存在についての詳細
来歴
- カナアン地方に伝来する泥人形
- 後述の元ネタにて記したとおりユダヤ教の民話に登場するゴーレムと同様。
41のクリッターの1体。熱死の殺意。
名の由来は西亨の一地方である
古カナアンに由来する泥人形だという。
人間を模して作られた泥人形
動作を止めるには、記された文字を
文字だけ削り取ることだというが、
クリッターであるゴーレムは、
カナアン泥人形のその特徴を継がなかった。
形容
- 異様に長い“両腕”を持つ人型の異形
- クリッターの特徴としてゼンマイ捻子が背中の中心に刺さっている。
ひどく歪んだ人型に似た異形
異様なまでに長い“両腕”を引きずらせて、
周囲の建築物を当然のように破壊する、影。
体質
- 高熱を有するせいか水源付近での目撃例が多い
- 水場であろうと熱死がばらまかれた場所は灼熱のマグマの海と化す。
5年前にゴーレムが活動した層の周辺は
灼熱のマグマの海となり、熱死を撒いた。
クリッター・ゴーレムは熱を有する。
それ故か、水源付近での目撃例が多い。
- 総数33体が存在する
- 《奇械》ザハークに対応する33体のひとつ
瞬殺された登場したゴーレムは最大級のもので1万人を消せる規模の戦闘能力を有する。
ゴーレムは総数33体が存在しており、
5年前の惨事を起こしたのは
中でも最大の個体だったという説もある。
最大の個体は、
最大の被害をもたらしたという訳だ。
絶望的なあの“災害”で、
最低1万、最大で10万の人々が消えた。
───クリッター。
───それは、恐怖の、力あるかたち。
中でも、ゴーレムは最大の脅威。
一切の区別なく数万の命を容易く奪うのだ。
超高熱の指先と吐息が、すべてを融解する。
───都市全体が鳴動するかの如き地震。
───観測史上初めての。
(中略)
決して、意思を以て破壊したのではない。
腕を動かした結果として浄水機関工場や
建築群が吹き飛んだだけ。
熱死能力
- あらゆるものを蒸発させる超高熱を帯びている
- 燃えさかる火炎で空間ごと蒸発させる。
- S・ゴーレムの攻撃を防御や回避しても熱の余波を受けて蒸発させられる。
- 指先から超高熱を空気を通じて発射できる。
- 伝導体である空気も熱死の特性を帯び、触れると蒸発して死ぬ。
高熱が大気を灼き始め、現象が発生する。
死を振りまくものが確かに視える。
(中略)
超大な質量と硬質な体表を覆う高熱。
あれこそが死だ。死の集合体。熱死。
跡形もなく人を蒸発させ得る、死の現象。
強力なクリッター・ボイス
【ギー】(これほどまでに……巨大な……。
あの、ウェンディゴ、以上の……!)
- 都市を揺るがすほどの規模と強さ
- 作中ではクリッター・ボイスで都市を揺るがせていた。
恐怖の咆哮。
鳴り響いて。
都市が、先刻よりも大きく揺さぶられる。
───それが、2度目の揺れだった。
弱点
- S・ゴーレムの唯一の弱点は全関節部の破壊
- あらゆる物質を蒸発させるため、人間ではゴーレムを破壊できない。
高熱の死、ゴーレム。
すべてを弾く表皮と加護された硬質の体。
故に、確かに人間はこれを破壊できない。
唯一の破壊方法は全関節部破壊
故に、絶対に人間はこれを殺せない。
砲弾も炸薬も体へ届く前に蒸発する。
元ネタ
ゴーレム(Golem)
ユダヤ教の伝承に登場する自律する泥人形。名前の意味は「胎児」。
土をこねて人形を作り、呪文を唱え、「אמת」(emeth、真理)という文字を人形の額に書くか、書いた羊皮紙を貼り付けることで完成する。
ゴーレムを壊す時には、「אמת」(emeth)の「א」( e )の一文字を消し、「מת」(meth、死んだ)にすれば良いとされる。
なおゴーレムには手当たり次第に火をつけたという逸話がある。
詩篇の139章16節よりゴーレムに関する記述がある。
Thine eyes did see mine unformed substance;
And in thy book they were all written, [Even] the days
that were ordained [for me], When as yet there was none of them.
あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。
わたしのためにつくられたわがよわいの日のまだ一日もなかったとき、
その日はことごとくあなたの書にしるされた。
カナアン
別名「カナン」。聖書における「約束の地」
関連項目
ストーンゴーレムの種族分類
ゴーレムの基となった玩具をもらった33人の子供の可能性。
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最終更新:2020年09月17日 09:20