神座万象シリーズに登場する用語。
クウィンテセンスを与えられた生体兵器。
天使・反天使合わせて三十万強存在した。
PARADISE LOSTではグリゴリは天使の一団と扱われており、PANTHEONでは反天使を堕天使(グリゴリ)と呼ぶ。
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モード“エノク”詠唱 |
ATEH MALKUTH VE-GEBURAH VE-GEDULAH LE-OLAM AMEN
BEFORE ME RAPHAEL BEHIND ME GABRIEL
AT MY RIGHT HAND MICHAEL AT MY LEFT HAND URIEL
BEFORE ME FLAMES THE PENAGRAE BEHIND ME SHINES THE SIX-RAYED SATER
我が前に五芒星は燃え上がり、我が後ろに六芒星が輝きたり――
ATEM MALKTH VE-GEBURAH VE-GEDULAH LE-OLAM
されば神意をもって此処に主の聖印を顕現せしめん――
アクセス、マスター
モード”エノク”より、〇〇〇実行―――
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天使について詳細
作中の天使
位階 |
登場人物 |
熾天使 |
六枚の翼を持つ最高位の天使。4名おり、執行者と呼ばれる個体がリーダー。 |
力天使 |
リリエルの歌により残骸から復活。ただし中身はグリゴリのもの |
能天使 |
リリエルの歌により残骸から復活。ただし中身はグリゴリのもの |
権天使 |
リリエルの歌により残骸から復活。ただし中身はグリゴリのもの |
- シンを持たない人造物
- シンに引きずられず高次元にアクセスすることができる。
「そのリリエルを始めとする天使達には、シンの一片たりとも含まれ
ていない。王国における大母……つまりは大地の第五元素から
派生した純然無垢の生命体。真のヒトとして、天国の門を開きうる
唯一無二の存在だ」
王冠までの水先案内人
第五元素を埋め込むことで、径から高次のセフィラへと干渉できる。とは
いえ大罪を宿す私では、アビスの重力に引かれて王冠までは行けない
が……
ならば代わりに、別の者が門を開けばよい話。
アダム・カドモンを創造すれば、それも決して夢ではない。
無我
- 心が存在しない
- 心が無ければヒトと呼べず、故に兵器でしかない。
- パトロンとして軍が存在した以上、兵器としてしか作れなかった。
「私が創りだした天使たちには、その心のみが生まれなかった。これ
はパトロンの一つとして、軍の介入を許した私のミスでもあるのだ
がな。
道具として生まれたモノが、我など得られるわけがないのは至極道
理で、つまらん結果だ」
戦闘能力
高次元エネルギー放出
- レイ・ラインを通して高次元エネルギーを抽出・放出できる
噴き上がったのは切り裂くような絶叫だ。それは決して比喩ではな
く、空間を歪め、引き裂き、圧縮して、路地の外壁を抉り飛ばしなが
ら粉塵に至るまで消し飛ばす。
(中略)
「前存在物質による基盤から王国への相転移……無駄ですね」
“式”(コマンド)
- 高次元エネルギーを利用した物理現象を再現する
- 超自然現象に見えるが、科学技術の産物である。
- 科学技術の延長であるため原罪を持つ人間でも努力次第で再現が可能。
「君の“同胞”だったこの私は、そんな安い女だった?
天使の力は超常的なモノじゃなくて、あくまでもマスターが組み上げ
た式──つまりは現在の延長線上に存在する科学技術にすぎな
い」
「理論さえ分かれば、内の一つや二つ再現することも出来るわよ。
教科書がなんだったかは……まあ、言うまでもなく分かっていると
思うけど」
物理無効
- 通常の物理攻撃を無効化する
- 径(パス)を通じて正の第五元素を吸い上げて稼働するため常に高次元エネルギーを纏っている。
天使に通常の攻撃は意味を成さない。大地の脈……径を通じて高次元からエ
ネルギーを吸い上げる奴らを滅ぼすには、逆のエネルギーをぶつけ潰し拡散
させる。
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番外位天使の性能・攻撃 |
- 大型天使の巨腕による圧殺
- 指だけで成人男性の胴回りに匹敵する太い腕。
- 小型天使十数体が圧壊する。
やおら、一番手前の天使とやらが片腕を持ち上げた。バラバラと瓦礫が散
り、開いた五指が崩れていく。その指だけで、太さは俺の胴回りに匹敵した。
(中略)
圧死でもさせるつもりだったのか、振り下ろされた腕は大音響と共にM区画
の大地を陥没させる。巻き添えを食った小型の天使共が十数体潰されるが、
それをまるで意に介さず続く攻撃を放ってきた。
天使の口から放射されたレーザー状の光線は、桁外れの破壊力で大地にク
レーターを穿っていた。こんなモノをまともに食らえば、跡形も残らず消滅
してしまうだろう。常識はずれどころか、馬鹿げているとしか言いようのな
い生物だ。
(中略)
それは神の雷のごとく、荘厳な神気を纏って追撃する。食らってしまえば、
絶命は免れまい。
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反天使について
天使を狩る天使
「まず、反天使とは天使を滅する天使のことだと伺った。
が、正しくこの意味で反天使と呼べるモノは一種のみ。すなわち罪悪の
王、それしかいない」
「ベルゼバブ、アスタロス……これらは前者を支援するオプションにすぎ
ず、故にいま私が保有しているモノも、諸兄等が思っているほど素晴らし
い存在ではないということを念頭に置いてもらいたい」
重力遮断の翼
翼持つ天使に抗する存在ならば、地を這う蟲では有り得ない。
それはしごく道理で、当たり前。
(中略)
翼の羽ばたきひとつで、光子の縛鎖が砕け散る。
重力を遮断された大気が歪み、爆風となって地の二体に叩きつけられた。
宿主が必要
- 死の具現であるため生命として確立できない
- 大罪持ちの人間を器として顕現するしか物質界に干渉できない
- アスタロスは肉体を持つが人としての心がない。
「アンチ天使……すなわちダストエンジェルは、死の具現であるため
に生命としての矛盾があり、単体では機能できない。唯一救いがある
のはアスタロスだが、あれもある一点で私の望むモノとは違う」
元ネタ
天使(英:angel)
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に登場する神秘的存在。
天使は人間より先に作られたものとされ、またイスラム教においては天使は光より創造されたと考えられている。また神のように全知の存在ではないとも。
旧約・新約聖書の双方で天使は神託を告げ、人間の歩む道全てにおいて彼らを守護せよという役目を神より命じられている。
また黙示録では世界規模の災厄の訪れを告げるトランぺッター、悪魔と戦い兵士としても現れる。
天使はよく有翼で子供、ないし優し気な男女として描かれることがおおいが、聖書には翼に関する記述は特になく、マルコによる福音書12:25から無性であることも判明している。
これはルネサンス期にローマ神話のクピドのイメージが混合したものと考えられている。
英語のangelはギリシャ語で「伝令」「御使い」を意味するアンゲロス(angelos)を語源とする。
古代ギリシャ・ローマにおいてはアンゲロスは人間の伝令か神秘的存在からの伝令の両方の意味を持っていた。
また、ペルシャ語で密使を意味するアンガロスやサンスクリット語で神霊を意味するアンギラスも語源とされている。
ユダヤ教において天使はマルアハと呼ばれ、イスラム教ではマラクと呼ばれる。
関連項目
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最終更新:2022年06月28日 13:01