錬金術(ストライク・ザ・ブラッド)

作品名:ストライク・ザ・ブラッド
用語分類:術技分類

ストライク・ザ・ブラッドに登場する用語。
万物の組成を自在に操り完全なる人を創造する技術




詳細

永遠の探求者

  • 人を〝神〟に変生させる技術
 古城が小さく息を呑む。〝魔族特区〟の住人である以上、もちろん古城も錬金術師の存在は
知っている。万物の組成を操り、黄金を生み出す者。神の技を暴き、生命の謎を解き明かそう
とする永遠の探究者──彼は最初から、自らの正体を古城に明かしていたのだ。

(中略)

「ひと括りに錬金術師といっても様々な階梯の術者が存在しますが、究極的には、錬金術の目
的は人間の限界を超えて〝神〟に近づくことです」

物質変成

  • 物質の組成を組み替える
    • 触れるだけで原子レベルで物質を変える。
      • 「傷」に該当しないため、真祖であっても治癒、蘇生が不可能。
    • 呪術の類ではないため対呪などの対策では防げない。
      • 事象消去や時間遡行などの能力がなければ彫像のまま生物としては死ぬ。
 物質変成。
 大いなる錬金術の秘技を識る天塚は、ただ触れるだけで生物を金属へと変える。強力な対呪
術装備に護られた特区警備隊の隊員とて、その例外ではない。

肉体変異

  • 物質変成して肉体を変異させる
    • 即興の武器を創り出したり、周囲の物質を己の血肉に変えられる。
 男の右腕は、手首から先が失われている。雪菜が切断した黒銀の刃は、液体金属と融合した
彼の肉体の一部だったのだ。

(中略)

 彼の足元には切断された街灯の支柱が転がっている。長さ三、四メートルあまりの鉄柱だ。
重量もかなりのものだろう。男の右腕が触れた瞬間、その鉄柱が飴のように融け崩れた。
 融解した鉄柱の表面が、濁った鮮血のような黒銀色に変わって行く。


元ネタ

錬金術
狭義では、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)に精錬しようとする試みのこと。
広義では、様々な物質や、人間の肉体、魂をもより完全な存在に錬成する試みを指す。
西洋錬金術の起源は古代エジプトの冶金術と考えられている。
錬金術の試行の過程で、硫酸・硝酸・塩酸、王水、火薬などの化学薬品、蒸留、磁器製造技術の考案、実験道具が発明された。
また、旧説、旧原理が否定され、ついには科学である化学に生まれ変わった。

地方 錬金術の内容
古代ギリシア アリストテレスの質料・形相論による黄金錬成理論の発達。
宝石の作成方法101種類(『ライデン・パピルス』)
宝石の作成方法73種類、金属変性法7種類、着色法70種類(『ストックホルム・パピルス』)
西ヨーロッパ チェスターのロバート による『Morienus(モリエヌス)』のラテン語に翻訳。
アルベルトゥス・マグヌスのヒ素発見。
トマス・アクイナスやロジャー・ベーコンによる金属生成の実験。
パラケルススの完全物質アルカナ(エリクサー)生成理論の提唱。
パラケルススを祖とした不老長生薬の発見を目的とするイアトロ化学(iatro-chemistry)派の誕生。
東洋(主にインドと中国) 中国の『抱朴子』などによると、「煉丹術(錬丹術)」と呼ばれる化学的手法の発達。
辰砂などから冶金術的に不老不死の薬・「仙丹(せんたん)」を精錬するための原料として金を創造。



関連項目

錬金術の到達点の一つ。完全なる生命である金属生命体〝賢者〟の肉体。

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最終更新:2020年04月15日 22:39