
下級天使が目指したもの。
関連タグ
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最終更新:2022年04月22日 19:55