イノ・モルタ

作品名:剣の女王と烙印の仔
使用者:アナスタシア・ゴルゾヴァ・アンゴルナ

剣の女王と烙印の仔に登場する能力。
刻印の一つ。
生命を流転する能力




能力についての詳細

生命流転

  • 生と死の流れを高速て早める
    • 生まれてないものが生まれ、生きている者は老死し、死んだ者は生まれ直す。
 娘の肌が乾いて皺だらけになり、肉がみるみるうちに萎えて腕も脚も胴体も萎み、髪の
毛が残らず抜け落ち、石床に崩れ落ちた。虚しく空を掻く老いさらばえたその手をニコロ
はつかもうとするが、娘の乾ききった肉体は指先から砕け、砂となってニコロの足下に厚
く積もる。

(中略)

 そう、戦死でも病死でもない。みな老死したのだ。その傍らで草花は芽吹き、虫たちは
卵から孵り、さなぎを経ることさえなく羽化していく。


使用者との関連性

暴走

  • 無差別に流転する領域を作り出す
    • ポイボスにより強化されたため力が制御できず流出した。
 女帝の周囲での不可解な死滅現象は、数日前から始まっていた。まず、美しい少年ばか
りをそろえた側近がみなやられた。女帝の天幕の中で、しわくちゃに干からびた死体とな
って見つかったのだ。続いて、女帝の身の回りのものを積んだ台車を牽いていた馬たちと
その御者が死んだ。虫の大量発生と、女帝の宿営地が一夜にして草むらに覆われる現象が
始まったのもその頃だ。


元ネタ?

ユーノー(ラテン:Juno
ローマ神話に登場する女神。
ギリシャ神話のヘーラーに相当する神話最高の女神。結婚と出産を司る。

ユーノー・モネータ(ラテン:Juno Moneta
ユーノーの添名の一つ。モネータとは「忠告する」の意。
紀元前390年のガリア人によるローマ侵攻の際、カピトリウムの丘のユーノー神殿のガチョウがガリア人の侵攻を伝えたことからこの名がついた。


関連項目

イノ・モルタの能力分類。

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最終更新:2018年08月26日 13:42