武器についての詳細
来歴
- 〈エンドレスファイア〉の後継機
- 開発は〈スタッフドプレデター〉と同じ研究所。
- 〈エンドレスファイア〉の時点で上級個体を倒せる火力があったためそれ以上と思われる。
天原琥玲子という特待生、自治会員、中等部二年生のことはむろん知っていた。百華や小町
には劣るが、充分すぎるほど《学園》の有名人だ。小町の〈スタッフドプレデター〉とおなじ
研究所で製造され、開発コードはJpPR-KurA-ex03.1、正式名称は〈イモータ
ルファイア〉であるその専用煉機器の制限特性が〝砲撃〟なことも、自治会や友人の一部では
琥玲子本人と煉機器をまとめて「くれこファイア」と呼んだりすることも。
(中略)
琥玲子は抜群のCIを持つ特待生で、当時すでに〈エンドレスファイア〉という〈イモータル
ファイア〉の前身となる個人専用煉機器を持っていて、上級個体を殺すのに充分なその煉機器
を扱う技術も重点的に教えられていたが、そのときにかぎってはそんなことなんの意味も持た
なかった。そのときの琥玲子は身長百四十一センチで、体重三十一キロで、血しぶきと硝煙に
埋め尽くされた実戦の空気に吞まれた子供でしかなかった。
形容
- 先端に砲口がある和傘
- 傘の親骨が脈打ち、小骨が桃色に光って砲撃を放つ。
- 遠距離砲撃では傘を広げ、近距離戦闘では傘を折り畳む。
琥玲子が開いた状態で上陸する蛇に向けていた和日傘、その頭の部分が砲口となり、傘布が
さざ波立ち、野太くいびつに変化した親骨が動脈のように脈打ち、おなじく変化した小骨が桃
色の冷光を放ち──走った炎線がまっすぐ蛇に直撃すると爆発、その体軀と内部の繭の大半を
吹き飛ばしたかと思ったあと。
〝砲撃〟
(中略)けれども彼が彼の煉機器から誘導弾を放つより早く、横手
から走った桃色の光がジャッカロープの胴体を焼いて弾けさせた。零がぎょっとして目をやる
と、生徒自治会中等部二年の天原琥玲子が緊張した面持ちで、近距離戦用にたたんだままの和
日傘、自身の煉機器〈イモータルファイア〉を構えていて────。
模様変更
「──……くれこが」 零が深呼吸して感情を整理しているうち、先に琥玲子が思いきったふ
うに唇を開いた。相変わらず和日傘で顔を隠していて、気分で模様を変化させられるらしい〈
イモータルファイア〉の本日の柄はデフォルメされた動物なので、琥玲子が声量のちいさな可
愛らしい声をしていることもあり、まるで柄の動物が話しているように見える。
関連項目
〈イモータルファイア〉の武器分類。
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最終更新:2019年04月23日 23:47