吸血鬼(ストライク・ザ・ブラッド)

作品名:ストライク・ザ・ブラッド
用語分類:種族分類

ストライク・ザ・ブラッドに登場する用語。
神々に呪われた種族。あらゆる魔術もこの呪いを打ち消せない。
世界最強の魔族であり、眷獣を操る




詳細

来歴

  • 神々に呪われた負の生命力を持つ不老不死の怪物
    • 負の生命力=魔力によって永遠に死なず、逆に力を増していく。
 吸血鬼はたしかに不老不死だが、その力の源は、神の祝福とは正反対の〝負〟の生命力だ。
死して天界に召されることもなく、転生することも、成仏することもない。悪性の病にも似
た、ただ生き続けるだけの怪物(以下略)

+ 神々の呪いの実態
  • 眷獣たちが無理矢理生かしている
    • 寄生している宿主が死なないように自分が消滅するまで生かし続ける。
「ひとつだけ問題があるとすれば、自分たちが完全に力を失うまで、憑依した眷獣は、宿主
を絶対に死なせないだろうということかな」

+ ナンバーズ
  • 眷獣を宿して兵器ために用意した人工の魔族
    • 同胞を生け贄にせずに眷獣の力を手に入れようとした天部によって製造された。
      • 工場生産された吸血鬼たちはみな少女型。
      • 吸血鬼たちは眷獣を埋め込まれ、宝石の中に閉じこめ、何千年もの間、夢を見ることもなく眠り続けた。
「眷獣の召喚には依代となる生贄が必要だった。しかし、人間や普通の魔族の肉体では、眷
獣を宿す負担には耐えられない。だからといって、希少な“天部”を生贄にはできない。だか
ら“天部”は、吸血鬼と呼ばれる眷獣の器を造り出した。記憶のない、名前すら持たない、数
字だけで呼ばれる少女たちを──」

+ 血の従者
  • 吸血鬼が肉体の一部を与えて作り出す疑似吸血鬼
    • 不治の損耗と引き換えに肉体の一部を与えて強力な従者を作り出す。
      • ただの従者ならば血を与えるだけでよい。
「ああ。吸血鬼が自らの肉体の一部を与えて創り出す疑似吸血鬼──ってやつだろ」

(中略)

「馬鹿げた再生力を持つ吸血鬼だが、従者に与えた肉体の部位は、欠損したまま再生しない。
だから普通は血を与えることで従者を創り出すわけだが、さらに強力な従者を創り出すために、
より重要な臓器を与えることがあるともいわれている」
  • 能力は主人に近い能力
    • 主人の眷獣を出したり、莫大な霊力を相殺できたりする。
      • 真祖の宿した原初の眷獣を希釈するためのシステムであるため親よりは弱くなる。
 這い上がってくる根源的な恐怖に、矢瀬の全身が粟立った。吸血鬼の〝血の従者〟は、主人と
なった吸血鬼の能力を色濃く受け継ぐ。従者本来のスペックや主人との相性によっては、
感染源となった吸血鬼をも凌ぐことがあるとすらいわれている。
  • 主人が死ねば元の生物に戻る
    • 戻った瞬間に自らの固有堆積時間が襲い、長さによっては老死どころか灰になる。
「主人である吸血鬼が死ねば、血の従者も当然その資格を失う。何百年も生きてきた従者なら
その場で灰になるかもしれんが、おまえはまだ成り立てだからな。デメリットはないも同然だ。
さあ、どうする?」


生態

血中に魔力を蓄積する

  • 魔力源となる血液を吸うほど強くなる
    • そのため失血が多いと眷獣すら喚べなくなる。
 不老不死の吸血鬼にとって、"血"とは魔力の源であり、眷獣を召喚するための媒体であ
り、そして存在基盤そのものである。長く生きた吸血鬼は、より多くの血を扱うことによっ
て、より強大な魔力をその血の中に蓄える。"旧き世代"の吸血鬼が、若い世代よりも強い力
を持つのはそのためだ。

