ストライク・ザ・ブラッドに登場する武器。
世界に三本しかない秘奥兵器。姫柊 雪菜の七式突撃降魔機槍の銘は雪霞狼。
変形機構を持つ銀製の槍で"神格振動波駆動術式"による魔力消滅と霊力増幅の能力を持つ。
作中において最初期より持っていた(Ver.1)が、一度破壊され、
後に未来からの介入によって強化された形で修復された(Ver.2)
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詠唱:祝詞(姫柊 雪菜) |
獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る
破魔の曙光、雪霞の神狼、鋼の神威をもちて我に悪神百鬼を討たせ給え。
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詠唱2:広域範囲の魔力無効化を行う祝詞 |
獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る
雪霞の神狼、千剣破の響きをもて楯と成し、兇変災禍を祓い給え。
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詠唱:祝詞(羽波 唯里) |
獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る
炎血の神刀、御津羽の銀龍、闇き淵より出でて我に悪神百鬼を討たせ給え
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武器について
来歴
- 最強クラスの対魔武器
- 武器の核が量産不可能なものであるため、世界に三本しか存在しない。
- 武器の核以外にも高度な製錬技術を用いている。
七式突撃降魔機槍は、特殊能力を持つ魔族に対抗するために、獅子王機関が開発した武器だ
った。高度な製錬技術で造られたその穂先は、最新鋭の戦闘機にも似た流麗なシルエッ
トを持ち、まさしく機槍の呼び名に相応しい。
だが武器の核として古代の宝槍を使用しているため量産がきかず、世界に三本しか存在し
ないともいわれていた。いずれにせよ個人レベルで扱える中では間違いなく最強と言い切れる、
獅子王機関の秘奥武器である。
- 結晶構造の隅々にまで凄まじい祈りが籠められている
- 材質自体はありふれた特殊鋼だが、祈りの純度から創造は困難。
- 錬成だけで活きのいい霊能力者の四、五人を生贄にする必要がある。
「材質自体は普通のものでも、この槍を鍛えた人間は普通ではない。結晶構造の隅々にまで、
凄まじい量の呪詛──いや、祈りが刻みこまれている。狂気か、あるいは純粋さか。何者かは
知らんが、壮絶な執念よな。雪菜以外に使いこなせなかったというのも道理だ」
エネルギー増幅
「……この零式突撃降魔双槍は失敗作です。七式は歪なる魔力を無効化しつつも、巫女である
あなたの霊力を増幅する……ですが、この零式は、魔力も霊力も等しく消滅させる」
降魔光
雪菜の呪力に呼応して、銀色の穂先が青白い閃光に包まれる。
真祖の眷獣をも滅ぼし得る、降魔の聖光。いかなる魔族の権能をもってしても、この槍の一撃は防げない。
仄白いその光は、あらゆる結界を切り裂く神格振動波。だが、その形はアスタルテのものとは違う。細く、鋭く、まるで光り輝く牙のように―――
(中略)
次の瞬間、銀色の槍が、アスタルテの防御結界を突き破って、顔のない人型の眷獣の頭部に深々と突き刺さる。
結界
- 聖光を放って範囲内の魔力を鎮静化する
- 直系四、五メートル程を覆う半球状の結界
- 第四真祖の眷獣の暴走をも止めている
ありとあらゆる結界を切り裂き、真祖の魔力をも無効化するという獅子王機関の秘奥兵器、
"七式突撃降魔機槍"の輝きである。
その輝きに圧倒されたように古城の魔力放出も止まった。
神々の兵器が耐えられないほどの壮絶な瘴気。普通の人間が浴びれば確実に命はない。吸血鬼といえども耐えきれるかどうか。だが、あらゆる魔力を切り裂く雪菜の槍が、その瘴気を無効化する。
その純白の光が消えたとき、雪菜たちの周囲には、直径四、五メートルほどの半球状の空間
が出現していた。"雪霞狼"の神格振動波で防護結界を張ったのだ。
結界の外側にあるのは、氷河のような分厚い氷の壁。
欠点
しかしアンジェリカの斬撃が生み出す運動エネルギーまでは、〝雪霞狼〟では消しきれない。
防御した反動で、雪菜はそのまま数メートル近く吹き飛ばされて、どうにか着地する。
強化修復後(Ver.2)
真祖殺しの聖槍
杭の表面に刻まれた紋様は、獅子王機関の七式突撃降魔機槍に使われているものと同じ、神
格振動波駆動術式だ。否、この杭の紋様こそがオリジナルの術式であり、七式突撃降魔機槍
のものは、単なる複製に過ぎない。この杭を内部に埋めこむことで、修復不可能とされた〝雪
霞狼〟は蘇る。破損前よりも、より完全な形で──
霊力変換効率上昇
- 打ち直しで未来の霊力変換効率化回路を実装した
- バヴァアグラ理論による霊力変換効率がパワーアップしている。
魅入られたように杭を凝視するニーナの前で、零菜はさらさらとメモ用紙になにかを書き
つける。意味不明な模様にしか見えないその落書きを、ニーナは、ほう、と興味深そうに眺め
た。
「ふむ、面白い。バヴァアグラ理論による霊力変換効率化回路の原理は、昨年ようやく発表さ
れたばかりだ。実用化には十年……いや、二十年はかかると言われていたはずだが……?」
使用者との関連性
使い手を選ぶ
その理由はごく単純だ。ひとつは唯里が七式突撃降魔機槍を上手く扱えなかったこと。獅子
王機関の秘奥兵器である七式突撃降魔機槍は、使用者に合わせた調整ができない。そのため
使いこなせるかどうかは、使い手の能力や技量ではなく、武器との相性に左右される、という
話だった。事実、閑古詠ですら、七式突撃降魔機槍の本来の能力を完全に引き出すことはでき
なかったらしい。
「〝雪霞狼〟の副作用だよ。人工的な霊的進化による高次元存在への転移。すなわち天使化さ」
元ネタ
シュネーヴァルツァー(ドイツ語:Schneewalzer)
トーマス・コシャットの作曲したドイツの民謡曲、和名は「雪のワルツ」。
有頂天(サンスクリット語:Bhavāgra)、非想非非想天(サンスクリット語:Naivasaṃjñānāsaṃjñāyatana)
仏教における天界の一つ。天上における最高の天であり「非想非非想天」、「非想非非想処」とも言う。
名前は「有(存在するを意味するBhava)」と頂(agra)からなっている。
関連項目
七式突撃降魔機槍に刻印されている術式。
これが刻印された武装はあらゆる魔力、呪力を無効化し、あらゆる結界を切り裂く。
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最終更新:2022年11月14日 01:03