スキャッフォルドスキュラ

作品名:叛逆のドレッドノート
使用者:-

叛逆のドレッドノートに登場する存在。
煉蛇の一つ。ランクは災害級個体。
掌から不可視の斬撃を放つ巨大な異形
体を支える蛇の攻撃だけでも上級個体を凌ぐ。




存在についての詳細

形容

  • 巨大な女形の異形
    • 目のある台座に女の胴体とガラスの鞭が生え、台座を五匹の大蛇に支えさせている。
      • 胴体から生えている二本の腕の掌からは空間破断が発生する。
 零は特殊授業で習ったし、スキャフォルドスキュラと未登録個体、そのほか数体の上級個体
からなる第四波が上陸する直前、ほんの一時だけ息をつけたとき、百華から直接も聞いた。ス
キャフォルドスキュラは、ひとつ目がついた黒い台座のようなかたまりを中心に、下方向には
五匹の巨大な蛇──煉気に反応する化け物どもではなく爬虫類の蛇の姿をした足が生えて自重
を支え、上方向には髪の代わりにガラス状の鞭が生え、腕は左右に二本ずつ、遠目には全裸の
女の上半身にしか見えない胴体がある、奇っ怪な化け物だ。
 胴体部分だけで推定四メートルほどなので、サイズ感からはヒトの女だといえないが。
  • 台座自体も攻撃に参加する
    • 瞳から空間破断が繰り出せる。
 台座の瞳が攻撃能力を持つなど、特殊授業でも聞かなかったし、たぶん前例がない。

空間破断

  • 手を翳すと不可視の斬撃が発生する
    • ある程度の硬度を持つ物体と衝突するまで切断し続ける。
      • 斬撃の距離や範囲は様々。
 耐久力や、巨大な蛇の嚙みつきによる攻撃力だけでも並みの上級個体などより上だが、こい
つをなにより強力な蛇たらしめているのは、現在確認されている全蛇でこいつだけが使う〝空
間破断〟だ。手をかざすだけで、目には映らない、どういう作用なのかもよくわからない、刃
を放つ。射程距離は存在しない。ある程度の硬さを持つなにかに当たるまでどこまでだって飛
び、なにかに当たると、それを切断して消滅する。刃のサイズも、切れ味も、速度も、射出さ
れる度にまちまちで、スキャフォルドスキュラが気分で決めているのか、なんらかの法則があ
るのか、ランダムなのか、研究者のあいだでも意見は割れている。


元ネタ

スキャッフォルド(scaffold
英語で「足場」、「土台」、「絞首台」を意味する語。

スキュラ(古希:ΣκύλλαSkylla, ラテン語:Scylla
ギリシャ神話に登場する怪物。
上半身は美しい女性で、下半身は魚、腹部からは3列に並んだ歯を持つ6つの犬の前半身(または首から上)が生えているとされる。
元々はシケリア島に暮らす非常に美しい女性あるいはニュムペーであった。
海の神のグラウコスがスキュラに一目惚れをするもスキュラに相手にしてもらえず、魔女キルケーに相談した。
しかし、相談を受けたキルケー自身がグラウコスを気に入ってしまい、グラコウスに告白するもフラれてしまう。
そこでスキュラに怒りの矛先を向け、彼女が特に気に入っていた小さな入江に毒と呪詛を流した。
何も知らないスキュラが入江にやってきて、いつものように水に入った時、怪物の姿になってしまい、気性もまた凶暴になったとされる。
後に多くの船員を喰らう怪物として名を残し、最後は岩になってしまったとさらる。


関連項目

スキャフォルドスキュラの種族分類。

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最終更新:2019年04月24日 22:22