+ 吸血行為
  • 性的な興奮で吸血衝動を起こす
    • 血液からの魔力補充や食事は副産物。
    • 耐えても焦燥感と息苦しさに耐えられなくなる。
      • 驚きや恐怖などの些細なきっかけで呆気なく消えてしまう衝動。
 確かに吸血行為によって魔力の補充はできる。血を触媒とした魔術も存在する。だがそ
れは副産物に過ぎない。
 吸血鬼が、吸血の衝動に駆られる原因は主に性的興奮。つまり性欲だ。

+ "同族喰らい"
  • 吸血鬼から魔力を奪う
    • 記憶や眷獣等も引き継ぐ。
    • 格上相手を喰らうと逆に身体の内側から肉体と意識を乗っ取られる可能性が高い。
 だが、若い世代の吸血鬼が、手っ取り早く強い力を手に入れる方法が、実は存在しないわけ
ではない。強力な吸血鬼の血から直接、彼らの魔力を奪えばいいのだ。
 吸血鬼が、他の吸血鬼の存在そのものである"血"を奪う──
 いわゆる"同族喰らい"である。

+ 吸血鬼風邪
  • 吸血鬼特有の感染症
    • 吸血鬼版おたふく風邪。
      • 一度かかれば二度と罹患しないが高齢で罹患すると重大な後遺症が生じる。
      • 高熱で奇行に走ったり妄言を口走る。
「いえ、吸血鬼風邪は大人になってから罹患すると、重症化しやすいといわれてるんです。高
熱が何日も続いたり、情緒不安定になって奇行に走ったり……あとは、その、生殖機能に後遺
症が残ってしまうこともあるとか」


吸血鬼の戦闘能力

基本性能

  • 人間を遥かに超える身体能力
  • 魔力耐性
  • 再生能力
  • 眷獣
  • 肉体変異
    • 霧化(旧き世代のみ)
    • 変身能力(一部)

身体能力

  • 不老不死の強靭な肉体
    • 百年も生きていない個体だろうとふとした弾みで人間に致命傷を与えてしまうほど強力。

霧化

  • 肉体を霧に変えて移動する
    • 吸血鬼の上位種(“旧き世代”)が持つ汎用スキル。
      • ヴェルディアナや第四真祖といった例外もいる。
 霧化は"旧き世代"と同等以上の吸血鬼であれば、ほとんどの血族が使いこなすありふれた
能力だ。

変身能力

  • 獣人に変身できる能力を持つ
    • 他にも蝙蝠や狼などの動物、瓜二つの個人に変身できる者も存在する。
 吸血鬼の中にも、獣人化能力を持つ者がいることは知っている。狼や蝙蝠の姿に変わる吸血
鬼の伝承はめずらしくないし、ジャーダ・ククルカンは古城の前で、アヴローラの姿に変わっ
てみせた。


匈鬼

形容

  • 長い手足と肩の筋肉が発達した吸血鬼
    • 獣の頭骨を模した仮面を被っている。
 異常なほど手脚が長く、肩の筋肉が不可解に盛り上がっている。彼らの顔面を覆っている
のは、獣の頭骨を模した仮面だ。剥き出しの分厚い唇からは、異様に巨大な乱杭歯がのぞいて
いる。

眷獣なき吸血鬼

  • 眷獣を呼び出せない吸血鬼
    • 戦王領域に自治領「ネラプシ」を作り、そこで暮らしている。
      • 暴力的で戦王領域の吸血鬼と交戦することもある。
 匈鬼とは〝戦王領域〟に住む魔族の一種。眷獣を喚び出すことができない、下等な吸血鬼の
一族だ。暴力的で略奪を繰り返す彼らは、ヴェルディアナたち純潔の吸血鬼にとって、侮蔑と
嫌悪の対象である。


元ネタ

吸血鬼
欧州の伝承で登場する血を吸う怪物。
一度死んだ人間が蘇ったもの、幽霊のように実体が無いもの、魔女、精霊や妖怪などの人間ではない存在、
狼男、変身能力を持った人間、吸血動物、睡眠時遊行症者が該当する吸血鬼になるとされる。


関連項目

吸血鬼たちの親元であり国を統べる王。

吸血鬼の使う使い魔。

人工で作られる吸血鬼。

関連タグ


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最終更新:2022年08月10日 21:16