神座万象シリーズに登場する能力。
肉体強化のドラッグを過剰摂取した事による肉体変異。
異常な身体能力の獲得および触れたものを瞬時に溶かす酸性の肉体を指す。
能力についての詳細
来歴
元々は街の古い歴史に出てくる兵器の名前にすぎないのだが、非常に
抽象的な説明しか成されていないために正確な実態は分からない。
ただ、その体液に触れた者はすべて溶解させる効果があったらしい。
通説では、一種のアシッドウェポンだとも言われている。
身体能力強化
- サイボーグを容易に粉砕する膂力を有する
- 中毒者はエリキシルを服用し続けなくてはならないため、常時強化されているようなもの。
やおらクレメンスが放った裏拳は、傍らに立つ黒服の頭部を粉砕するのみな
らず、その背後にある路地の外壁すら破壊した。
酸性肉体
- サイボーグの肉体すら触れただけで全身溶かされる劇薬
- 武器・飛び道具などが急所に届く前に無効化される攻防一体の異能。
鼻がもげ落ちそうな異臭と共に、それらが原形を留めぬまでに溶け崩れる。
まるで、強酸のシャワーでも浴びたかのような有り様だ。
(中略)
拳から滴り落ちる血液が、路面を穿ち、溶かしていく。度重なる薬物の過剰
摂取により、身体中の体液が未知の劇薬へと変じているのだ。
- 血中の鉄分の量が異常
- 死体があった場所でも空気中に多量の鉄分が残留するほど多いため鉄喰らいとの相性が良い。
調べてみないと分からないけど、おそらくは血中の鉄分……
その量が普通じゃない
消毒方法
- 6000度強の炎で消毒が可能
- 太陽の表面温度と同等の熱量であり、発生すれば周囲に甚大な被害をもたらす。
唯一の例外である炎にしても、周囲を六千度強の炎熱地獄に変えるこ
とが前提だ。こんな街中でそれをやれば、数百人単位の死傷者が出か
ねない。
使用者との関連性
強化麻薬使用者
- エリキシルの常用者
- 常用し、体液が大気に触れると強力な溶解毒に代わった。
元ネタ
ベルゼブブ(ヘブライ:Beelzebub、ギリシャ:Βεελζεβούλ)、
ベルゼブル(ギリシャ:Beelzebul)、
ベルゼビュート (フランス:Belzébuth)
聖書に登場する悪魔(サタン)、悪霊(デーモン)の王。
ベルゼバブ、ベールゼブブとも呼ばれる。
名はヘブライ語で「ハエの王」を意味する。
旧約聖書「列王紀」に登場するペリシテ人(フィリスティア人)の町であるエクロンの神バアル・ゼブブ(バアル・ゼブル)と同一とされる。
本来は「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味のバアル・ゼブル (בַעַל זְבוּל)で呼ばれ、
冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神として、当時オリエント世界で広く信仰されていた。
バアルの崇拝者は豊穣を祈る性的な儀式を行ったいたが、イスラエル(カナン)の地に入植してきたヘブライ人たちが
この儀式を嫌い、バアル・ゼブルを邪教神とし「ハエの王」という意味のバアル・ゼブブと呼んで蔑んだ。
旧約聖書の「列王紀下」第1章では重傷を負った北イスラエル王国のアハズヤ王がバアル・ゼブブに自分の怪我の回復についての神託を求めたが、
ヘブライ人の神ヤハウェを蔑ろにすることであり、預言者エリヤはアハズヤ王に、回復することなくアハズヤ王は死んでしまった。
新約聖書ではイエス・キリストの奇跡を悪霊のかしらベルゼブル の力によるものと非難したことが記されている。
旧約聖書では辛うじて神と呼ばれていたベルゼブブは、この時代には完全に悪魔とされていた。
近世ヨーロッパのグリモワールでは大悪魔で魔神の君主、あるいは魔界の君主とされるようになった。
地獄においてサタンに次いで邪悪、実力ではサタンを凌ぐとも言われる魔王である。
ベルゼブブは神託をもたらす悪魔と言われ、また、作物を荒らすハエの害から人間を救う力も持っている。
この悪魔を怒らせると炎を吐き、狼のように吼えるとされる。
最近作られた説話では元々は熾天使であり、ルシファーの側近として神と戦い、堕天してからは
蝿騎士団という騎士団をつくっており、そこにはアスタロトなど悪魔の名士が参加しているとされる。
このことからか『失楽園』でベルゼブブは、賢王にふさわしい威厳ある姿として描写されている。
一方、『地獄の辞典』では、四枚の羽根にドクロの模様がある羽虫の姿で描かれている
他にも「ゾディアコ・ヴィテ」によると巨大で、王座もそれなりに巨大、炎の帯を額に巻き頭には大きな角が二本ある。
足はアヒル、尻尾は獅子、全身が真っ黒であったとされる。顔は眉毛はつりあがり、
目をぎらつかせていたとあった。
ジル・ド・レイによるとベルゼブブが豹の姿に変わるのを見たという。ナワルか
ベルゼブブが人間に実害を与えた例としてフランス北西部のランでニコール・オブリーという女性に憑依した実例がある。
ベルゼブブに悪魔払いが通じず、見物人たちの罪の秘密をつぎつぎと暴露した。
司教が聖餅を使うと、ベルゼブブはニコールの左腕に逃げ込み、
左手を開かせようとニコールの足に針を刺したが、何も感じなかったとされている。
その後、ベルゼブブは22もの仲間を連れて舞い戻り、悪魔たちが次々と憑依してさまざまな言語で話した。
ニコールの体が浮遊するなどの奇跡も確認されたが、最後は左手がひらかれ、ニコールは黒い息を吐き、ベルゼブブは去ったとされている。
なお、ニコールはベルゼブブが憑依している間に出産している。子供はベルゼブブとの子供と推測され、
ニベルコルと名付けられた。
関連項目
ベルゼバブの名前の元となった魔王の能力。
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最終更新:2018年12月19日 01:40