起源(奈須きのこ作品)

作品名:Fateシリーズ
用語分類:能力分類
別呼称:混沌衝動、存在の原型、魂の雛型、アーキタイプ

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する用語。
存在の始まりから“どういうものになるか”を決める方向性。魂の雛型
魔術の属性にも関係する。




詳細

存在の原型

  • 魂に刻まれた己の本質
    • 魔術の属性も起源が関わる。
      • 通常ならば書き換わることはないが鞘の宝具に触れることで起源が「剣」に書き換わるといった例外もある。
  • 全ての物質はその“起源”によって象られる
    • 起源によって肉体は形成されるため、起源の衝動には抗えない。
      • 起源覚醒しない限りは呑まれるほどの混沌衝動は起きない。
 起源というのは、それよりさらに上のモノを指
す。前世があるのなら、さらにまたその前世がある
のは道理だろう? 前世が人でなく、さらにその前
世は物でもないのに、脈々と繋がる存在の糸。キミ
という魂の原点、キミという存在が創まった場所は
確かにあるんだ。だがその場所には生命なんて物は
存在しない。あるのはなんらかの始まりの因、物事
を決定づける何らかの方向性だけなんだ。
 全ての元である渦の中で、閃く稲光のように発生
する何らかの方向性。“……をする”という意味づ
けが流れて、その流れに適った物質を象り、時とし
てソレは人間になる。始まりの因で発生した物事の
方向性というのかな。根源の渦という混沌で生じた
"……をする""……をしなければならない"という
衝動。結局、全てのカタチあるものがそうであるよ
うに仕組んでいる絶対命令。この混沌衝動をね、魔
術では起源という。

先祖還り

  • 起源に近い人間ほど特殊な能力を持つ異常者となる
    • 逆に遠い人間はただの一般人。
「まあ普段は決して知覚できない物だよ。ただ中に
は生まれながらにして起源に近い人間もいる。超能
力者と同じでね、そういった輩ほど秀でた能力を持
っていて、同時に社会から外れやすい。
 ちなみに死を求める式の起源は虚無で、律から外
れようとする鮮花は禁忌という所か。式は近すぎる
からその衝動に引きずられているが、鮮花はいたっ
て普通だろう? 起源はあくまで因であって、個人
を支配するものではないからだ。───何かの弾み
で、それを自覚しないかぎりは」


起源覚醒

起源を呼び起こした者

  • 己の起源を自覚し、何らかの手段で呼び起こした者
    • 起源に覚醒するとその起源に囚われる。
      • 内部構造が組み替えられ、外見はそのまま別の生物になっている。
「加えて私は死なない。私の起源は『静止』であ
る。起源を呼び起こす者は、起源そのものに支配さ
れる。すでに止まっている者を、おまえはどう殺す
というのだ」
  • 人格が変容する
    • 起源に相応しい人格・倫理観となり衝動に呑まれる。
      • どんなに強固な意志だろうと世界の始まりから決められていた方向性に耐えられないため。
 ……どうも君は白純里緒に肩入れしているようだ
から忠告しておこう。いいか、起源覚醒者はたしか
に自己の人格を失ってしまう。しかしそれが二つに
分かれる事はないんだ。白純里緒という意志が残っ
ているのなら、残っているうちは衝動を抑えられ
る。人格は二重人格のようにスイッチしない。彼は
自分の意志で人を食べているんだぞ、黒桐。(以下略)


元ネタ

元型、アーキタイプ(archetype
心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念。
国や文化が違っても同じ概念に同じイメージが出力されるのは集合無意識の中に存在する元型を見ているからだと考えられている。
元型は心的エネルギーを介して自我や意識に同じイメージを与えている。
時おり自我と元型を混同して自分を元型像と同一視してしまう錯覚を自我インフレーションという。



関連項目

起源を利用した武器。

装備者の起源を“剣”に変えた宝具。

起源が“剣”であることから生まれた宝具。

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最終更新:2023年08月24日 20:36